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【C-97】 †
Boeing C-97
1940年代の第二次世界大戦中、アメリカのボーイング社が開発し、陸軍航空隊→空軍に採用された大型レシプロ輸送機。
同社製の戦略爆撃機・B-29からエンジン*1・主翼・尾翼を流用し、胴体は上下方向に拡張したものを新規に設計した。
この結果、2台のトラックもしくは軽戦車を載せられるペイロードを得たが、機体が大きく鈍重なため、主に後方での輸送や患者輸送に用いられた。
また、空中給油機(KC-97)としても用いられ、この用途では814機*2が生産された。
軍用型の総生産機数は888機だったが、そのうちの9割が空中給油機型であり、以後のアメリカ軍における空中給油方式を確立した機体でもあった。
戦後、本機を基にした旅客機・B377「ストラトクルーザー」も生産された。
同機は(後のエアバスA380のような)総二階建ての客室から「空飛ぶホテル」の異名を得ていた*3が、運用中の事故も多く、長くは活躍できなかった*4。
また、本機をベースにさらに胴体を拡張した大容積物品専用輸送機「プレグナント・グッピー」「スーパー・グッピー」「ミニ・グッピー」も作られ、NASAの「サターン」ロケットの輸送やエアバスの機体コンポーネント輸送*5で活躍した。
バリエーション(カッコ内は生産・改修機数) †
- 輸送機型
- XC-97(3機):
ライトR-3350「サイクロン18」エンジンを装備する原型機。
- YC-97(6機):
R-3350エンジン装備の増加試作型で貨物専用型。
- YC-97A(3機):
R-3350エンジン装備の増加試作型で兵員輸送型。
- YC-97B(1機):
定期路線用の旅客型でB377原型機。
80席と貨物スペースを持つ。
- C-97A「ストラトフレイター」(50機):
R-4360エンジンを装備する量産型。82席・担架79床の兵員・患者輸送型。
後に貨物輸送兼用型に改造された。
- JC-97A(A型1機):
特殊試験用機。
- VC-97A(A型2機):
戦略航空軍団司令部用指揮官機。
- JC-97A(A型1機):
- C-97C(14機):
キャビン床および電子装備を強化した型。
- C-97D(YC-97A・1機、YC-97B・1機、C-97A・2機):
旅客輸送型。
- VC-97D(A型3機):
戦略航空軍団司令部用指揮官機。
- VC-97D(A型3機):
- C-97E(60機):
KC-97Eの輸送機改装型。
- C-97F(159機):
KC-97Fの輸送型改修型。貨物扉などを改善。
- C-97G(135機):
KC-97Gの輸送型。
- HC-97G:
KC-97Gを救難機に改造した型。
- YC-97J(KC-97G・2機):
KC-97Gのエンジンをターボプロップに換装した旅客輸送型。
- C-97K(KC-97G・26機):
戦略航空軍団用要員輸送機。
- 377M「アナク」:
1960年代、イスラエル空軍が、中古のB377を買い取って輸送機に改装したもの*6。
機体後部はC-97と同じ形状になっている。
- XC-97(3機):
- 空中給油機型
- KC-97A(3機改装):
後部貨物扉を除去し、空中給油装置を付加した空中給油機型。
KC-135のデビューまで使われた。
- KC-97E(60機):
最初から空中給油機として新造された型。
後部貨物扉はなし。
- KC-97F(159機):
E型のエンジン改良型。乗員6名。
エンジンはR-4360-59B(出力3,800hp)を搭載。
- KC-97G(592機):
空中給油機/輸送機兼用型。多くは輸送機として用いられた。
うち135機は後に空中給油器材を降ろし、C-97Gに改装された。
- GKC-97G(5機改装):
地上訓練器材に改装された型。
- JKC-97G(1機):
GE J47-GE-23ジェットエンジンを追加した型。
- GKC-97G(5機改装):
- KC-97H(1機改装):
F型のうち1機をドローグ方式の空中給油装置を試験のために改装した型。
- KC-97L(81機改装):
G型にJ47ジェットエンジンを追加搭載した型。
- KC-97A(3機改装):
- 民間型
- B377「ストラトクルーザー」:
民間向け旅客機型。
- エアロスペースラインB377PG「プレグナント・グッピー」:
宇宙ロケット「サターン?」の輸送用として、エアロ・スペースライン社がB377をベースに改造した大容積物品対応型重貨物輸送機。
- エアロスペースラインB377SG「スーパー・グッピー」:
「プレグナント・グッピー」と同様、B377をベースに改造された大容積物品対応型輸送機。
エンジンをターボプロップに換装したモデルもある。
「プレグナント・グッピー」と同様にサターンロケット?の輸送に使われたほか、1970年代からはエアバス社の部品輸送に使用された。
- エアロスペースラインB377MG「ミニ・グッピー」:
「プレグナント・グッピー」「スーパー・グッピー」と同様、B377をベースに改造された大容積物品対応型輸送機。
エンジンをターボプロップに換装したモデルもある。
- エアロスペースラインB377PG「プレグナント・グッピー」:
- B377「ストラトクルーザー」:
*1 当初はライトR-3350を搭載していたが、量産型ではR-4360「ワスプ・メジャー」に変更された。
*2 うち3機は輸送機型からの改造。
*3 当時の旅客機は、全座席が現在のファーストクラス相当の座席であったが、B377では座席をベッドにできたり、客室内にバーやラウンジも設けられていた。
*4 同機は主に超長距離路線に用いられていたが、機体サイズの大きさから運用できる空港が少なく、国内線への転用もできなかった。
*5 エアバスが自社製のA300-600STを作るまで「すべてのエアバスはボーイングの翼によって届けられた」とも揶揄されていた。
*6 当時、イスラエル空軍はC-130の導入を検討していたが、機体価格が高価だったこととアメリカ政府の輸出承認が得られなかったことから、IAIの提案を受け入れる形で本機を導入した。