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*&ruby(びーえふいちまるきゅう){【Bf109】}; [#xfdb004c]
Messerschmitt Bf109.~
[[第二次世界大戦]]中の全期間を通じて活躍した、ドイツ軍の主力[[戦闘機]]。~
*&ruby(べーえふあいんはんだーとのいん){【Bf109】}; [#xfdb004c]
Messerschmitt Bf109/Me109.~
~
[[液冷エンジン]]を装備した高速戦闘機で、機体重量に比し小さく薄い主翼やモーターカノン、主脚のエンジンマウントなど、特徴のある設計となっている。~
何度も改修されたために多くのバリエーションがある。~
バイエルン航空機製造およびメッサーシュミット社が開発、戦間期のスペイン[[内戦]]から[[第二次世界大戦]]中の全期間を通じて、[[ドイツ空軍>ルフトバッフェ]]などで運用された[[単発]][[レシプロ>レシプロエンジン]][[戦闘機]]。~
**特徴 [#uf03f9c1]
[[液冷エンジン]]を搭載、引き込み脚の[[単発>単発機]]単座戦闘機で、機体規模に対して小さく薄い主翼やモーターカノン、エンジンマウントの主脚など、独自性のある設計となっており、[[初飛行]]の1937年時点で極めて先進的な構造だった。~
>しかし、本機の主脚は両車輪の間隔が極端に狭いことから安定性に欠き、そこに[[失速]]速度を高くする要因となる高[[翼面荷重]]が組み合わさった結果、本機の着陸安定性は劣悪なものとなった。~
この対策として、E型以降の機体設計には主翼上面の気流速度を高めることで低速域の操縦性を向上させるための[[前縁スラット]]が取り入れられた。~
**型式の変遷・戦史 [#wcab1f57]
初の実戦は1936年~1939年のスペイン[[内戦]]で、ドイツの義勇軍である「コンドル軍団」によって運用され、優秀なパイロットと共に活躍した。~
ただし、設計こそ先進的であったものの、初期のA/B/C/D各型の基本的な性能は周辺各国の主力戦闘機と同等であった。~
~
終戦までに製造された機数は30,000機を超え、[[戦闘機]]においてこれを凌ぐ生産機数はソビエトの[[Il-2]][[シュトルモビク]]の36,163機だけである。~
さらに戦後も[[イスラエル軍]]がチェコスロバキアから輸入し、[[中東戦争]]でも使われた。~
**スペックデータ（Bf109G-6） [#of5117d9]
|乗員|1名|
|全長|9.02m|
|全高|3.04m|
|全幅|9.92m|
|翼面積|6.05��|
|自重|2,670kg|
|最大重量|3,150kg|
|[[発動機>エンジン]]|ダイムラーベンツ 605AM [[液冷>液冷エンジン]]倒立V型12気筒（出力1,800馬力）×1基|
|[[速度]]&br;（最高/巡航）|621km/h（高度7,000m）/545km/h|
|[[上昇限度]]|11,800m|
|[[航続距離]]|720km|
|武装|MG131 13mm機銃×2門、MGFF又はMG151/20 20mm機関砲×2門、&br;MK.108又はMK.103（MG151/20（20mm）の場合もあり）30mmモーターカノン×1門|
同[[内戦]]の終盤には、ダイムラー・ベンツ社製の1000馬力級エンジン[[DB601>DB 601]]を搭載するE型が実用化・実戦投入され、相対的に優れた性能を発揮した。~
[[第二次世界大戦]]開戦からは、ポーランドやフランスの航空戦力に大きな打撃を与えて[[制空権]]を確保、[[Ju87]]急降下爆撃機の対地支援攻撃を援護することで戦局に寄与した。~
このタイプは開戦から[[バトル・オブ・ブリテン]]、[[独ソ戦]]における枢軸国最初の攻勢である[[バルバロッサ作戦]]まで運用された。~
~
しかし、E型には支柱付きの尾翼や角張った主翼端など、空力的に悪影響を及ぼす旧来の構造が多数存在し、最大限の性能発揮を阻害していた。~
そこで、それらを刷新、飛行性能を大きく向上させ、命中率向上が望めるモーターカノンに機関砲を搭載したF型の登場は、連合国の大きな脅威となった。~
>F型では設計変更に伴い、従来機にあった翼内武装が廃止され、ドイツ空軍パイロットの物議を醸した。これは[[F型論争]]と呼ばれる。
その後、従来の[[DB601>DB 601]]の発展型で、出力及びブースト圧の向上した[[DB605>DB 605]]エンジンを搭載、防弾装備を増加してよりパイロットの生存性を高めたG型が登場、G-5以降は胴体武装の強化がされた。~
このタイプはチェコスロバキアのアヴィアが[[ライセンス生産]]を行い、同国空軍で戦後まで運用されたほか、フィンランドやルーマニアにも供与された。~
