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*&ruby(びーにじゅうよん){【B-24】}; [#ude4a208]
Consolidated B-24"Liberator((英語で解放者の意。))".~
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アメリカの[[コンソリデーテッド社>コンソリデーテッド・エアクラフト]]が、1930〜1940年代に開発・生産した四発[[重爆撃機>爆撃機]]。~
アメリカの[[コンソリデーテッド社>コンソリデーテッド・エアクラフト]]が、1930〜1940年代に開発・生産した[[四発>多発機]][[重爆撃機>爆撃機]]。~
[[ボーイング]]の[[B-17]]と並び、[[アメリカ陸軍航空隊>USAAF]]の主力爆撃機として用いられた。~
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本機は元々、コンソリデーテッド社が軍部から提示された「[[B-17]]の[[ライセンス生産]]」を断る代案として「モデル31」哨戒[[飛行艇]]をベースに「モデル32」として開発された。~
当初の機体は440km/hと低速だったが、その後、[[排気タービン]]を備えた改良型が量産され、英国で「LB-30A/LB-30B」として[[哨戒>偵察]]に用いられていた。~
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更にその後、本国向けにも[[ターボチャージャー]]を備えたC型・D型が生産され、[[B-17]]よりも長い[[航続距離]]・[[ペイロード]]を活かして太平洋・大西洋の両戦線で活躍した。~
>このため、[[爆撃機]]として以外に[[対潜哨戒機]]（PB4Y-1）や[[輸送機]]としても用いられ、高い評価を得ている。
機体構成は主翼を高翼配置とし、上下に高い胴体（幅は比較的薄い）を持つ。~
また、[[航続距離]]を延ばすために[[主翼]]は「デービス翼」と呼ばれる[[グライダー>滑空機]]のような細長い直線翼をモデル31から流用している。~
しかし「銃弾を浴びると飛行安定性が崩れる」「飛行高度が[[B-17]]よりも低い」「巻き上げ式の[[爆弾倉>ウェポンベイ]]扉が構造上弱い」などの欠点もあり、運用者からの評判はあまり芳しくなかった。~
>このため、欧州戦線では武装を強化したB-17、太平洋戦線ではさらに航続距離を増した[[B-29]]に主軸の座を譲っていった。
本機の生産はコンソリデーテッド本体の他、[[ダグラス]]・フォード((他社が1日1機ペースの生産だったのに対し、24時間体制で工場を稼働させて1時間に1機のペースで生産した。))・[[ロッキード]]でも行われ、合計18.431機（＋[[海軍>アメリカ海軍]]向けの1,000機）が[[第二次世界大戦]]終戦直前まで生産された。~
これは[[第二次世界大戦]]における[[アメリカ軍]][[航空機]]の中でも最多の記録であった。~
**スペックデータ [#cb800c10]
|タイプ|CENTER:B-24J|CENTER:PB4Y-2|
|乗員|>|CENTER:10名|
|全長|CENTER:20.5m|CENTER:22.7m|
|全高|CENTER:5.5m|CENTER:8.9m|
|全幅|>|CENTER:33.5m|
|翼面積|>|CENTER:97.36��|
|自重|CENTER:14,790kg|CENTER:17,130kg|
|全備重量|CENTER:29,480kg|CENTER:28,123kg|
|[[発動機>エンジン]]|CENTER:[[P&W>プラット＆ホイットニー]][[R-1830-65「ツインワスプ」>ワスプ]]&br;[[空冷>空冷エンジン]]星形複列14気筒×4基&br;（出力1,200馬力）|CENTER:P&W R-1830-94×4基&br;（出力1,350馬力）|
|速度&br;（最大/巡航）|CENTER:467km/h（高度7,625m）/ 346km/h|CENTER:400km/h（高度3,660m）/254km/h|
|[[上昇限度]]|CENTER:8,540m|CENTER:5,580m|
|[[航続距離]]|CENTER:3,380km（爆弾2,300kg搭載時）|CENTER:4,232km|
|武装|CENTER:[[ブローニングM2 12.7mm機銃>ブローニングM2]]×10丁、爆弾5,830kg|CENTER:12.7mm機銃×12丁、爆弾3,630kg|
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**派生型（カッコ内は生産・改修機数） [#f98d7b77]
-XB-24（1機）：~
試作機。社内呼称モデル32。~
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-XB-24B：~
XB-24のエンジンをR-1830-41に換装した型。~
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-YB-24（7機）：~
増加試作機。~
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-B-24A：~
[[米陸軍>アメリカ陸軍]]向け初期量産型。~
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-XB-24B：~
[[排気タービン]]付きエンジンを搭載した原型機。~
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-B-24C（9機）：~
