【ATF】(えーてぃーえふ)

Advanced Tactical Fighter(次世代戦術戦闘機)。

1981年にアメリカ空軍F-15の後継機となる機体を求めて始動した戦闘機開発計画。
この計画では「アフターバーナーを使用しなくてもマッハ1以上で飛べる超音速巡航能力」「敵のレーダー探知を逃れるステルス性」「水平飛行しながら対地射撃ができるガンターレットの採用」などが要求された。 *1

同計画には7社のメーカーが参加を表明し、その中から2案が試作されることとなった。
1986年、ロッキードを中心とするチームとノースロップを中心としたチームが機体本体、プラット・アンド・ホイットニージェネラルエレクトリックエンジンの競争試作を行うことが決定された。

1990年に試作機・YF-22とYF-23エンジン・YF119とYF120がそれぞれ完成し、評価が開始された。
その結果、1991年に機体はロッキード案(YF-22)、エンジンはP&W案(YF119)を採用することに決まり、それぞれ「F-22」「F119」という型式が与えられた。

しかし、同時期に米ソの冷戦が終結したことにより世界情勢は大きく変わり、また、開発費の高騰もあいまって、F-22は当初の調達予定数の1/3以下の生産にとどまった。


*1 ガンターレットは戦闘機向きの機能ではなく、ほどなく要求から外された

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