【C-1】(しーわん)

川崎重工など国内航空産業メーカーが合同製作した国産の中型輸送機
「ミニギャラクシー」とアメリカ軍の兵士に言われた程、高翼式の主翼とT字形尾翼が特徴となっている。

沖縄返還前に計画・設計された機体なので、政治的な判断から航続距離が異様に短く設定された(道北〜奄美群島までとされていた)のが欠点ではある*1が、4重フラップを活用した短距離離着陸性能や高機動飛行が可能な飛行性能は、他の輸送機には真似できない芸当である。
そのため、1970〜1980年代に旧科学技術庁の航空宇宙技術研究所(NAL)が開発したSTOL実験機「飛鳥」の製作母体に選ばれた他、アメリカ軍からも「特殊作戦用輸送機」としての導入が打診された、という話も残っている。

初飛行から30年近く経って老朽化・陳腐化をきたしているので、現在「中期防衛力整備計画」を基にした後継機「C-X」計画が進められている。
(ちなみに同機の設計は、海上自衛隊向けの新型哨戒機「XP-1?」との共通化が図られている)

関連:空挺降下

sharp_c1.JPG

*1 このため、空自は後年、同機の導入検討時に却下したC-130を輸入せざるを得なくなってしまった

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