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*&ruby(えーえいちいち){【AH-1】}; [#m525e724]
Bell AH-1 &ruby(コブラ){Cobra};~
アメリカの[[ベル]]社が1960年代に開発した、世界初の実用[[攻撃ヘリコプター]]。~
*&ruby(えーえいちわん){【AH-1】}; [#m525e724]
Bell209(AH-1) &ruby(コブラ){Cobra};.~
~
先にベル社が納入していた汎用ヘリ・[[UH-1]]を改良する形で開発されたが、対地攻撃を主任務とするという新しい概念を取り入れたため大きく設計変更され、やや尾部に面影を残すのみである。~
特に胴体の幅は、できるだけ被弾面積を小さくしたため1m未満（幅990mm）しかない。（幅は型により異なる）~
胴体幅を狭くしたまま操作を[[パイロット]]と[[ガナー]]に分担したため、[[コックピット]]は[[タンデム]]複座式となり、武装は胴体横の[[スタブ翼]]に施した。以後このスタイルは[[攻撃ヘリコプター]]の一般的な構成となった。~
また[[機動力]]を重視したため、[[ローター]]から[[抗力]]の大きなスタビライザー・バーを廃し、かわりにドアヒンジローターを採用して速度を向上させた。~
アメリカの[[ベル・エアクラフト]]社が1960年代に開発した、世界初の実用[[攻撃ヘリコプター]]。~
何度も近代化改修を繰り返されたため、バリエーションが非常に多い。~
~
何度も改修されたため、後述のように様々なバリエーションが存在している。~
本家のアメリカ陸軍では後継の[[AH-64]]に主力の座を譲ったものの、[[海兵隊]]では最新型のAH-1Zが運用されており、初期のタイプと比べ武装から運動性能・整備性・生存性など、あらゆる能力を圧倒的に凌駕している。~
元々は同社製の汎用ヘリコプター・[[UH-1]]の改良計画として開発がはじめられた。~
開発中に対地攻撃能力を要求されて大きく設計変更されたため、[[UH-1]]の面影はあまりない。~
~
日本の[[陸上自衛隊]]では、「近代化AH-1S（AH-1F）」または「AH-1F C-NITE」に相当するモデルを「AH-1S」として採用している。~
主武装には、20mmM197三砲身[[ガトリング砲>ガトリングガン]]・BGM-71（[[TOW]]）[[対戦車ミサイル]]・JM261ハイドラ70 2.75in[[ロケット弾]]ポッドを装備している。~
[[前面投影面積]]を抑えるために胴体幅を1m未満にまで細長く絞り、[[コックピット]]は[[タンデム]]複座式となった。~
武装は[[機首]]前方と胴体横の[[スタブ翼]]に[[ハードポイント]]を設けて設置されている。~
これらの特徴は、以降の[[攻撃ヘリコプター]]にも一般的な構成として定着している。~
~
[[当初の運用者>ローンチカスタマー]]であった[[アメリカ陸軍]]では後継の[[AH-64]]に置換され退役済みであるが、[[アメリカ海兵隊]]では現在でも最新型のZ型が運用されている。~
また、日本や韓国・イスラエルなどの同盟・友好国軍でも用いられている。~
**開発の経緯 [#h6ace53d]
アメリカ陸軍は、ヘリコプターを航空隊に導入した1950年代の早い時期から「ヘリコプターに武装を施し、空中からの火力支援を行う『空飛ぶ砲兵』」としての使い方を模索していた。~
しかし、[[空軍>USAF]]が「[[攻撃機]]と任務が重複する」として難色を示していた((これは[[A-1]]、[[A-4]]、[[A-6]]、[[F-4]]といった独自の固定翼攻撃機を持つ[[海兵隊]]が[[ガンシップ]]導入を渋ったのと同じ理由である。))こともあって、汎用ヘリに[[機関銃]]やロケット弾、[[ミニガン]]などを搭載した「[[ガンシップ]]」という形で対応することにした。~
開発が始まった1960年代当時、アメリカは[[ベトナム戦争]]の渦中にあった。~
当時のベトナムは、道路も[[鉄道]]もほとんど未整備であり、[[機械化]][[部隊]]の投入が困難であった。~
このため、[[アメリカ陸軍]]は[[機動力]]の不備を補うために[[ヘリボーン]][[戦術]]を採用。~
無防備な輸送ヘリコプターを護衛するための火力支援機が必要になった。~
~
そして、1960年代に勃発したベトナム戦争では[[UH-1]]のガンシップ型が作られ、ヘリボーン作戦の護衛や対ゲリラ掃討戦に投入されることになったが、実際に運用してみると~
「装備の積みすぎで速度・機動性が大きく削がれる」((ヘリボーン作戦の護衛任務の際、離陸のタイミングが少しでも外れたり、途中で対地攻撃をしたりすると、もうそれで護衛対象の輸送ヘリに追いつけなくなってしまった。))~