また、G型の実用化頃から始まった、強力な防弾装備をもつ連合国の[[B-17]]や[[ランカスター]]等によるドイツ本土戦略爆撃に対抗するべく、迎撃時の追加武装として両翼下20mm機関砲ガンポッドの搭載が可能となった。~
ただし、ガンポッド搭載に伴う飛行性能の低下を嫌うパイロットは多かった。~
~
連合軍の高性能護衛戦闘機（[[P-47]]、[[P-51]]）の登場以後は、DB605エンジンの性能を30分間のみ大きく増大させるMW50[[水メタノール噴射]]装置が多用された。~
~
終戦間際には主にDB605D系統のエンジンを搭載、Bf109系列機で最高の性能を発揮する最後の生産型、K型が登場するが、直後に終戦となった。~
~
終戦までに製造された機数は30,000機を超え、[[軍用機]]においてこれを凌ぐ生産機数は同じく大戦中のソビエト製[[Il-2]][[襲撃機]]の36,163機だけである。~
さらに大戦後も[[イスラエル軍]]がチェコスロバキアから輸入し、[[中東戦争]]でもS-199として運用された。~
~
関連：[[メッサーシュミット]] [[Fw190]] [[ルフトバッフェ]] [[ハンス・ヨアヒム・マルセイユ]] [[エイノ・イルマリ・ユーティライネン]] [[スピットファイア>スピットファイア（戦闘機）]]~
~
#ref(http://www.masdf.com/altimeter/rafmuseum/IMG_5534.jpg,600x400);~
(Bf-109 G2/trop) ~
関連：[[メッサーシュミット]] [[Fw190]] [[ルフトバッフェ]] [[ハンス・ヨアヒム・マルセイユ]] [[スピットファイア]]
(Bf109G-2/trop) ~
**スペックデータ[#of5117d9]
|>|CENTER:''B-1''|
|全長|8.51m|
|全高|2.45m|
|翼幅|9.90m|
|翼面積|16.4��|
|空虚重量|1,582kg|
|全備重量|2,296kg|
|[[発動機>エンジン]]|[[ユンカース]]Jumo210D[[液冷>液冷エンジン]]倒立V型12気筒×1基|
|出力|離昇670PS/493kW|
|最高[[速度]]|465km/h（高度4,000m）|
|[[航続距離]]|560km|
|[[上昇限度]]|8,100m|
|[[上昇率]]|11.7m/s|
|[[翼面荷重]]|140kg/��|
|[[馬力荷重]]|215W/kg|
|>|CENTER:固定武装|
|胴体|MG17 7.92mm機銃×2門（各500発）|
~
|型式|CENTER:''E-3''|CENTER:''E-4''|
|全長|>|CENTER:8.76m|
|全高|>|CENTER:2.45m|
|翼幅|>|CENTER:9.90m|
|翼面積|>|CENTER:16.4��|
|空虚重量|CENTER:2,053kg|CENTER:2,125kg|
|全備重量|CENTER:2,610kg|CENTER:2,665kg|
|発動機|>|CENTER:ダイムラー・ベンツ[[DB601Aa>DB 601]] 液冷倒立V型12気筒×1基|
|出力|>|CENTER:離昇1,175PS/864kW|
|最高速度|>|CENTER:560km/h(高度5,000m)|
|航続距離|>|CENTER:655km|
|上昇限度|>|CENTER:10,500m|
|上昇率|>|CENTER:17.8m/s|
|翼面荷重|CENTER:159kg/��|CENTER:163kg/��|
|馬力荷重|CENTER:331W/kg|CENTER:324W/kg|
|>|>|CENTER:固定武装|
|翼内|MG FF 20mm[[機関砲]]×2門（各60発）|MG FF/M 20mm[[機関砲]]×2門（各60発）|
|胴体|>|CENTER:MG17 7.92mm機銃×2門（各1,000発）|
|>|>|CENTER:追加装備|
|胴体下|>|CENTER:250kg爆弾×1発(B仕様)|
|~|>|CENTER:50kg爆弾×4発(B仕様)|
~
|形式|CENTER:''F-2''|CENTER:''F-4''|
|全長|>|CENTER:8.94m|
|全高|>|CENTER:2.45m|
|翼幅|>|CENTER:9.97m|
|翼面積|>|CENTER:16.1��|
|空虚重量|CENTER:2,010kg|CENTER:2,080kg|
|全備重量|CENTER:2,728kg|CENTER:2,890kg|
|発動機|>|CENTER:ダイムラー・ベンツ [[DB601>DB 601]] 液冷倒立V型12気筒×1基|
|~|CENTER:DB 601 N|CENTER:DB 601 E|
|出力|CENTER:離昇1,175PS/864kW|CENTER:離昇1,350PS/993kW|
|~|CENTER:1,270PS/934kW&br;（高度2,100m、B4燃料使用時）|CENTER:1,450PS/1,066kW&br;（高度2,100m、B4燃料使用時）|
|最高速度|CENTER:615km/h（高度5,200m）|CENTER:635km/h（高度6,000m）|
|航続距離|CENTER:-|CENTER:570km&br;850km（[[ドロップタンク>増槽]]装備時）|
|上昇限度|CENTER:-|CENTER:11,600m|
|上昇率|CENTER:17.0m/s|CENTER:19.2m/s|
|翼面荷重|CENTER:169kg/��|CENTER:180kg/��|
|馬力荷重|CENTER:310W/kg|CENTER:344W/kg|
|>|>|CENTER:固定武装|
|モーターカノン|MG151 15mm機関砲×1門(200発)|MG151/20 20mm機関砲×1門(200発)|
|胴体|>|CENTER:MG17 7.92mm機銃×2門(各500発)|
|>|>|CENTER:追加装備|
|胴体下|>|CENTER:250kg爆弾×1発|
|~|>|CENTER:50kg爆弾×4発|
|~|>|CENTER:300リットル[[ドロップタンク>増槽]]×1基|
~
|>|CENTER:''G-6''|
|全長|8.95m|
|全高|2.6m|
|翼幅|9.925m|
|翼面積|16.05��|
|翼型|root：NACA 2R1 14.2&br;tip：NACA 2R1 11.35|
|空虚重量|2,247kg|
|全備重量|3,148kg|
|最大離陸重量|3,400kg|
|[[発動機>エンジン]]|ダイムラーベンツ [[DB605A-1>DB 605]]((DB605A系列エンジンに互換性あり。)) [[液冷>液冷エンジン]]倒立V型12気筒×1基|
|出力|離昇1,475PS（1,455hp/1,085kW）|
|プロペラ|VDM 9-12087軽合金3枚翅定速プロペラ（プロペラ直径：3m）|
|最高速度|530km/h（海面高度）&br;588km/h（高度4,000m）&br;''642km/h（高度6,300m）''&br;640km/h（高度6,600m）&br;622km/h（高度8,000m）|
|[[巡航速度]]|590km/h（高度6,000m）|
|[[航続距離]]|880〜1,144km|
|[[戦闘行動半径]]|440〜572km|
|[[フェリー>回航]]航続距離|1,144km（ドロップタンク無し）&br;1,994km（[[ドロップタンク>増槽]]装備時）|
|[[上昇限度]]|12,000m|
|[[上昇率]]|20.1m/s|
|[[翼面荷重]]|196kg/��|
|[[馬力荷重]]|345W/kg|
|無線機|FuG 16Z無線機|
|>|CENTER:固定武装|
|モーターカノン|MG151/20 20mm機関砲×1門（200発）|
|~|MK108 30mm機関砲×1門（65発,U4仕様）|
|胴体|MG131 13mm機銃×2門（各300発）|
|>|CENTER:追加装備|
|翼下|MG151/20 20mm機関砲×2門（各125発,R6仕様）|
|~|MK 108 30mm機関砲×2門（各65発,R4仕様）|
|~|Werfer-Granate21（Wfr.Gr.21）21cmロケット弾×2発|
|胴体下|250kg爆弾×1発(R2仕様)|
|~|50kg爆弾×4発(R2仕様)|
|~|300リットル[[ドロップタンク>増槽]]×1基(R3仕様)|
~
|>|CENTER:''K-4''|
|全長|8.95m|
|全高|2.6m|
|翼幅|9.925m|
|翼面積|16.05��|
|空虚重量|2,350kg|
|全備重量|3,360kg|
|発動機|ダイムラー・ベンツ [[DB605D>DB 605]]系統 [[液冷>液冷エンジン]]倒立V型12気筒×1基|
|出力|DB605DCM：離昇2,000PS/1,471kW(MW50使用時,30分間のみ)|
|最高速度|715km/h（高度7,400m）|
|航続距離|560km / 850km（[[ドロップタンク>増槽]]装備時）|
|上昇限度|12,500m|
|上昇率|24.5m/s|
|翼面荷重|209kg/��|
|馬力荷重|438W/kg|
|>|CENTER:固定武装|
|モーターカノン|MK108 30mm機関砲×1門（65発）|
|~|MG151/20 20mm機関砲×1門（200発）|
|胴体|MG131 13mm機銃×2門（各300発）|
|>|CENTER:追加装備|
|翼下|MG151/20 20mm機関砲×2門（各125発,R6仕様）|
|胴体下|250kg爆弾×1発|
|~|500kg爆弾×1発(R1仕様)|
|~|300リットル[[ドロップタンク>増槽]]×1基(R3仕様)|
~
**バリエーション（カッコ内は非公式愛称） [#ka8666c3]
強調された型式名は主要生産型を示す。~
