【B737】(びーななさんなな)

ボーイング社が1960年代に開発した中距離向け小型双発ジェット旅客機

1967年4月9日に原型(B737-100型)が初飛行して以来、航続距離延長型、胴体延長型(座席増加)など多様な改造や改良を施した派生型を生み、今なお生産中の現役のベストセラー機である。
改良型の600型以降は「NG(Next Generation)シリーズ」と呼ばれ、従来の500型までの乗務員にアビオニクスの扱いを教育するだけで運行が可能になるので、教育にかかる費用などを抑えることができる。
また、NGシリーズはシステムを改良したほかにウイングレットをオプションで採用するなど、操作性・航続距離を向上させることにも成功した。

米ボーイング社Link: http://www.boeing.com/commercial/737family/

b737-54k.jpg

スペックデータ

乗員2名
乗客数約130名(B737-200)
約150名(B737-300/400)
約120名(B737-500)
2クラス110名/1クラス132名(B737-600)
2クラス126名/1クラス149名(B737-700)
2クラス126名(B737-700ER)
2クラス162名/1クラス189名(B737-800)
2クラス180名/1クラス215名(B737-900)
全長28.60m(B737-100)
30.52m(B737-200)
33.40m(B737-300)
36.40m(B737-400)
31.01m(B737-500)
31.20m(B737-600)
33.60m(B737-700/700ER)
39.50m(B737-800)
42.10m(B737-900)
全高11.23m(B737-100/200)
11.07m(B737-300/400/500)
12.60m(B737-600)
12.50m(B737-700/700ER/800/900)
全幅28.35m(B737-100/200)
28.88m(B737-300/400/500)
34.30m/35.80m(ウイングレット有り)(B737-600/700/700ER/800/900)
胴体幅3.76m
最大離陸重量49,895kg(B737-100)
52,437kg(B737-200)
56,473kg(B737-300)
62,823kg(B737-400)
52,390kg(B737-500)
66,000kg(B737-600)
70,080kg(B737-700)
77,565kg(B737-700ER)
79,010kg(B737-800)
85,130kg(B737-900)
エンジンP&W JT8Dターボファン×2基
CFMインターナショナル CFM56-3Bターボファン×2基
CFMインターナショナル CFM56-7Bターボファン×2基
エンジン推力7,258kg(B737-200)
10,660kg(B737-300/400/500)
12,380kg(B737-600)
12,030kg(B737-700/700ER)
12,380kg(B737-800/900)
巡航速度M0.78〜0.785(B737-600/700/700ER/800/900)
航続距離約4,000km(B737-200)
約5,000km(B737-300/400/900)
約4,500km(B737-500)
約5,500km(B737-600/800)
約6,000km(B737-700)
約10,200km(B737-700ER)

派生型

  • 第1世代
    • B737-100(100人級の中距離型)
    • B737-200(130人級の中距離型)
      • B737-200C(貨客両用型)
      • B737-200アドバンス(グレードアップ型)
  • 第2世代(エンジン垂直尾翼の形状を変更)
    • B737-300(150人級の中距離型)
    • B737-400(170人級の中距離型)
    • B737-500(130人級の中距離型で、-200とほぼ同じサイズ)
  • 第3世代=NG(Next Generation)
    • B737-600(130人級の改良型で、-200、-500とほぼ同じサイズ)
    • B737-700(150人級の改良型)
      • ボーイングビジネスジェット(BBJ)
        B737-700がベースのビジネスジェット
    • B737-800(180人級の改良型)
      • ボーイングビジネスジェット2(BBJ2)
        B737-800がベースのビジネスジェット
    • B737-900(180人級の改良型で、B737シリーズでは最も大型)
    • B737-900ER(B737-900の航続距離延長型で、189〜最大215人)
  • 軍用モデル
    • T-43
      B737-200ベースのアメリカ空軍練習機。
    • Multi-Mission Maritime Aircraft?
      P-3Cの後継として開発された、B737-800ベースの長距離哨戒機
      2009年、アメリカ海軍航空隊が「P-8"ポセイドン"」として制式採用した。
    • B737 AEW&C
      空中早期警戒管制機型。オーストラリア空軍などで採用されている。
    • B737-2X9サーベイラー
      インドネシア空軍向け洋上哨戒機型。
    • C-40
      アメリカ海軍・空軍向け人員輸送機。


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