【BTR-90】(びーてぃーあーるきゅうじゅう)

ロシア陸軍で運用されている装輪式装甲車
前作のBTR-80ファミリーを代替するために開発された。

車体はBTR-80より少し大きく、装甲も強化されている。
車体下部はV字形状となっており、耐地雷性が高く、舟形底部とも呼ばれるこの形状は、水上での航行能力の向上にも寄与している。
BTR-80より車体が大きいが機動性は大幅に高くなっており、車輪を左右反対方向に回転させる事で超信地旋回ができる。
昼夜間兼用照準器BPKZ-42と昼間用照準器1P-13が標準装備され、コンピュータ化された完全自動式の射撃統制装置がオプションで装備される。
車上情報統制システム(BIUS)を搭載し、従来のロシア製の同種車両よりも大幅に情報処理能力を高めている。

主武装には2A42 30mm機関砲を搭載している。
また、副武装として砲塔の上部にRPKS、AGS-17自動擲弾発射器、9K111/9M113対戦車ミサイルを装備できる。
また、最近では、9M117「バスチオン」対戦車ミサイルを発射可能な2A70 100mm低圧滑腔砲を、2A72 30mm機関砲と同軸に装備する、BMP-3歩兵戦闘車と同様の砲塔を搭載するモデルも試作されている。

現在はロシア陸軍のほか、ウクライナにも輸出されている。

スペックデータ

主開発社ゴーリキー自動車工場(GAZ)
乗員3名+兵員7〜10名
全長7.64m
全高2.98m
全幅3.20m
戦闘重量20.9t
懸架・駆動方式8輪駆動
エンジン4ストロークV型10気筒液冷ディーゼル(出力510hp)
最大速度
(路上/水上)
100km/h / 10km/h
行動距離700km
装甲車体及び砲塔前部:20〜30mm
兵装主武装:
2A42 30mm機関砲×1門(弾数500発)
副武装:
PKT 7.62mm機関銃?×1挺(同軸、弾数2,000発)
RPKS 5.45mm機関銃×1挺
AGS-17「プラミヤ」 30mm自動擲弾発射機?×1基(弾数400発)
9M111「ファゴット」/9M113「コンクールス」対戦車ミサイル発射機×1基
9K34「ストレラ-3」地対空ミサイル発射機×1基



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