【AKM】(えーけーえむ)

USSR AKM
旧ソビエト、共産圏の主力自動小銃AK-47の後継。
AKMとは、Avtomat(アブトマット) Kalashnikova(カラシニコバ) Modernizirovannyi(モデルニジロバニ)(改良型カラシニコフ式突撃銃)の略である。

生産向上と軽量化の為にこれまでの削りだし加工からプレス加工を多用したレシーバーを採用し、他にもリブ付きアッパーレシーバー・スタビライザー・フラッシュハイダー・樹脂製マガジン・合板版ハンドガード・合成版ストック等を多く取り入れている。また、銃剣が標準装備となったのはAKMシリーズからである。*1
ソ連への採用は1959年で後継のAK74が登場するまで大量に生産されていた。その生産はソ連国内にとどまらず東欧・中国・朝鮮等でライセンス生産をされてている程で、「AK-47の次に生産量が多い」と言われている。

現在は主力がAK-74に変わりつつある中でも、バージョンアップした現行バージョンが少数的に生産されている。なお現行バージョンはハンドガード・グリップ・ストックが強化樹脂化され扱いやすくなっている。

国内AKM系の主な種類

  • AKM:
    AK-47の改良型。レシーバー・ストック・タンジェント式リアサイト等が改良された。

  • AKMN:
    AKMの夜間戦闘型。サイドマウントプレートが付いている。

  • AKML:
    AKMNと同じ夜間戦闘型だが、消音効果を高める為、専用のフラッシュハイダーが付いている。

  • AKMS:
    AKMの改良型。
    固定式木製ストックを折りたたみ式金属ストック(フォールディングストック)に変更した。
    空挺部隊や戦車部隊などで用いられる。

  • AKMSN:
    AKMSの夜間戦闘型。サイドマウントプレートが付いている。

  • AKMSL:
    AKMSNと同じ夜間戦闘型だが、消音効果を高める為、専用のフラッシュハイダーが付いている。

  • AKMSU:
    特殊部隊・空挺部隊向けのカービンモデル。AKS-74Uクリンコフの元祖と言われる。

  • RPK
    AKMベースの軽機関銃(分隊支援火器)。詳しくは項を参照。

国外AKM系の主な種類

  • PM md.63(AIM)/md.65(AIMS):
    ルーマニア生産型。
  • MPi-KM/MPi-KmS-72:
    東ドイツ生産型。

  • GSG-47:
    AKMの外見を模倣したプリンキングガン。22LR弾仕様。

  • タブク:
    M70B1/M70AB1のイラク生産型。

  • 68式小銃A/B型:
    北朝鮮生産型。

  • 56-3式/56-SS式自動歩槍:
    中国生産型。

  • PMKM/PMKMS:
    ポーランド生産型。

  • M70/M70A:
    旧ユーゴスラビア・セルビア生産型。

  • AMD-63/AMD-65/FEG-FNGM:
    ハンガリー生産型。
    AMD-63/-65共にフォアグリップ付属。AMD-65は側面折り畳み銃床。FEG-NGMは5.56×45mm弾仕様。

  • ミスール:
    エジプト生産型。AKMベースの近代化モデル。

  • KL-7.62mm:
    イラン生産型。

    関連:AK47AK7456式小銃

*1 鞘と組み合わせてワイヤーカッターとして使用できる。M9バイヨネットと同じ機能だが、M9は80年代採用なので、こちらの方が早い。

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