~
-Bf109V：~
前生産型。A〜E各型のもととなった機体。~
一部はスペイン動乱で実戦試験に投入された。~
試作型。~
[[初飛行]]はイギリス製のロールス・ロイス ケストレル（出力570hp）エンジン搭載機によって達成された。 ~
以後もA〜E型の原型となっている。
一部はスペイン内戦で実戦試験に投入された。~
~
-Bf109A（アウグスト August）：~
初期生産型。~
木製固定ピッチ2翅のプロペラを持ち、エンジンはロールス・ロイス ケストレル（出力570馬力）を搭載している。~
V-4を原型とする初期生産型。 エンジンはJumo210B（離昇640PS）を搭載する。 ~
木製固定ピッチ2翅のプロペラを持つ。~
~
-Bf109B（ベルタ Berta）：~
Jumo 210エンジンを搭載した改良型。スペイン動乱初期の主力機となった。~
改良型。スペイン内戦中の主力機となった。~
~
--Bf109B-0：~
生産前機。エンジンはJumo210B（出力610hp）を搭載。~
生産前機。エンジンはJumo210Bを搭載。MG17 7.92mm機銃×2門（胴体）を装備。 ~
~
--Bf109B-1：~
初期生産型。エンジンはJumo210D（出力645hp）を搭載。~
初期生産型。エンジンはJumo210D（離昇670PS（661hp/493kW））を搭載。~
~
--Bf109B-2：~
量産型。エンジンはJumo210E（出力640hp）を搭載。~
可変ピッチプロペラに変更した機体の非公式呼称。~
~
-Bf109C（ツェーザー Cäser、またはクラーラ Klara）：~
主にスペイン動乱からポーランド侵攻にかけて少数が使用された。~
機首上面と翼内に各2門のMG17 7.92mm機関銃を装備した。~
MGFF 20mm機関砲を搭載することが予定されたC-3は生産されなかった。~
スペイン内戦からポーランド侵攻にかけて少数が運用された。~
なお、「ツェーザー」は人名のほか、ローマ帝国皇帝カエサルを特に指す固有名詞的な使い方もされる。~
~
--Bf109C-1：~
Jumo210G（出力640hp）エンジンを搭載。MG17 7.92mm機銃×4門を装備。~
エンジンは直接燃料噴射式のJumo210G（離昇700PS（690hp/515kW））を搭載。~
MG17 7.92mm機銃×4門（胴体、翼内）を装備。~
~
--Bf109C-2：~
C-1型と似た機体だが、MG17 7.92mm機銃を5門に増やしたモデル。~
試作型。モーターカノン機銃を追加。~
~
--Bf109C-3：~
MGFF 20mm機関砲搭載モデル。生産されず。~
主翼のMG17 7.92mm機銃×2門に代えて、MG FF 20mm機関砲を装備したモデル。~
生産されず。~
~
--Bf109C-4：~
モーターカノンとしてMG FF 20mm機関砲を装備した型。生産されず。~
~
-Bf109D（ドーラ Dora）：~
Jumo 210エンジンを搭載した機体。~
主にスペイン動乱からポーランド侵攻にかけてある程度の機数が使用されたが、すぐにBf109Eが登場したため戦場に長くは留まらなかった。~
V10、V13を原型とするJumo210エンジンを搭載した機体。~
主にスペイン[[内戦]]からポーランド侵攻にかけてある程度の機数が使用されたが、すぐにBf109Eが登場したため戦場に長くは留まらなかった。~
~
--Bf109D-1：~
DB600Aaエンジン（出力960hp）を搭載。武装は20mm機関砲×1門と7.92mm機銃×2門を装備。~
エンジンはJumo210Gを搭載。MG17 7.92mm機銃×4門（胴体、翼内）を装備。 ~
~
--Bf109D-2：~
武装強化型。D-1型の主翼に7.92mm機銃×2門を追加。~
試作型。モーターカノン機銃を追加。~
~
--Bf109D-3：~
武装強化型。D-1型の主翼にMGFF 20mm機関砲×2門を追加。少数生産。~
武装強化型。D-1の主翼機銃をMG FF 20mm機関砲×2門に換装。少数生産。~
~
-Bf109E（エーミール Emil）：~
ダイムラー・ベンツ製DB 601Aエンジンを搭載した機体で、二次大戦初期の主力機となった。~後期型では出力向上させたDB 601Nも使用された。~
--Bf109E-1：~
DB601Aエンジン（出力1,100hp）を搭載。武装はMG17 7.92mm機銃×4門を装備。~
--Bf109E-1/B：~
E-1型に爆弾搭載能力を付与した[[戦闘爆撃機]]型。~
V14、V15を原型とするダイムラー・ベンツ製[[DB601>DB 601]]エンジンを搭載した機体。~
第二次世界大戦開戦初期の主力機となった。~
~
--Bf109E-0：~
DB601A-1（離昇1,100PS）を搭載した初期生産型。~
~
--''Bf109E-1''：~
