*&ruby(あんとのふにひゃくにじゅうご){【An-225】}; [#ze8f7a54]
[[アントノフ設計局>アントノフ]]が開発した世界最大の[[輸送機]]。~
愛称は「ムリヤ((Мрія:ウクライナ語で「夢」の意))」。[[NATOコード]]は「コサック」。~
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機体の[[ペイロード]]は250tをゆうに超えており、最大離陸重量も600tと世界一重い航空機としても有名。~
[[ブラン]](ソビエト版[[スペースシャトル]])を輸送する目的で[[An-124「ルスラン」>An-124]]をベースに製作された。~
>この他に、ブランを輸送するために製作された機体としては[[M-4]][[戦略爆撃機]]をベースに作られた[[VM-T「アトラント」>VM-T]]がある。~

「[[ジャンボジェット]]」と呼ばれる[[B747]]が小柄に見える程に大きな機体とH型双尾翼、6発エンジンが特徴。~
操縦系には[[フライバイワイヤー]]を採用しており、これによって(「[[戦闘機]]なみの機動が可能」と[[操縦士>エビエーター]]に言わしめた程)極めて良好な操縦応答性を誇り、その巨体からは想像し得ない高い機動性を有している。~
当機は前脚を傾斜させ前傾姿勢となる事で迅速な積荷作業が可能であるが、機内には与圧装置が備えられておらず、人員や生物の輸送は不可能な為、[[ペイロード]]は貨物のみに限定される((仮に貨物室に座席を設置して[[旅客機]]に転用した場合、1,500人から2,000人程度を収容できるほどの容積があるという。))。~
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計画では2機製作される筈だったが、ソ連の崩壊と共にブラン計画自体が消滅した事もあり、僅か1機が生産されるに留まった。~
一時はウクライナの工場の一角に放置され、[[An-124]]と[[An-70]]の補修用部品取りとして次々と主要なパーツを失う等、事実上のスクラップとして扱われていた。~
だが1999年、An-124による超大型貨物の輸送ビジネスが成功を収めた事で、アントノフは本機を商用機として現役復帰させる事を発表。~
実に1年近い改修の末、デジタル化と機体の補修・強化を行い再就役を果たした。~
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現在はヨーロッパの重量貨物専門の貨物航空会社が所有し、主に大西洋で運用されている。~
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因みに、2010年に日本の[[防衛省]]が、ハイチ大地震復興支援で使用する重機類を輸送する目的でチャーターし、[[成田空港]]に初飛来している。(([[An-124]]の項にもあるように、[[航空自衛隊]]の輸送機部隊は法制上の問題や機材構成などの要因から、長距離・大容量の航空輸送が苦手である。))~
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**スペックデータ [#s2d1041a]
|種別|[[宇宙往還機>スペースシャトル]]輸送機/大重量貨物輸送機|
|乗員|6名|
|全長|84.0m|
|全高|18.1m|
|全幅|88.74m|
|[[主翼]]面積|905|
|空虚重量|28.5t|
|最大離陸重量|640,000kg|
|[[ペイロード]]|250t(公称値。実際は300t以上搭載可能)|
|貨物室容量|1,300m³|
|[[エンジン]]|ZMKBイーフチェンコ=プロフレース [[D-18]][[ターボファン]]([[推力]]229.5kN)×6基|
|速度&br;(最高/巡航)|850km/h / 800km/h|
|[[離陸]]滑走距離|3,500m|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|11,000m|
|[[航続距離]]&br;(最大[[燃料]]/[[ペイロード]]最大)|15,400km/4,000km|
|翼面荷重|662.9kg/|
|[[推力重量比]]|0.234|
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Photo:[[USAF>アメリカ空軍]]

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