エンジンをR-1830-41に換装した型。~
操縦席後方と尾部に連装銃座を搭載。~
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-B-24D（2,828機）：~
大量生産型。~
C型より機銃を変更、増備。~
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-B-24E（801機）：~
フォード社で製造されたB-24Dの呼称。エンジンやプロペラを小改良した。~
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-XB-24F（1機）：~
D型を改修した加熱式防氷装備試験機。~
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-B-24G（430機）：~
機首部に銃座を持つ長胴型。~
ノースアメリカン社製。~
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-B-24H（3,100機）：~
G型の量産型。機首に動力砲塔を搭載した。~
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-B-24J（6,678機）：~
H型を改良した第二期量産型。~
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-XB-24J（1機）：~
前方視界改善試験機。~
機首部分をB-17の物に交換している。~
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-XB-24K（D型1機）：~
単垂直尾翼の試験機。~
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-B-24L（1,667機）：~
尾部銃座を手動2連装のものにした生産型機。~
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-B-24M（2,593機）：~
J型に軽量化された尾部銃座を搭載した型。~
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-XB-24N：~
単垂直尾翼の試験機。~
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-YB-24N（7機）：~
単垂直尾翼の増加試作機。~
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-B-24N（5,186機）：~
単垂直尾翼の量産型。~
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-リベレーターI：~
イギリス空軍向け沿岸哨戒型。対艦船レーダー、腹部銃座を装備。~
YB-24およびB-24Aのイギリス名称。~
~
-LB-30A：~
YB-24を改修した非武装の英空軍向け輸送機型の呼称。~
~
-LB-30B：~
リベレーターIIを輸送機に改装した機体の呼称。~
~
-F-7：~
写真偵察機型。~
~
-リベレーターII：~
イギリス空軍向け重爆撃機型。~
B-24Aとほぼ同じだが機首部が延長され、4連装機銃座を装備する。~
~
-リベレーターIII：~
イギリス空軍向け。D型の機銃を換装。~
~
-リベレーターGR.V：~
イギリス軍向け対潜哨戒機。D型にレーダーや対潜ロケット弾などを装備した。~
~
-XB-41：~
編隊擁護用[[ガンシップ]]。試作のみ。~
~
-C-87「リベレーター・エクスプレス」：~
[[輸送機]]型。~
~
-R2Y「リベレイター・ライナー」：~
海軍向け輸送機。2機のみ生産。~
~
-PB4Y-1「シーリベレーター」：~
[[海軍>アメリカ海軍]]向け[[哨戒爆撃機>哨戒機]]型。~
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-PB4Y-2「プライバティア((英語で「[[私掠船>海賊]]」の意。))」：~
PB4Y-1の改良型。~
[[垂直尾翼]]を背の高い単垂直尾翼にしたほか、PB4Y-1での運用経験から、高高度飛行関連の装備は省かれている。~
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--XPB4Y-2：~
試作機。~
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--PB4Y-2B：~
ASM-N-2 BAT[[誘導爆弾]]搭載機。~
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--PB4Y-2G：~
[[沿岸警備隊>アメリカ沿岸警備隊]]向け。~
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--PB4Y-2K：~
[[無人標的機>標的機]]型。~
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--PB4Y-2M：~
気象偵察機型。~
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--PB4Y-2P：~
写真偵察機型。~
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--PB4Y-2V：~
[[レーダー]]増備型。~
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