DB601Aa（離昇1,175PS）を搭載。MG 17 7.92mm機銃×4門（胴体、翼内）を装備。~
~
--Bf109E-2：~
E-1型と似た機体だが、武装をモーターカノンとして装備したMGFF 20mm機関砲と7.92mm機銃の各2門にしたモデル。~
--Bf109E-3：~
武装強化型。~
20mmモーターカノンと7.92mm機銃×4門を翼内装備とした。~
--Bf109E-4：~
E-1と同等の機体で、MG FF 20mm機関砲×1門をモーターカノンとして装備した。少数生産。~
~
--''Bf109E-3''：~
モーターカノンによって発生した問題から、MG FF 20mm機関砲×2門を翼内装備とした型。~
~
--''Bf109E-4''：~
改良型。~
風防形状を変更したほか、強装薬の薄殻弾頭が発射できるMGFF/M 20mm機関砲×2門を追加。~
--Bf109E-4/N：~
DB601Nエンジン（出力1,200hp）搭載モデル。武装はE-4型と同じ。~
--Bf109E-4/Trop：~
熱帯型。防砂フィルター等を装備。~
[[風防]]形状を変更したほか、20mm機関砲を炸薬量の多大な薄殻榴弾（&ruby(ミーネンゲショス){Minengeschoß};）が発射できるMG FF/Mに換装。~
[[バトル・オブ・ブリテン]]頃に運用開始され、その頃には既成の機体もE-4に改装された。~
~
--Bf109E-5：~
武装を7.92mm機銃×2門に減じた偵察戦闘機型。E-6型も同様。~
--Bf109E-7：~
E-4/N型と似た機体だが、胴体下落下タンクの装備を追加。~
--Bf109E-7/U2：~
E-7変形モデル。地上攻撃任務用の装備を追加。~
--Bf109E-7/Z：~
E-7型にGM-1増力装置を搭載したモデル。~
E-3原型の偵察戦闘機型。~
MG FFを撤去してカメラを装備し、武装をMG17 7.92mm機銃×2門に減じた。~
~
--Bf109E-6：~
E-5と同等の機体たが、E-4/Nを原型とする。~
~
--''Bf109E-7''：~
E-4を原型とし、300リットルの胴体下落下タンクの装備を可能とした。~
~
--Bf109E-8：~
DB601Eエンジン（出力1,300hp）を搭載。落下タンクを装備。武装等はE-1型に準拠。~
E-1の長距離戦闘機型。胴体下落下タンクの装備を追加。 ~
~
--Bf109E-9：~
E-8型から武装を減じた偵察戦闘機型。~
E-8から武装を減じた偵察戦闘機。~
~
-仕様~
|CENTER:仕様名|CENTER:内容|
|CENTER:trop|砂漠地帯での運用のため、防塵フィルターを装備。|
|CENTER:B|[[戦闘爆撃機]]として爆弾架を装備。|
|CENTER:N|エンジンをDB 601 N に換装。|
|CENTER:Z|GM-1 亜酸化窒素噴射装置&br;（一時的にノッキング発生率を低め、&br;ブースト圧向上によって馬力増強）を装備。|
|CENTER:U2|対地攻撃任務向けに防弾装備を強化。|
~
-Bf109F（フリードリヒ Friedrich、またはフリッツ Fritz）：~
DB601N及び改良されたDB601Eエンジンが搭載された機体。~
空気抵抗を減少させる設計に刷新された。~
空気抵抗を減少させる設計に刷新した機体。~
大きな性能向上を果たし、中期の主力機となった。~
~
--Bf109F-0：~
DB601N搭載の生産初期型。~
MG FF/M 20mm機関砲×1門（モーターカノン）とMG17 7.92mm機銃×2門（胴体）を装備。~
~
--Bf109F-1：~
DB601Nエンジンを搭載。武装は20mmモーターカノン×1門と7.92mm機銃×2門を装備。~
--Bf109F-2：~
F-1型に似るが、20mmモーターカノンを15mm機銃×1門に換装。~
F-0と同等の機体で、初の本格的な生産型。~
~
--''Bf109F-2''：~
F-1からモーターカノンの武装をMG151 15mm機銃に換装。~
弾丸の威力は低下したが、初速、発射速度が向上した。~
~
--Bf109F-3：~
DB601Eエンジンを搭載した他はF-1型と同様の機体。~
--Bf109F-4：~
20mmモーターカノンを改良したモデル。初速・携行弾数が増加した。~
F-1のエンジンをDB601E（離昇1,350PS）に換装。~
~
--''Bf109F-4''：~
F-2を原型にDB601Eを搭載、モーターカノンの武装をMG151/20 20mm機関砲に換装した型。~
MG FF/Mと比べて初速、発射速度、携行弾数が、MG151と比べて威力が向上した。~
~
--Bf109F-5：~
F-4を原型に20mm機関砲を廃止した偵察型。~
~
--Bf109F-6：~
F-5を原型に、カメラを別タイプに換装した偵察型。~
~
-仕様~
