【B737】(びーななさんなな)

Boeing 737.
ボーイング社が1960年代に開発した、短・中距離路線向けの小型双発ジェット旅客機

1967年4月9日に原型(B737-100型)が初飛行して以来、航続距離延長型、胴体延長型(座席増加)など多様な改造や改良を施した派生型を生み、今なお生産中の現役のベストセラー機である。

2014年4月までの生産数は8,000機以上にもおよび、ジェット旅客機としては世界一である。
なお、第2位はエアバスA320シリーズで約5,600機。

改良型の600型以降は「NG(Next Generation)シリーズ」と呼ばれ、従来の500型までの乗務員にアビオニクスの扱いを教育するだけで運行が可能になるので、教育にかかる費用などを抑えることができる。
また、NGシリーズはシステムを改良したほかにウイングレットをオプションで採用するなど、操作性・航続距離を向上させることにも成功した。

2011年、ボーイングはNGシリーズを更に改良して燃費効率を追求する737MAXシリーズの開発を発表した。
これはライバルであるA320シリーズの燃費向上型・A320neoの対抗策とされている。
エンジンにA320neoと同様のCFMインターナショナル Leapを採用するほか、機体にB787の技術を一部取り入れる等、A320neo以上の省燃費と快適性を実現するとしている。
2016年の初飛行、2017年の初号機納入が計画されており、原型初飛行から半世紀の節目に最新鋭機として蘇ることになる。

米ボーイング社Link: http://www.boeing.com/commercial/737family/

b737-54k.jpg
(B737-500)

スペックデータ

形式-100-200-300-400-500-600-700-700ER-800-900-900ER
乗員2名(機長副機長
乗客約115名約130名約150名約120名2クラス
110名
2クラス
126名
2クラス
126名
2クラス
162名
2クラス
180名
1クラス
132名
1クラス
149名
1クラス
189名
1クラス
215名
全長28.65m30.52m33.40m36.40m31.01m31.20m33.60m39.50m42.10m
全高11.23m11.07m12.60m12.50m
全幅28.35m28.88m34.30m
35.80m(ウイングレット有)
胴体幅3.76m
客室幅3.54m
貨物室容積-20.4m³27.3m³44.0m³51.7m³
最大離陸
重量(kg)
49,89552,43756,47362,82352,39066,00070,08077,56579,01085,130
機関ターボファン×2基
P&W JT8DCFMインターナショナル
CFM56
出力6,350kg7,258kg10,660kg12,380kg12,030kg12,380kg12,882kg
巡航速度M0.73M0.745M0.78〜0.785M0.791
航続距離
(km)
約3,000約4,000約5,000約4,500約5,500約6,00010,200約5,500約5,000約6,000
初飛行1967年1967年1984年1988年1989年1998年1997年2007年1997年2000年2007年
製造終了1973年1988年1999年2000年1999年-


派生型


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS