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*&ruby(しーひゃくさんじゅう){【C-130】};
[[ロッキード>ロッキードマーチン]]社が開発した戦術[[輸送機]]。 愛称はハーキュリーズ。~
1954年の初飛行以来2,000機以上が生産され、世界約50ヶ国で使用されている軍用ベストセラー輸送機で、太い胴体に高翼式主翼、主輪と[[APU]]を収納するバルジ、後部大型ランプドアなどの戦術輸送機のスタイルを確立した機体でもある。~
*&ruby(しーひゃくさんじゅう){【C-130】}; [#u689eaa7]
Lockheed C-130"&ruby(ハーキュリーズ){Hercules};"~
~
特筆すべきは基本設計の優秀性で、この50年間で変更したのは、[[アビオニクス]]、プロペラの形状と枚数、[[エンジン]]ほどしかない。~
本来の輸送機型以外にも、[[空中給油機]]型、捜索救助機型、[[電子戦機]]型、[[ガンシップ]]型など非常に多くの派生型がある。~
[[ロッキード>ロッキード・マーチン]]社が開発した中型の[[四発>多発機]][[ターボプロップ]][[輸送機]]。~
愛称は、ギリシア神話に登場する英雄「ヘラクレス」に由来する。~
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関連:[[AC-130]]  [[EC-130]]  [[HC-130]]  [[L-100]]~
1954年の初飛行以来2,000機以上が生産され、世界約50ヶ国で使用されている軍用[[輸送機]]の傑作((本機の商業的成功から、1950年代のロッキードは「旅客機市場は今後、10年くらいターボプロップの時代が続くだろう」という予測を立て、ターボプロップ旅客機・[[L-188「エレクトラ」>L-188]]を開発・生産した。))。~
基本設計の優秀さは特筆に値するもので、以下の特徴は後世代の[[戦術輸送機>輸送機]]の基本形となった。

-太い胴体
-[[高翼]]式[[主翼]]
-[[主輪>ランディングギア]]
-[[APU]]を収納するバルジ
-後部大型ランプドア

機体の完成度も高く、この60年間で変更された部分は、[[アビオニクス]]、[[プロペラ]]の形状と枚数、[[エンジン]]ほどしかない。~
また、高い[[短距離離着陸>STOL]]能力を持ち、補助ロケットを装備する事でより短い滑走距離での離陸も可能である。~
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#ref(c13002b.jpg)~
(航空自衛隊webサイトより転載)
本来の[[輸送機]]型以外にも、[[空中給油機]]、[[救難機]]、[[電子戦機]]、[[ガンシップ]]などの派生型が非常に多い。~
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関連:[[AC-130]]  [[EC-130]]  [[MC-130]]  [[L-100]]~

**スペックデータ(C-130H)[#ua5ca1fd]
|乗員|5名([[機長]]、[[副機長]]、CSO/[[航法員]]、[[航空機関士]]、[[ロードマスター]])|
|全長|29.8m|
|全高|11.6m|
|翼幅|40.4m|
|[[ペイロード]]|20,400kg|
|容量|C-130E/H/J&br;貨物室寸法(長さ×幅×高さ):12.19m×3.02m×2.74m&br;後部ランプ寸法(長さ×幅):3.12m×3.02m&br;&br;C-130J-30&br;貨物室寸法(長さ×幅×高さ):16.76m×3.02m×2.74m&br;後部ランプ寸法(長さ×幅):3.12m×3.02m|
|主翼面積|162.1|
|空虚重量|34,400kg|
|全備重量|70,310kg(過荷重79,380kg)|
|最大離陸重量|70,300kg|
|燃料容量|36,416L(機内+主翼下[[増槽]])|
|[[エンジン]]|アリソン T56-A-15[[ターボプロップ]]×4基(出力4,910shp(3,430kW))|
|プロペラ|4枚(プロペラ径:4.1m)|
|最高速度|592km/h(高度6,060m)|
|巡航速度|540km/h|
|[[航続距離]]|3,800km|
|[[上昇率(海面上)>上昇率]]|9.3m/s|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|10,060m(空荷)&br;7,077m(ペイロード19,000kg時)|
|離陸滑走距離|1,093m(最大総重量70,300kg時)&br;427m(総重量14,300kg時)|
|積載能力|兵員92名または[[空挺部隊]]64名または患者74名と医療関係者5名&br;パレット6枚、[[ハンヴィー>HMMWV]]2〜3台、[[M113]][[装甲車>装甲兵員輸送車]]2台、カエサル 155mm[[自走榴弾砲]]1台|
|[[レーダー]]|AN/APN-241気象/航法レーダー|
~
**基本型[#te35314f]
-YC-130:~
試作原型機。~
三翅プロペラを使用し、短いノーズを持つ。~
エンジンはアリソン YT56-A-1を搭載。~
~
-C-130A:~
初期生産型。~
三翅プロペラ使用。エンジンはT56-A-1Aまたは-A-9を搭載。~
当初はYC-130と同様ノーズが短かったが、間もなく[[レーダー]]の装備により突き出たノーズとなった。~
翼下のエンジン外側に[[増槽]]を装備。~
~
-C-130B:~
第2期生産型。~
補助翼を追加し、プロペラブレードを四翅化した。~
機内燃料搭載量が増加したため、翼下の増槽は搭載していない。~
エンジンはT56-A-7を搭載。~
~
-C-130D/D-6:~
極地仕様型。~
A型を元に、ソリと短距離離陸([[JATO]])用の補助ロケットエンジンを装備した。~
~
-C-130E:~
B型の改良型。~
[[外部燃料タンク>増槽]]を主翼外側・内側エンジンの間に装備し、エンジンをアリソン T-56-A-7Aに換装している。~
構造や電子機器も改善され、最大離陸重量や[[航続距離]]も延伸された。~
~
-C-130F(GV-1):~
第3期生産型。[[アメリカ海兵隊]]向け。~
出し入れ可能な燃料タンクを貨物室に設置できる。~
~
-C-130G:~
[[アメリカ海軍]]向け。~
E型をベースに機体の構造を強化し、積載量を向上させた。~
~
-C-130H:~
第4期生産型。~
翼の設計を改め、電子機器を一新し、エンジンをアリソン T56-A-15に換装した。~
1964年頃からアメリカ以外の国でも採用され、1974年に後期型の配備が始まった。~
1996年までに1,087機が生産された。~
~
--C-130H AMP:~
C-130Hのアビオニクス近代化型。~
~
--C-130H-30:~
C-130Hの胴体延長型で輸出型の基本モデル。~
胴体の前後にプラグを挿入することで4.57m胴体を延長し、離着陸性能の低下と引き換えに積載能力が向上している。~
~
--T.10:~
H型のスペイン空軍での呼称。~
~
-Tp84:~
E/H型のスウェーデン空軍での呼称。~
~
-CC-130E/H:~
E/H型のカナダ空軍での呼称。~
~
-C-130K(ハーキュリーズ C.Mk1):~
C-130Hのイギリス空軍向けモデル。~
各種装備品にイギリス製のものを使用している。~
~
--ハーキュリーズC.Mk.1P:~
C.Mk1に[[空中給油]][[プローブ]]を装備した型。~
~
--ハーキュリーズC.3:~
C-130H-30の[[イギリス空軍>RAF]]向けモデル。~
全機がC.1から改造された。~
~
--ハーキュリーズC.3P:~
C.3に[[空中給油]][[プローブ]]を装備した型。~
~
-C-130J「スーパーハーキュリーズ((ハーキュリーズ兇箸癲))」:~
1999年に配備が開始された、現在も生産を行っている最新モデル。~
エンジンをロールス・ロイス/アリソン AE2100に換装し、ブレードを三日月形状の六翅プロペラに変更、[[グラスコックピット]]化が施された。~
また、電子機器をデジタル化して[[航法士>航法員]]搭乗の必要をなくすことで、運用経費を軽減している。~
~
--C-130J-30:~
C-130Jの胴体延長型。~
~
--CC-130:~
J型のカナダ空軍での呼称。~
~
--ハーキュリーズ C.4:~
J-30型のイギリス空軍での呼称。~
~
--ハーキュリーズ C.5:~
J型のイギリス空軍での呼称。~
~
--C-130XJ:~
胴体を短縮し、電子機器などを簡素化した廉価版。現在開発中。~
~
-C-130R:~
[[アメリカ海兵隊]]が運用していたKC-130Rから[[空中給油]]機能を取り除いたもの。~
[[海上自衛隊]]が[[YS-11]]の後継として導入。~
~
-C-130T:~
アメリカ海軍向け。~
~
**派生型 [#uee4200a]
-[[AC-130「スペクター/スプーキー」>AC-130]]:~
対地攻撃機([[ガンシップ]])。詳しくは別項を参照。~
~
-DC-130A/E:~
[[無人>無人機]][[標的機]]管制機。~
~
-EC-130「コマンド・ソロ」:~
[[電子戦機]]型。~
~
--EC-130E「ABCCC掘廖~
空中指揮統制センター型。~
~
--EC-130E(RR)「リベット・ライダー」:~
心理戦・情報戦活動型。テレビなどによる宣伝放送を行う。~
~
--EC-130H「コンパス・コール」:~
通信妨害機型。~
~
--EC-130J:~
J型ベースの電子戦機型。~
~
--EC-130G/Q:~
潜水艦と通信中継を行うTACAMO機型。~
~
--EC-130V AEW&C:~
[[E-2「ホークアイ」>E-2]]の早期警戒レーダーを搭載した[[早期警戒機]]型。~
[[アメリカ沿岸警備隊]]で麻薬密輸機取り締まり任務に使用された。~
~
-C-130AEW&C:~
[[早期警戒機]]型。メーカー自主開発。~
~
-GC-130:~
地上試験機型。~
~
-HC-130B/E/H:~
[[アメリカ沿岸警備隊]]向け捜索救難機型。~
~
--HC-130N「コンバットキング」:~
空中給油機としての能力を付加した型。~
~
--HC-130J「コンバットキング供廖~
[[アメリカ空軍]]向け捜索救難機型。~
~
-JC-130:~
暫定的な試験機型。~
~
-KC-130F:~
[[空中給油機]]型。~
~
--KC-130R:~
F型の燃料搭載量増大型。~
