- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- BK117 へ行く。
- 1 (2010-02-17 (水) 22:34:58)
- 2 (2010-02-18 (木) 01:54:15)
- 3 (2010-02-20 (土) 11:05:43)
- 4 (2010-02-21 (日) 11:02:16)
- 5 (2011-01-16 (日) 09:43:23)
- 6 (2011-08-05 (金) 20:53:23)
- 7 (2012-08-15 (水) 20:07:07)
- 8 (2012-12-02 (日) 20:56:48)
- 9 (2014-04-15 (火) 23:33:42)
- 10 (2015-07-22 (水) 11:45:03)
- 11 (2016-08-19 (金) 12:44:30)
- 12 (2017-03-18 (土) 10:40:53)
- 13 (2019-06-22 (土) 08:53:59)
- 14 (2019-12-23 (月) 10:57:25)
- 15 (2021-01-30 (土) 19:12:01)
- 16 (2022-02-15 (火) 07:04:24)
- 17 (2022-08-14 (日) 10:10:23)
- 18 (2022-12-28 (水) 11:37:35)
- 19 (2022-12-28 (水) 19:05:14)
【BK117】 †
MBB / Kawasaki BK117
ドイツのMBB(現在のユーロコプター)と、日本の川崎重工が共同開発したライトツイン型ヘリコプター。
1970年代後半、MBBではBo105を拡大したBo107を計画し、川崎重工でも同社初の実用機KH-7を計画していた。
しかし世界は折りしもオイルショックの最中であり、ともに単独での開発は困難と判断された。偶然にも類似の開発計画を持っていた両者が手を組んで造られたのが本機である。
これは日本にとって、開発に参加した初の実用ヘリコプターとなった。
ローターや油圧系統はBo105の設計がベースとなっており、一方で胴体*1・ランディングスキッド・トランスミッションは川崎が開発した。
エンジンは当初ライカミングLTS101 ターボシャフトエンジンが双発で搭載されたが、信頼性が問題視され、後のBK117C-1型ではチュルボメカ・アリエルへと切り替えられている。
開発だけでなく部品の生産も両国で分担され、それぞれの国へ運ばれて組み立てられた。このためドイツ側で組み立てられた機体であっても、日本の武器輸出三原則等の制限を受けないように、軍用派生型の開発は控えられてきた。
21世紀を迎えるにあたり、大幅な改良を施されたBK117C-2も開発されたが、この際に分担生産体制は解消され、ユーロコプター側で生産された機体はEC145と改称された。
EC145はアメリカ陸軍の「LUH(軽汎用ヘリコプター)」調達計画にも入札し、「UH-72『ラコタ』」という名称で制式採用されている*2。
スペックデータ †
主ローター直径:11m
全長:9.91m
全高:3.83m
全幅:N/A
回転円盤面積:N/A
空虚重量:1,650kg
最大離陸重量:2,850kg
エンジン:ライカミング LTS101-650B-1ターボシャフトエンジン(推力410kW(550shp))×2基
速度:141kt(最大)/135kt(巡航)
海面上昇率:N/A
実用上昇限度:4,530m
ホバリング高度限界:2,530m
航続距離:292nm
乗員:2名
定員:兵員7〜10名
バリエーション †
- BK117:初期型。エンジンはライカミング LTS101-650B-1×2基を搭載。
- BK117A-3:有効搭載重量を350kgに増加したタイプ。
- BK117A-4:上昇力およびホバリング性能向上型。
- BK117B-1:エンジンをLTS101-750B-1×2基に換装し、高温・高空性能を向上したタイプ。
- BK117B-2:BK117B-1の有効搭載重量を150kgに増加したタイプ。
- BK117C-1:エンジンをチュルボメカ「アリエル」1E2×2基に換装し、高温・高空性能を向上したタイプ。
- BK117C-2(EC145):BK117C-1のキャビンスペースを約30%拡大し、全備重量を3,500kgとした、運動性能や客室の快適性を向上させたタイプ。
- UH-72A:EC145の軍用型。州兵航空隊で運用されているOH-58とUH-1Hの後継機(LUH:軽多用途ヘリコプター)として採用した。
愛称は「Lakota *3」
*1 最大10人まで乗れるレイアウトや、後部のクラムシェルドアなど、MBB側の意向や思想も反映されたものになっている。
*2 なお、この機は日本で原設計が行われ、アメリカ軍に制式採用された2番目の航空機ともなった(第一号は三菱のMU-300をベースとしたビーチ・レイセオンT-1「ジェイホーク」練習機)。
*3 インディアンの部族の一つ。スー族とも呼ばれる。