*&ruby(しーえふろく){【CF6】}; [#paa31c5b]
GE CF6.~
~
アメリカの[[ジェネラルエレクトリック]]社(現:GEアビエーション)で開発された航空機用[[ターボファン]][[エンジン]]。~
[[C-5「ギャラクシー」>C-5]]用に開発された「TF39」をベースに世界初の実用高出力・高[[バイパス比]][[エンジン]]として開発された。~
現在は、軍用・民間問わずさまざまな航空機に搭載されている。~
~
関連:[[GEnx]]~
**主な搭載機 [#r40e7410]
***軍用型(TF39) [#aa4bf324]
-[[ロッキード]][[C-5「ギャラクシー」>C-5]]~
***民間型(CF6) [#r7a6ffff]
-CF6-6
--マクダネル・ダグラス[[DC-10-10>DC-10]]
~
-CF6-50
--[[マクダネル・ダグラス]][[DC-10-30>DC-10]]
---[[KC-10「エクステンダー」>DC-10]]
--[[ボーイング747>B747]]
---ボーイング747-200
---ボーイング747-300
---[[E-4B「ナイトウォッチ」>E-4]]
--[[エアバス>エアバス(企業)]][[A300]]
~
-CF6-45
--[[ボーイング747SR-100>B747SR]]
~
-CF6-80
--[[ボーイング747-400>B747-400]]
---ボーイング747-400F
---ボーイング747-400ER/ERF
---[[ボーイング747-400D>B747-400D]]([[JAL>日本航空]]・[[ANA>全日本空輸]]国内線機材)
--軍用派生型
---[[VC-25]](B747-200)※-200系列で唯一のCF6-80搭載機。~
---日本国政府専用機(初代)([[B747-47C]]/B747-400)
---[[AL-1A>AL-1]](B747-400)
--[[ボーイング767>B767]]
---E-10
---[[E-767]]
---KC-767
--ロッキードC-5M「スーパーギャラクシー」(CF6-80C2)
--マクダネル・ダグラス[[MD-11]]
--マクダネル・ダグラス[[MD-12]](実現せず)
--エアバス[[A300-600>A300]]
---[[A300-600ST「ベルーガ」>A300-600ST]]
--エアバス[[A310]]
--エアバス[[A330]]
---エアバスA330MRTT
---[[KC-45>A330]](不採用)
---[[KC-330>A330]]
--[[川崎>川崎重工業]][[C-2>C-2(日本)]]

**仕様緒元 [#n9cd9e43]
|CENTER:形式|CENTER:CF6-6|CENTER:CF6-50|CENTER:CF6-80A|CENTER:CF6-80C2|CENTER:CF6-80E1|
|CENTER:ファン・&br;圧縮機&br;の段数|CENTER:ファン1段&br;低圧1段&br;高圧16段|>|CENTER:ファン1段&br;低圧3段&br;高圧14段|CENTER:ファン1段&br;低圧4段&br;高圧14段|CENTER:ファン1段&br;低圧3段&br;高圧14段|
|CENTER:タービン段数&br;(低圧/高圧)|CENTER:5/2|>|CENTER:4/2|>|CENTER:5/2|
|CENTER:全長&br;(インチ)|>|>|CENTER:105|CENTER:106|CENTER:114|
|CENTER:最大直径&br;(インチ)|CENTER:188|CENTER:183|CENTER:167|>|CENTER:168|
|CENTER:乾燥重量&br;(Lb.)|CENTER:8,176〜8,966|CENTER:8,966〜9,047|CENTER:8,760〜8,776|CENTER:9,480〜9,860|CENTER:11,225|
|CENTER:燃料消費率&br;(最大出力時)|CENTER:0.35|CENTER:0.368〜0.385|CENTER:0.355〜0.357|CENTER:0.307〜0.344|CENTER:0.332〜0.345|
|CENTER:海面高度での&br;最大出力&br;(Lb.)|CENTER:41,500|CENTER:51,000〜54,000|CENTER:48,000〜50,000|CENTER:52,500〜63,500|CENTER:67,500〜72,000|
|CENTER:総圧縮比&br;(最大出力時)|CENTER:25〜25.5|CENTER:29.2〜31.1|CENTER:27.3〜28.4|CENTER:27.1〜31.8|CENTER:32.4〜34.8|
|CENTER:[[バイパス比]]|CENTER:5.76〜5.92/5.89|CENTER:4.24〜4.4|CENTER:4.59〜4.66|CENTER:5〜5.31|CENTER:5〜5.1|
~
|>|CENTER:''TF39-GE-1C''|
|形式|ターボファン|
|全長|312in(792cm)|
|直径|97in(246cm)|
|乾燥重量|8,000lb(3,630kg)|
|圧縮機|軸流式圧縮機|
|ファン・圧縮機の段数|ファン1段&br;高圧5段/低圧16段|
|燃焼器|アンニュラー式|
|タービン|軸流式|
|タービン枚数&br;(高圧/低圧)|2段/6段|
|[[推力]]|43,300lbf(193kN)|
|全圧縮比|25:1|
|燃料消費率|0.313lb/lbf-hr|
|[[推力重量比]]|5.4:1|
~
**バリエーション [#o79cb2a1]
-TF39:~
軍用型。~
1 1/2段ファンブレード(初段のファンが低圧圧縮を兼ねる)((TF39が唯一の採用例である。))やカスケード式[[逆推力装置>逆噴射装置]]などの新技術が投入された。~
[[C-5「ギャラクシー」>C-5]]に搭載された。~
~
--TF39-GE-1:~
初期生産型。C-5Aに搭載。~
~
--TF39-GE-1A:~
C-5Aに搭載。~
~
--TF39-GE-1C:~
CF6よりフィードバックし、耐久性の面で改善を図った改良型。~
C-5Bに搭載。~
~
-CF6-6:~
民間型。~
最大離陸重量時の静止推力は178kN。~
DC-10に搭載された。~
~
-CF6-50:~
1969年に長距離型DC-10用エンジンの後継として開発が開始されたモデル。~
推力は205〜240kN。~
エアバスA300に採用された。~
~
--CF6-45:~
[[全日本空輸]]の[[B747SR]]専用として[[推力]]を落としたモデル。~
~
--[[LM2500]]:~
CF6をベースに開発された船舶用ガスタービンエンジン。~
詳しくは項を参照。~
~
-CF6-80:~
CF6-50シリーズの成功を受けて更に改良したモデル。~
推力は214〜334kN。~
~
--CF6-80A:~
[[B767]]とエアバス[[A310]]に搭載されているモデル。~
静止時における推力は214kNである。~
~
--CF6-80C2:~
[[B747]]や[[MD-11]]などの[[ワイドボディ機>広胴機]]やアメリカ空軍のC-5M「スーパーギャラクシー」に搭載されるモデル。~
推力は234〜282kNで、燃料消費率が同水準の推力のエンジンと比較して向上している。~
~
---LM6000:~
CF6-80C2をベースに船舶の推進用や工業発電用、洋上での発電用に追加部分や改良が施された派生型。~
~
--CF6-80E1:~
エアバス[[A330]]用に特別に開発されたモデル。~
推力は300〜334kNである。~
~
-CF6-32:~
[[ボーイング757>B757]]向けにCF6-80の出力を減らしたモデル。~
実際には採用されなかった。~
~

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