|CENTER:仕様名|CENTER:内容|
|CENTER:trop|砂漠地帯での運用のため、防塵フィルターを装備。|
|CENTER:Z|GM-1亜酸化窒素噴射装置を装備。|
|CENTER:R1|両翼下に MG 151/20 20mm機関砲ガンポッドを懸架。|
|CENTER:R2,R3|カメラ搭載の偵察型。|
~
-Bf109G（グスタフ Gustav）：~
DB605エンジンを搭載した機体。~
主に[[DB605>DB 605]]エンジンを搭載した機体。~
多数の派生型が開発され、後期の主力機となった。~
対爆撃機任務の増加に伴い、翼下ガンポッド型式のMG151/20×2門（R6仕様）が装備可能となった。~
~
--Bf109G-0：~
DB605E搭載の初期生産型。~
武装はMG151/20 20mm機関砲×1門（モーターカノン）とMG17 7.92mm機銃×2門（胴体）を装備 。~
~
--Bf109G-1：~
DB605A-1エンジン（出力1,475hp）を搭載。武装は20mmモーターカノン×1門と7.92mm機銃×2門を装備。~
--Bf109G-1/Trop：~
7.92mm機銃を15mm機銃に変更したモデル。機首部のふくらみが特徴。~
--Bf109G-2：~
G-1型の非与圧型。武装等に変更無し。~
DB605A（離昇1,475PS）を搭載。~
武装はG-0に準ずる。~
与圧キャビンが搭載されたが、技術的問題のためにG-2よりも運用開始が遅れ、生産数も少なかった。~
~
--''Bf109G-2''：~
G-1の非与圧型。G-1より運用開始が早く、より生産された。~
~
--Bf109G-3：~
G-1型の無線装置を改良した機体。~
G-1の無線装置を改良した機体。~
~
--Bf109G-4：~
G-3型の非与圧型。~
G-3の非与圧型。~
~
--Bf109G-5：~
方向舵を改設計したモデル。水噴射装置付きDB605Dエンジン（出力1,800hp）を搭載。~
--Bf109G-6：~
DB605系エンジンを搭載。武装は30mm機関砲×1門、20mm機関砲×2門、13mm機銃×2門。
G-3を元に[[機首]]上面のMG17 7.92mm機銃をMG131 13mm機銃×2門に換装した武装強化型。~
その際に発生したボイレ（Beule:出っ張り）が外見の特徴。~
また、従来のDB605Aに加えDB605AS（離昇1,455PS、高高度性能向上型で、搭載機はAS仕様となる）搭載機が登場。~
~
--''Bf109G-6''：~
G-5の非与圧型で、最多生産型。~
生産途中に方向舵の改設計や尾輪の固定化、MW50の装備を行った[[DB605AM>DB 605]] もしくは[[DB605ASM>DB 605]] (離昇1,800PS) へのエンジン転換などが行われた。~
~
--Bf109G-8：~
武装を減じた偵察戦闘機型。~
--Bf109G-10：~
水噴射装置付きDB605Gエンジン（出力2,000hp）搭載モデル。~
~
--''Bf109G-10''：~
K型の実用化までの繋ぎとして生産された型。~
空気抵抗源となっていた[[機首]]のボイレを設計の工夫で除き、DB605D（MW50使用時、離昇1,700PS）もしくはDB605DB（MW 50使用時、離昇1,800PS）を搭載した。~
~
--Bf109G-12：~
複座練習機型。~
--Bf109G-14：~
20mm機関砲×1門と15mm機銃×2門の他に翼下にロケット弾を搭載可能にしたモデル。~
--Bf109G-16：~
地上攻撃任務用の変型機。~
複座[[練習機]]型。~
~
--''Bf109G-14''：~
G-10の実戦投入までの繋ぎとして余剰部品により生産された型。~
G-10以前の機体のためボイレが残っており、生産工場によって細部の形状が違う。~
~
-仕様~
|CENTER:仕様名|CENTER:内容|
|CENTER:trop|砂漠地帯での運用のため、防塵フィルターを装備。|
|CENTER:R2,R3|カメラ搭載の偵察型。|
|CENTER:R4|両翼下に MK108 30mm機関砲ガンポッドを懸架。|
|CENTER:R6|両翼下に MG151/20 20mm機関砲ガンポッドを懸架。|
|CENTER:U2|GM-1 亜酸化窒素噴射装置を装備。&br;1944年中からはMW 50 [[水メタノール噴射]]装置&br;（30分間のみエンジン出力を離昇1,800PSまで増強）&br;装備機も登場した。|
|CENTER:U3|カメラ搭載の偵察型。|
|CENTER:U4|モーターカノン武装をMK108 30mm機関砲へ換装。|
~
-Bf109H（ハインリヒ Heinrich）：~
Bf109Fから開発された高高度戦闘機型。~
翼幅が拡張され、高度10,100mにおいて750km/hでの飛行が可能とされた。~
少数のH-1が生産され、試験されたが主翼の強度不足から開発は放棄された。~