「生存性が著しく欠けていて、たった1発の[[拳銃弾]]でも[[パイロット]]が死亡・人事不省になって[[墜落]]してしまう」((ヘリコプターのパイロットは飛行中、2本の[[操縦桿]]を使う必要があり、両手が常にふさがっているため。))~
といった欠陥が露呈してしまった。~
>これらについては「エンジン出力を強化した型を優先的にガンシップとして投入する」「[[コックピット]]の周りに装甲板や防弾ガラスを追加する」などの対策が採られたが、問題の根本的な解決には程遠かった。
当初、この要求は[[UH-1]]などの汎用機に[[機関銃]]や[[擲弾発射器]]・[[ロケット弾]]を搭載した「[[ガンシップ]]」という機体で賄われた。~
しかし、設計的配慮のない速成の[[ガンシップ]]には運用上大きな問題があり、改めて専用の[[攻撃ヘリコプター]]が必要となった。~
~
1960年代半ば、[[アメリカ陸軍]]は「AAFSS（新型空中火力支援システム）」という名称で[[攻撃ヘリコプター]]の開発を決定。~
競争試作の呼びかけに応じた[[ロッキード社>ロッキード]]の案が[[AH-56「シャイアン」>AH-56]]として一度は[[制式]]採用された。~
しかし、それまで[[ヘリコプター]]製造の経験がなかった[[ロッキード]]は実機の量産体制を構築できず、[[AH-56]]の実戦投入は頓挫。~
このため、[[アメリカ陸軍]]はインドシナ戦線に即時投入できる機体の競争試作を改めて実施。~
この競争試作でベル社のモデル209が[[制式]]採用され、「AH-1 コブラ」と命名された。~
~
当初、本機は[[AH-56]]が配備されるまでの一時的な代替機として配備されていた。~
しかし、[[AH-56]]の実用化が断念されたため、現代に至るまで長きに渡って使われ続けている。
そこで1960年代半ば、アメリカ陸軍は攻撃専門ヘリコプターの競争試作「AAFSS（新型空中火力支援システム）コンペティション」を実施、これに応えてロッキード社の提出した案をAH-56A「シャイアン」として採用することにした。~
しかし、AH-56Aは開発が進むにつれて納入価格や技術面での種々の問題が露呈して実戦化が難航してしまったため、陸軍は、インドシナ戦線向けに即時投入できる暫定的な代替機を各社に試作させた。~
この競争試作は、「既存の機体で、即時攻撃ヘリコプターに転用可能なもの」という条件で行われ、5機種((シコルスキー[[S-61>SH-3]]、カマン[[UH-2>SH-2]]、ボーイング・バートル[[ACH-47>CH-47]]、パイアセッキ16H、ベル209))がノミネートされたが、このうち、ベル社が提出した案「ベル209」を制式採用したのが本機である。((ただしベル209の開発そのものは、この競争試作より以前よりベル社が独自におこなっていた。))~
これは「場つなぎ」の採用になるはずだったが、その後、AH-56の実用化が断念されたため、本機は名実ともに世界初の[[攻撃ヘリコプター]]となり、長きに渡って使われることになった。~
#ref(http://www.masdf.com/altimeter/best2008/IMG_5559.jpg,600x400);
関連：[[S-61>SH-3]] [[UH-2>SH-2]] [[ACH-47>CH-47]]
**運用国 [#tb4883ce]
-アメリカ合衆国
--[[アメリカ陸軍]]（[[ローンチカスタマー]]・既に全機退役）
--[[アメリカ海兵隊]]
~
-日本国（[[陸上自衛隊]]・[[富士重工業>SUBARU]]で[[ライセンス生産]]）
--航空学校
---霞ヶ浦校（霞ヶ浦駐屯地）
---[[飛行教導隊]]（[[明野駐屯地>明野飛行場]]）
--北部方面航空隊（[[北部方面隊]]）
---第1対戦車ヘリコプター隊（帯広駐屯地）：2個飛行隊（第1・第2飛行隊）：計16機
--東北方面航空隊（[[東北方面隊]]）
---第2対戦車ヘリコプター隊（八戸駐屯地）：1個飛行隊（定数8機）
--東部方面航空隊（[[東部方面隊]]）
---第4対戦車ヘリコプター隊（木更津駐屯地）：1個飛行隊（定数8機）
--中部方面航空隊（[[中部方面隊]]）
---第5対戦車ヘリコプター隊（[[明野駐屯地>明野飛行場]]）：1個飛行隊（定数8機）~
~
-イスラエル（[[航空宇宙軍>イスラエル軍]]・既に全機退役（うち16機は2015年にヨルダン空軍に供与））
-大韓民国（[[陸軍]]）（AH-1J×8機・AH-1F×60機、J型は全機退役）
-バーレーン（[[空軍]]）（AH-1P×24機）
-ヨルダン（[[空軍]]）（AH-1S×24機・AH-1F×25機、うち16機はイスラエル空軍から供与された機体）
