*&ruby(しーひゃくにじゅういち){【C-121】}; [#b7055ac2]
Lockheed C-121/R7V/PQ-1W(WV-1)"Constellation".~
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1940〜1950年代、[[ロッキード]]社が、自社の大型[[四発>多発機]][[レシプロ>レシプロエンジン]][[旅客機]]「[[L-749「コンステレーション」>コンステレーション(航空機)]]」及び「[[L-1049「スーパーコンステレーション」>L-1049]]をベースに開発・生産した[[輸送機]]。~
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[[アメリカ空軍]]に引き渡された初期バージョンのC-121Aは、L-749をベースに[[貨物室>キャビン]]の床を強化し、機体後部にローディングランプを備えていた。~
また、キャビンは44席の客席に転換することも可能であった。~
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C-121Aは全機が「軍事航空輸送サービス(MATS)」((現在の[[アメリカ輸送軍]]の前身のひとつ。))に配属され「ベルリン空輸作戦」では[[C-47]]や[[C-46]]などとともに活躍した。~
また、ドワイト・D・アイゼンハワー将軍や[[ダグラス・マッカーサー]]将軍などのVIP輸送機としても用いられていた((6機が「VC-121A」と改称されている。))。~
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一方、[[海軍>アメリカ海軍]]は1950年、胴体を伸ばした[[L-1049]]をベースに「R7V」として発注した((うち11機はこれより前に[[早期警戒機]]「WV-2」として発注されていた。))。~
R7Vは97〜107名の旅客を輸送できたほか、2時間で貨物輸送用あるいは負傷者[[後送]]用(担架73床)に転換することができた。~
R7Vは50機が生産されたが、うち32機は後の1962年に空軍に移管され「C-121G」と改められた((残り18機は[[機体命名法]]統一に伴い「C-121J」となった。))。~
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L-1049は空軍にも「C-121C」として引き渡された。~
C-121Cは75名の乗客(または武装兵員72名)、あるいは47床の担架を輸送できた。~
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バリエーションには[[電子戦機]]型や[[早期警戒機]]型、[[ELINT]]機型などがあった。~
輸送機型は1968年までに退役したが、[[早期警戒機]]型の「EC-121『ウォーニング・スター』」は[[ベトナム戦争]]終結の1970年代半ばまで現役にあった。~

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