【B717】(びーなないちなな)

Boeing 717.

  1. 1950年代、ボーイング社が開発・生産した空中給油機輸送機KC-135、及びジェット旅客機B707の派生型となる機体に割り当てられていた型式
    KC-135は生産機のほとんどが軍に納入され、また、707の派生型として生産された機体には「ボーイング720」という型番が使われたため、実質上「欠番」となっていた。

  2. 1990年代にボーイングが開発・生産していたナローボディ旅客機
    元々はマクダネル・ダグラス社が「MD-95」として設計・開発していた機体だが、開発中に同社がボーイングに吸収合併されたため、「ボーイング717」として量産されることになった*1

    1999年に販売が開始され、B737と並行して販売されていたが、2001年の9.11事件以後、リージョナルジェットを大型化した他社の機体が市場に参入してきたことから販売が伸び悩み、「B737へリソースを振り向けるため」として2006年に156機で生産を終了した*2*3

*1 商品的にB737と競合するため、当初はボーイングへの合併に伴い開発中止となる予定だったが、本機をマクダネル・ダグラス時代に発注し、ローンチカスタマーとなる予定だった航空会社がB737への発注切り替えを拒否したため、ボーイングの機体として生産されることになった。
*2 最終号機はトルクメニスタン航空へ引き渡された。
*3 これにより、ダグラス時代から稼働していたロングビーチ工場は稼働を停止した。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS