【CF6】(しーえふろく)

GE CF6
アメリカのジェネラルエレクトリック社(現:GEアビエーション)で開発された航空機用ターボファンエンジン
C-5「ギャラクシー」用に開発された「TF-39」をベースに世界初の実用高出力・高バイパス比エンジンとして開発された。
現在は、軍用・民間問わずさまざまな航空機に搭載されている。

関連:GEnx?

主な搭載機

軍用型(TF-39)

民間型(CF6)

仕様緒元

形式CF6-6CF6-50CF6-80ACF6-80C2CF6-80E1
ファン・圧縮機
の段数
ファン1段
低圧1段/高圧16段
ファン1段
低圧3段/高圧14段
ファン1段
低圧4段/高圧14段
ファン1段
低圧3段/高圧14段
タービン段数
(低圧/高圧)
5/24/25/2
全長
(インチ)
105106114
最大直径
(インチ)
188183167168
乾燥重量
(Lb.)
8,176〜8,9668,966〜9,0478,760〜8,7769,480〜9,86011,225
燃料消費率
(最大出力時)
0.350.368〜0.3850.355〜0.3570.307〜0.3440.332〜0.345
海面高度での
最大出力
(Lb.)
41,50051,000〜54,00048,000〜50,00052,500〜63,50067,500〜72,000
総圧縮比
(最大出力時)
25〜25.529.2〜31.127.3〜28.427.1〜31.832.4〜34.8
バイパス比5.76〜5.92/5.894.24〜4.44.59〜4.665〜5.315〜5.1


バリエーション

  • TF-39:
    軍用型。
    1 1/2段ファンブレード(初段のファンが低圧圧縮を兼ねる)*1やカスケード式逆推力装置などの新技術が投入された。
    C-5「ギャラクシー」に搭載された。

  • CF6-6:
    民間型。最大離陸重量時の静止推力は178kN。
    DC-10に搭載された。

  • CF6-50:
    1969年に長距離型DC-10用エンジンの後継として開発が開始されたモデル。
    推力は205〜240kN。
    エアバスA300に採用された。
    • CF6-45:
      全日本空輸のB747SR専用として推力を落としたモデル。
    • LM2500?
      CF6をベースに開発された船舶用ガスタービンエンジン。
      詳しくは項を参照。

  • CF6-80:
    CF6-50シリーズの成功を受けて更に改良したモデル。
    推力は214〜334kN。
    • CF6-80A:
      B767とエアバスA310に搭載されているモデル。
      静止時における推力は214kNである。
    • CF6-80C2:
      B747やMD-11などのワイドボディ機やアメリカ空軍のC-5M「スーパーギャラクシー」に搭載されるモデル。
      推力は234〜282kNで、燃料消費率が同水準の推力のエンジンと比較して向上している。
      • LM6000:
        CF6-80C2をベースに船舶の推進用や工業発電用、洋上での発電用に追加部分や改良が施された派生型。
    • CF6-80E1:
      エアバスA330用に特別に開発されたモデル。
      推力は300〜334kNである。

  • CF6-32:
    ボーイング757向けにCF6-80の出力を減らしたモデル。
    実際には採用されなかった。


*1 TF39が唯一の採用例である。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS