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*&ruby(びーじゅうなな){【B-17】}; [#h7670584]
Boeing B-17 "Flying Fortress".~
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アメリカの[[ボーイング]]社が、1930〜1940年代に開発・生産し、[[アメリカ陸軍航空隊>USAAF]]で使用していた四発[[重爆撃機>爆撃機]]。~
アメリカの[[ボーイング]]社が、1930〜1940年代に開発・生産し、[[アメリカ陸軍航空隊>USAAF]]で使用していた四発[[重爆撃機>爆撃機]]([[戦略爆撃機]])。~
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当初、本機は沿岸防御用((当時のアメリカは孤立主義的傾向が強く、議会や納税者の批判をかわすため「列車砲の代替として、アメリカの長大な海岸線で敵上陸侵攻軍を撃破する」ことを目標としたという。))として、[[哨戒>偵察]]や対艦攻撃のために計画されたが、後に「敵国の軍隊よりもさらに重要である、その国の工業組織を目標」にする「護衛なしでやっていける((しかし実際には、改良を重ねても「護衛なし」という点は達成できなかった。))」爆撃機として開発された。~
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[[第二次世界大戦]]では、初期の太平洋戦線や欧州での[[偵察]]や[[戦術爆撃>爆撃]]、後期の1943年からはドイツ本土への[[戦略爆撃]]に活用された。~
特にドイツでの戦いでは、[[排気タービン]]式[[過給器]]による優れた高高度性能と豊富な防御火器(加えて[[コンバットボックス]]と呼ばれた密集編隊戦術)によって[[ドイツ空軍>ルフトバッフェ]]を大いに苦しめ、ドイツの工業力を空から破壊することに成功した。~
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一方、太平洋戦線では本機よりも[[航続距離]]・[[ペイロード]]に優れるB-24「リベレーター」が主軸となり、更に末期の日本本土空襲では[[B-29]]が主軸となったため、[[偵察]]や[[救難>捜索救難]]といった支援任務に回ることが多かった。~
一方、太平洋戦線では本機よりも[[航続距離]]・[[ペイロード]]に優れる[[B-24「リベレーター」>B-24]]が主軸となり、更に末期の日本本土空襲では[[B-29「スーパーフォートレス」>B-29]]が主軸となったため、[[偵察]]や[[救難>捜索救難]]といった支援任務に回ることが多かった。~
>それでも[[日本軍]]航空部隊にとっては脅威であり、本機の[[撃墜]]は困難を極めた。

本機は各型合わせて12,731機が生産され、ボーイング本体の他、[[ダグラス]]やベガ・エアクラフト社([[ロッキード]]傘下)でも生産された。~
最後の機体はブラジル空軍で1968年まで用いられていた。
最後の機体はブラジル空軍で1968年まで用いられていた。~
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**スペックデータ(B-17G)[#qe204ce7]
|乗員|10名&br;([[機長]]、[[副機長]]、[[航法士>航法員]]、[[爆撃手]]兼[[機首]][[砲手>ガナー]]、[[航空機関士]]兼上部[[砲塔]]砲手、[[通信士>航空通信士]]、&br;胴体部砲手2名、[[ボールターレット>砲塔]]砲手、尾部砲手)|
|全長|22.66m|
|全高|5.82m|
|翼幅|31.62m|
|翼面積|132|
|翼型|NACA 0018/NACA 0010|
|空虚重量|16,391kg|
|総重量|24,494kg|
|最大離陸重量|29,710kg|
|[[発動機>エンジン]]|[[ライト>カーチス・ライト]][[R-1820-97「サイクロン9」>R-1820]][[空冷>空冷エンジン]]星型9気筒×4基(出力1,200hp(890kW))&br;(XB-17〜YB-17Aは[[P&W>プラット&ホイットニー]] [[R-1690「ホーネット」>R-1690]]空冷星型9気筒)|
|最高速度|462km/h(高度7,620m)|
|[[巡航速度]]|293km/h|
|[[航続距離]]|5,800km(最大)/3,219km(2,700kgまでの爆弾搭載時)|
|[[上昇限度]]|10,900m|
|[[上昇率]]|4.6m/s|
|[[翼面荷重]]|186kg/|
|パワー/マス|150W/kg|
|武装|[[ブローニングM2 12.7mm重機関銃>ブローニングM2]]×13挺|
|爆弾搭載量|短距離ミッション(<400mi):3,600kg&br;長距離ミッション(〜800mi):2,000kg&br;過負荷:7,800kg|
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**バリエーション [#bace0e61]
-YB-17:~
原型および生産前機の呼称。後にY1B-17と改称。~
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-YB-17A:~
生産前14号機。~
エンジンに[[ターボチャージャー]]を追加装備した。後にB-17Aと改称。~
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-B-17B:~
最初の生産型。~
エンジンはR-1820-51(1,000hp)を搭載。武装は12.7mm機銃×5挺。~
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-B-17C:~
出力強化型。~
エンジンはR-1820-65(1,200hp)を搭載。武装は12.7mm機銃×7挺。~
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--Fortress I:~
[[英国空軍>RAF]]に供給されたB-17Cの呼称。~
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-B-17D:~
C型の防弾装備強化型。~
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-B-17E:~
最初の本格量産型。~
垂直尾翼前に背びれを追加し、武装を強化した。~
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--Fortress IIA:~
英国空軍に供給されたB-17Eの呼称。~
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-B-17F:~
E型に近い機体。武装や装備品が異なる。~
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--Fortress II:~
英国空軍に供給されたB-17Fの呼称。~
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-B-17G:~
最多生産型かつ最終生産型。~
機首下部に12.7mm機銃2挺の動力砲塔を装備した。~
後期生産分はR-1820-97エンジンを装備。~
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-B-17H:~
G型改修の海上救難機型。~
捜索レーダー、ボート投下装置を装備。後にSB-17Gと改称。~
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-XB-38:~
エンジンをアリソンV-1710-89[[液冷>液冷エンジン]]V型12気筒に換装した型。~
試作のみ。~
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-YB-40:~
編隊を敵機から掩護するために銃座を増設した護衛爆撃機([[援護戦闘機>戦闘機]])。~
日本軍の翼端援護機に相当する。~
試作のみで量産には至らず、後に[[練習機]]TB-40へ改装された。~
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-TB-40:~
YB-40を改装した[[練習機]]型。~
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-BQ-7:~
無線誘導飛行爆弾型。~
途中までは有人操縦で、コース設定後操縦士は脱出する。~
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-CQ-4:~
BQ-7の誘導母機。~
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-CB-17G:~
空挺輸送型。[[空挺兵>空挺部隊]]64名搭乗可能。~
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-VB-17G:~
要人輸送型。~
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-DB-17G:~
[[無人機(ドローン)>無人機]]指令機に改装された機体。~
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-QB-17L:~
無人標的機に改修された機体。同様の機体にQB-17Nもある。~
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-F-9:~
写真偵察型。後にFB-17、RB-17と呼称。~
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-PB-1:~
[[米海軍>アメリカ海軍]]の各種試験用として使用された機体(B-17FおよびB-17G)の呼称。~
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-PB-1G:~
[[米沿岸警備隊>アメリカ沿岸警備隊]]使用の海上救難機型呼称。B-17Hと同様の改装がなされた。~
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-PB-1W:~
胴体下に捜索レーダーの[[レドーム]]を装備した米海軍の[[早期警戒機]]型。~
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-C-108:~
輸送機型。試作のみ。~
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--XC-108:~
[[ダグラス・マッカーサー]]将軍用のVIP輸送機(バターン号)としてE型を改装したもの。~
防弾板を除去し、側面などの防御機関銃を降ろし、機首と尾端のみに機関銃を装備している。~
機内には、執務室や調理場が設けられ、窓も設置された。~
また、ステップ付の搭乗口に改装されている。~
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--YC-108:~
XC-108と同等。F型ベース。~
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--XC-108A:~
E型をベースに、全武装および防弾板を降ろし、胴体後部左側面に貨物扉を設けたもの。~
インドからヒマラヤ山脈越えによる中華民国への物資輸送に用いられたものの、エンジン性能不足により、1944年末には用いられなくなった。~
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--XC-108B:~
F型をベースに、全武装および防弾板を降ろし、燃料輸送目的に胴体内を大型燃料タンクとしたもの。~
XC-108Aと同様にインドからヒマラヤ山脈越えによる中華民国への物資輸送に用いられた。~
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-ドルニエ Do 200:~
[[ドイツ空軍>ルフトバッフェ]]が[[輸送機]]として[[捕獲>鹵獲]]運用していたB-17に与えた秘匿名称。~
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-ボーイング307:~
B-17の主翼・尾翼を流用して開発された[[旅客機]]。~
世界で最初に客室を与圧した機体として有名。10機のみ製造された。~
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-C-75:~
ボーイング307の軍用型。~
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