【BAR】(ぶろーにんぐおーとまてぃっくらいふる)

Browning Automatic Rifle

ジョン・M・ブラウニング設計の自動火器。
名前の通り、20連の着脱式箱型弾倉を使用する自動小銃であるとも言えるが、重量やオープンボルト作動といった特徴は機関銃寄りであり、実際、火力を生かしたフルオート中心の運用が為された。
当時で言うと、英軍のブレン?軽機関銃、現代で言うと分隊支援用のLSWが近い。
歩兵小火器としてはかなり重量があったが、堅牢でトラブルが少なく、非常に重用された。

第一次/第二次世界大戦のほか、朝鮮戦争ベトナム戦争で使用された。
また、NATO?のいくつかの国やアメリカ対外援助の対象国などにも輸出され、国によっては1990年代まで使用していた所もある。
日本でも、陸上自衛隊が1960年代まで使用していた。

M1ライフルM1903を上回る火力を発揮でき、重量も一応携行使用可能な範囲に収まっていたので、単発5連、乃至セミオート8連が主力だった当時には圧倒的であったことは想像に難くない。

スペックデータ

種別:自動小銃分隊支援火器
口径:7.62mm
全長:1,214mm
銃身長:610mm
重量:7.2〜8.8kg
装弾数:20発(着脱式箱型弾倉)
使用弾薬:.30-06スプリングフィールド弾
ライフリング:4条右回り
作動方式:ガス圧利用・オープンボルト
銃口初速:805m/s
発射速度:300〜650発/分
有効射程:548m

バリエーション

  • M1918:
    基本モデル。

  • M1918A1:
    M1918の改良モデル。二脚と肩当てプレートが取り付けられた。

  • M1918A2:
    フルオートモデル。発射速度が高速・低速の2段階で切り替えられる。

  • M1918A3 SLR:
    セミオートのみの民間モデル。

  • wz1928:
    ポーランド製モデル。


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