少数のH-1が生産され、試験されたが主翼の強度不足と[[Ta152H>Ta152]]の登場から開発は放棄された。~
~
--Bf109H-1：~
DB601Eエンジン搭載の高々度戦闘機型。操縦席与圧。~
~
--Bf109H-2：~
Jumo213エンジン搭載の高々度戦闘機型。計画のみ。~
~
--Bf109H-5：~
DB605エンジン搭載の高々度戦闘機型。計画のみ。~
~
-Bf109J：~
スペインでのライセンス生産計画案。実現せず。~
スペインでの[[ライセンス生産]]計画案。~
戦況の逼迫から実現しなかったが、G-2の25機分の未組み立て部品（尾部が含まれていない）及び設計図（製造には不足）がスペインに送られた。~
~
-Bf109K（クーアフュルスト Kurfürst）：~
量産された最後の機体。なお、「クーアフュルスト」とは「選帝侯」のこと。~
戦争末期に完成し2機のみ配備されたK-14型では2段2速過給器付きDB605Lを搭載し、高度14000mで740km/の速度を発揮した。~
量産された最後のBf109。~
主にDB605Dシリーズ((MW50を標準で装備可能。))エンジンを搭載した。~
なお、「クーアフュルスト」とは「選帝侯（神聖ローマ帝国で絶大な権力を持った諸侯）」のこと。~
~
--Bf109K-0：~
G型改修の高々度戦闘機型生産前機。DB605Dエンジンを搭載。~
生産初期型。与圧キャビンを備え、DB605Dエンジンを搭載。~
武装はMK108 30mm機関砲×1門（モーターカノン）とMG131 13mm機銃×2門（胴体）。~
~
--Bf109K-2：~
DB605ASCM/DCMエンジン（出力2,000hp）を搭載。武装は30mm機関砲×1門と15mm機銃×2門を装備。~
与圧キャビンを備え、DB605ASB/ASCやDB605D/DB/DCエンジンを搭載。~
~
--Bf109K-4：~
K-2型に与圧操縦席を装備した機体。~
K-2を原型とし、K型で唯一与圧キャビンを廃止。最後の本格的量産型。~
~
--Bf109K-6：~
K-2型に翼下装備の30mm機関砲×2門を追加した機体。~
K-2に両翼下装備のMK108 30mm機関砲×2門を追加した機体。試作のみ。~
~
--Bf109K-14：~
水噴射装置付きDB605Lエンジンを搭載するK型の最終型。最高時速725km。~
二段二速[[過給器]]によって高高度性能の向上したDB605Lを搭載する最終型。~
過給器の大型化から機首が横方向に大型化、プロペラ枚数は4枚となった。~
武装はK-6と同様。おそらく試作のみ((終戦直前に2機のみ配備された可能性あり。))。~
~
-Bf109L：~
Jumo213Eエンジン搭載の速度向上型提案。計画のみ。~
~
-Bf109S：~
吹き出しフラップ搭載の提案型。計画のみ。~
~
-Bf109T（トレーガーフルークツォイク Trägerflugzeug）：~
E-3型にカタパルトフックと[[アレスティングフック]]を追加、主脚強化、主翼延長と翼端を折りたたみ式に改造した[[艦上戦闘機]]型。~
航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」に搭載する予定だった。~
フィゼラー社担当でまず先行量産型T-0型を10機製作、E-4/N型ベースのT-1型60機の量産が進められた。~
しかし空母が未完成に終わったため、完成した機体から艦載用装備を撤去、ノルウェーや北西ドイツの陸上基地で部隊運用された。~
E型を原型にカタパルトフックと[[アレスティングフック]]を追加、主脚強化、翼幅の延長をし折りたたみ機構を備えた[[艦上戦闘機]]型。~
[[航空母艦]]「グラーフ・ツェッペリン」に搭載する予定だった。~
フィゼラー社担当でまず先行量産型T-0が10機、T-1は60機が生産。~
空母が未完成に終わったため、完成した機体から艦載用装備を撤去、ノルウェーや北西ドイツの陸上基地で部隊運用された。~
その翼幅から、離着陸が通常型よりも安定して実施できた。~
~
--Bf109T-0：~
E型に艦上運用装備を搭載した艦上機型生産前機。~
E-3を原型に艦上運用装備を搭載した艦上機型生産前機。~
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--Bf109T-1：~
DB601Nエンジン搭載モデル。他はT-0型と同様。~
E-4/Nを原型に、T-0と同様の措置を施した。~
~
--Bf109T-2：~
T-1型から甲板運用装備を撤去した改修型。~
--Bf109TL：~
翼下に補助用ターボジェットエンジン搭載の計画案。計画のみ。~
T-1から甲板運用装備を撤去した改修型。~
~
--Bf109TL((Turbo-Lader（[[ターボチャージャー]]）の略。))：~
ジェットエンジンへの換装案。~