~
--KC-130T:~
R型のアビオニクス近代化型。~
~
---KC-130T-30:~
T型の胴体延長型。~
~
--KC-130B:~
空中給油/輸送機型。~
インドネシアとシンガポールのみで運用されている。~
~
--KC-130H:~
輸出向け輸送機兼用型。~
~
---TK.10:~
KC-130Hのスペイン空軍での呼称。~
~
--KC-130J:~
J型の空中給油機型。~
[[アメリカ海兵隊]]と[[イタリア空軍>イタリア軍]]で運用されている。~
~
--Tp84:~
KC-130のスウェーデン空軍での呼称。~
~
--ハーキュリーズ C.1K:~
イギリス空軍独自の空中給油機型。退役済。~
~
-MC-130E「コンバットタロン機廖~
特殊作戦支援機型。~
HSLLADS(高速低空空中投下装置)、[[電子戦]]機器、[[赤外線]]暗視装置、地形追随[[レーダー]]、フルトン回収システムを装備している。~
~
--MC-130「コンバットタロン供廖~
[[湾岸戦争]]での戦訓を生かし、1990年から開発が始まった型。~
主に、機体構造の強化(機体後部とローディングベイ)や搭載機器の更新((この型から[[GPS>全地球測位装置]]が搭載された。))を行った。~
また、この更新によって省力化が図られている(9名→6名)。~
フルトン回収システムは搭載されていない。~
~
--MC-130P「コンバットシャドウ」:~
捜索救難支援機型。旧称HC-130N「コンバットキング」。~
主に夜間の侵攻作戦よりも昼間の救出作戦の支援(救難ヘリコプターへの空中給油)や物資投下などに用いられることが多い。~
2000年には能力改善改修が行われ、改良された航法システム、通信装置、脅威検出対策装置、GPS、共通型スリップウェイ搭載空中給油装置(UARRSI)、外部照明などが装備された。~
~
--MC-130W「コンバット・スピアー」:~
C-130Hベースの特殊作戦支援機型。~
カラーディスプレーを搭載したAN/APN-241気象/航法レーダーやAN/AAQ-17[[赤外線]]航法装置、また新型の共通型スリップウェイ搭載空中給油装置(UARRSI)を装備しており、これによって[[V-22「オスプレイ」>V-22]]への空中給油能力を獲得している。~
また、H型からの更なる後部カーゴベイの強化が行われ、より高速での貨物投下が可能である。~
~
--MC-130J「コマンドー供/「コンバット・シャドウ供廖~
J型ベースの特殊作戦支援機型。~
[[グラスコックピット]]化やAE2100-D3エンジンの採用、六翅プロペラの採用など、C-130シリーズとして最も先進的な機体構成を有する。~
~
-PC-130:~
[[哨戒機]]型。~
マレーシアとインドネシアに少数機が輸出された。~
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-NC-130:~
特殊試験機型。~
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-RC-130:~
[[偵察機]]型。~
パフラヴィー朝イラン空軍が採用した。~
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-SC-130:~
[[捜索救難]]型。~
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--SC-130J「シー・ハーキュリーズ」:~
洋上哨戒機型。~
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-VC-130:~
要人輸送機型。~
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-TC-130:~
訓練/汎用輸送機型。~
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--TC-130G:~
かつてアクロバット飛行隊「[[ブルーエンジェルス]]」専用機「ファットアルバート」として運用されていた機体。~
補助ロケットエンジンを使用しての短距離離陸([[JATO]])のデモンストレーションを行う((現在はJATOの在庫がなくなったため行われていない。))。~
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-WC-130「ハリケーンハンター」:~
気象観測機型。~
~
--WC-130J:~
C-130Jの気象観測機型。~
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--ハーキュリーズ W.2:~
ハーキュリーズ C.1の気象観測機型。~
イギリス空軍が1機だけ運用していた。~
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-LC-130R:~
C-130Hを改修した極地輸送任務型。~
C-130Dに似たスキー降着装置を装備。~
~
-[[L-100]]:~
C-130の民間型。詳しくは別項を参照。~


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