【AL-1】(えーえるわん)

アメリカ空軍?弾道ミサイル迎撃用に開発した迎撃機。
AirBorne Laser(エアボーンレーザー)(ABL)とも呼ばれる。
ボーイング社製の超大型貨物機B747-400Fをベースに、機首部に化学レーザー発振器を装備している。
実戦運用では弾道ミサイルに対する早期警戒態勢と連動して動く事を想定されている*1

2006年に就役が開始される予定だったものの、開発計画の進捗が思わしくなかったため延期された。
試験結果を参考にした再設計が始まっており、この型式が実戦配備される事はないものと思われる。

超大型貨物機をベースとして開発されているのは設計上の要求による。
搭載する攻撃型化学レーザー砲が、1基で大型旅客機貨物室全てを占有するほど巨大なためである。
それほどの巨大さにも関わらず、発射するレーザー破壊力は一般的な対空機関砲にすら劣っており、サイエンス・フィクションに出てくるレーザー兵器のように目標を完全破壊することは不可能である。
とはいえ、レーザーゆえ有効射程と命中精度は圧倒的であり*2、飛翔体を撃墜するには十分である。*3

関連:ミサイル防衛

参照:http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams01/al-1.html


*1 事前に注意地域付近上空でスクランブル待機し、弾道ミサイルの上昇段階を捕捉して狙撃態勢に入る。
*2 的確な位置に狙撃できる命中精度と装甲貫通力さえあれば一定以上の破壊力は必要ないのである……理論上は。
*3 「ちょっとした損傷」を与えるだけで制御の自由が奪われて墜落に至るようなバイタルパートが飛翔体には多数ある。

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