【B777】(びーとりぷるせぶん)

Boeing 777.
ボーイング社が1990年代に開発した、大型の双発ジェット旅客機
B767B747の中間的なサイズの旅客機として開発された*1

3軸6輪の主脚を持つこと、そしてB737の胴体と同じくらいの太さのエンジンを双発で装備することなどが特徴。
双発での長距離飛行が承認された(ETOPS180所持)初の機体である。

機体は、ボーイング社で初めてコンピュータ上(CAD/CAM等)で全て設計されており、また、同社の旅客機としては初めて全翼面のフライバイワイヤーを導入している。
しかし、エアバス製の旅客機とは対照的に操縦系統にサイドスティックは採用せず、操縦輪を導入しており、ボーイング社ならではの保守的な設計思想を窺い知ることができる*2

参考リンク
ボーイング社のHP内にあるB777の宣伝
http://www.boeing.com/commercial/777family/


b777-281.jpg

スペックデータ

形式777-200777-200ER777-200LR777F777-300777-300ER
乗員2名(機長副操縦士
乗客数
(3クラス)
約300名-365〜368名
乗客数
(2クラス)
400名451名
乗客数
(1クラス)
440名550名
全長63.7m73.9m
全幅60.9m64.8m60.9m64.8m
胴体幅外部:6.19m
内部:5.86m
最大ペイロード-103.9t-
貨物搭載量8パレット+LD-7 8台
or
LD-3 32台+バルク17m³
上部デッキ
27パレット
+
下部デッキ
10パレット
+
バルク17m³
8パレット+LD-7 8台
or
LD-3 44台+バルク17m³
14パレット
or
LD-3 44台+バルク17m³
最大離陸重量247,210kg297,824kg347,452kg347,450kg297,560kg351,534kg
エンジンターボファン×2基
(使用エンジンを参照。)
最大燃料搭載量117,335L171,160L202,287L181,280L171,160L181,280L
巡航速度M0.84
航続距離9,649km14,316km17,446km9,195km11,135km14,685km


使用エンジン
777-200777-200ER777-200LR777F777-300777-300ER
GE GE90-76B
GE90-77B
推力77,000lbf)
P&W PW4074
PW4077
RR? トレント875
トレント877
トレント884
トレント892
GE GE90-85B
GE90-90B
GE90-92B
GE90-94B
(推力93,700lbf)
P&W PW4084
PW4090
RR トレント892
トレント895
GE90-110B1
(推力110,100lbf)
GE90-110B1L
(推力110,000lbf)
GE90-92B
(推力93,700lbf)
P&W PW4098
RR トレント892
GE90-115B
(推力115,300lbf)

派生型のラインナップ

  • B777-100:
    短胴型。計画のみ。

  • B777-200:
    基本型。

  • B777-200ER:
    B777-200の航続距離延長型。


*1 当初はB767の発展型として提案され、「767-X」という仮称名を持っていた。
*2 事実、サイドスティックを採用した場合にはパイロットにそのための転換訓練が必要となることと、万が一、事故で片腕を負傷した場合に操縦ができなくなるという致命的な欠陥がある。
*3 B747-400Dが全日本空輸から退役したため。

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