【B-47】(びーよんじゅうなな)

Boeing B-47 "Stratojet".

1940年代、アメリカのボーイング社が開発し、空軍で運用した六発ジェット推進の戦略爆撃機
35°の後退角をつけた主翼や6基のターボジェットエンジン、「安定性増強装置(SAS)」など、当時最新鋭の技術が盛り込まれていた。

それまでのB-29B-50B-36と比べれば兵装搭載量的には物足りなかったが、当時は冷戦が始まったばかりであり、核兵器プラットフォームとして航空機による爆撃が有効とされていた*1ことから、2,032機が生産された。

なお、同時期に配備されたB-36と同様、本機は全機が戦略哨戒につけられており、朝鮮戦争には参加していない。
また、同盟国・友好国への供与もされなかった。

「レシプロからジェットへのつなぎ」であった本機は、より高性能なB-52が登場するとそちらに主力の座を譲り、ベトナム戦争中の1965年に退役した。

なお、電子戦機型のEB-47Eは1977年まで用いられていた。


*1 弾道ミサイルが実用化されるのは1960年代になってからであった。

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