翼下に補助用[[ターボジェット]][[エンジン]]（BMW003もしくはJumo004）を搭載。計画のみ。~
~
-Bf109Z（ツヴィリング Zwilling）：~
双発機型。実用化されなかった。~
双発双子機型。実用化されなかった。~
~
--Bf109Z-1：~
2機を結合した双発機。武装は30mm機関砲×5門を装備。~
2機のBf109Fを結合した[[双発機]]。MK108 30mm機関砲×5門を装備。~
~
--Bf109Z-2：~
Z-1型同様の双発機だが、30mm機関砲×2門と爆弾1,000kgの戦闘爆撃機型。~
Z-1の機体をもとに、30mm機関砲×2門と爆弾1,000kgの搭載を可能にした戦闘爆撃機型。~
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--Bf109Z-3：~
Z-1型のエンジンをJumo213に変更する計画。Z-2型改修のZ-4も同様。~
Z-1のエンジンをJumo213に変更する計画。Z-2の改修機であるZ-4も同様。~
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-Bf109W（ヴァッサーフルークツオイク Wasserflugzeug）：~
双フロート式の水上機型。~
双フロート式の[[水上機]]型。~
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-Bf109X：~
BMW801[[空冷エンジン]]を搭載する試作型。胴体はF型を流用。~
BMW801[[空冷エンジン]]を搭載する試作型。胴体はF型のものを流用。~
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-S-99 : ~
チェコスロバキアのアヴィアで生産されたBf109G-6の戦後呼称。~
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--CS-99 :~
S-99の複座練習機型。~
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--S-199 : ~
戦後残された設計図を基にエンジンなどに代用品を使用して再設計した機体。~
DB605エンジンの在庫不足から、ハインケルHe111H-14[[爆撃機]]用のJumo211Fエンジン（離昇1,340PS）と[[プロペラ]]をカウリング周辺を改設計の後に搭載した。~
MG131 13mm機銃×2門（胴体）、MG151/20 20mm機関砲×2門（翼下）を装備。~
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--CS-199 : ~
S-199の複座練習機型。~
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-HA-1109-J1L :~
スペインのイスパノが入手した25機の不完全なBf109G-2にフランス製エンジンを国内で改良したイスパノ12Z-89（離昇1,300PS）とVDM製プロペラをカウリング周辺の改設計の後に搭載した型。~
ブレダ-SAFAT 12.7mm機銃×2門（胴体）を装備。1機のみ運用。~
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--HA-1109-K1L :~
戦後の1951年、輸入したフランス製の12Z-17（離昇1,300PS）を搭載した型。~
65機が生産、運用された。最高速度は高度4,200mで650km/h。~
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--HA-1110-K1L :~
HA-1109-K1Lの複座練習機型。~
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--HA-1112-K1L :~
HA-1109の主翼を再設計しHS.404 20mm機関砲×2門（翼内）を装備、追加でエリコン製対地ロケット8発を懸架可能とした型。~
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--HA-1112-M1L :~
HA-1112-K1Lのエンジンをイギリス製のロールス・ロイス マーリン500-45（離昇1,600HP）に換装し、ロートル社製プロペラを装着した型。~
[[機首]]下部が膨らんだ形状から「ブチョン（Buchón：鳩の意）」と呼ばれた。~
最高速度は665km/h。上昇性能はドイツ本国の最後の量産型Bf109Kを超えた。~
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