-パキスタン（[[陸軍]]）（AH-1S・AH-1F）
-イラン（[[陸軍]]）
-タイ王国（[[陸軍]]）（AH-1F×3機）
-台湾（中華民国）（[[陸軍]]）（AH-1W×63機）
-トルコ（[[陸軍]]）（AH-1P/S×32機（後にAH-1Fレベルにアップグレードされた）
-[[スペイン（海軍）>無敵艦隊]]（AH-1G×8機、既に全機退役）
-フィリピン（空軍）（AH-1F×2機（ヨルダンから譲渡））~
~
**スペックデータ [#t555aaee]
乗員：2名~
全長：16.18m~
全高：4.09m~
主ローター直径：13.41m~
回転円盤面積：141.2��~
空虚重量：2,993kg~
最大離陸重量：4,536kg~
エンジン：ライカミング製T53-L-703[[ターボシャフト]]エンジン（推力962kW）1基~
最大速度：123kt~
海面上昇率：494m/min~
実用上昇限度：3,710m~
[[ホバリング]]高度限界：3,720m(IGE)~
航続距離：275nm~
兵装：M134 7.62mm機関銃1門またはM129 40mmグレネードランチャー×2（AH-1G）、M197 3砲身20mm機関砲1門（AH-1S）、[[TOW]][[対戦車ミサイル]]（ミサイル8発）、JM261 ハイドラ70ロケット弾ポッド（[[ロケット弾]]19発）×2等
|タイプ|CENTER:''AH-1G''|CENTER:''AH-1F''|
|乗員|>|CENTER:2名（前席：[[射撃手>ガナー]]、後席：[[操縦士>エビエーター]]）|
|全長&br;（両ローター回転時）|CENTER:16.2m|CENTER:16.1m|
|[[主ローター>メインローター]]直径|CENTER:13.4m|CENTER:13.6m|
|全高|>|CENTER:4.12m|
|胴体長|CENTER:13.5m|CENTER:13.6m|
|スタブウィング幅|>|CENTER:3.15m|
|回転円盤面積|>|CENTER:141.2��|
|空虚重量|CENTER:2,630kg|CENTER:2,993kg|
|最大離陸重量|CENTER:4,310kg|CENTER:4,500kg|
|[[エンジン]]|>|CENTER:[[ターボシャフト]]×1基|
|~|CENTER:ライカミング T53-L-13|CENTER:ライカミング T53-L-703|
|エンジン出力|CENTER:1,100shp（820kW）|CENTER:1,800shp（1,300kW）|
|超過禁止速度|CENTER:[[M>マッハ]]0.29&br;（352km/h）|CENTER:M0.26（315km/h）|
|最高速度|>|CENTER:277km/h|
|[[航続距離]]|CENTER:574km|CENTER:510km|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|CENTER:3,475m|CENTER:3,720m|
|海面[[上昇率]]|CENTER:6.25m/s|CENTER:8.2m/s|
|固定武装|CENTER:[[M134 7.62mm機関銃>M134]]×1門&br;または&br;M129 40mm[[グレネードランチャー>擲弾発射器]]×2門|CENTER:[[M197 20mmガトリング砲>M61]]×1門|
|兵装|CENTER:M200[[ロケット弾]][[ポッド]]×2基&br;（Mk.4 FEAR 70mmロケット弾19発）&br;M158ロケット弾ポッド×2基&br;（Mk.4 FEAR 70mmロケット弾7発）&br;M18 7.62mmミニガンポッド&br;または&br;XM35副兵装システム&br;（XM195 20mm機関砲を装備）|CENTER:[[BGM-71「TOW」>TOW]][[対戦車ミサイル]]×4〜8発&br;M261[[ロケット弾]][[ポッド]]×2基&br;（ハイドラ70 70mmロケット弾19発）&br;M260ロケット弾ポッド×2基&br;（ハイドラ70 70mmロケット弾7発）|
~
|>|CENTER:''AH-1S''|
|乗員|2名（前席：[[射撃手>ガナー]]、後席：[[操縦士>エビエーター]]）|
|全長|17.44m|
|胴体長|13.59m|
|全高|4.19m|
|[[主ローター>メインローター]]直径|13.41m|
|回転円盤面積|141.2��|
|空虚重量|3,076kg|
|最大離陸重量|4,536kg|
|[[エンジン]]|ライカミング T53-K-703ターボシャフト×1基|
|エンジン出力&br;（最大/連続）|1,800shp/1,485shp|
|超過禁止速度|M0.26（315km/h）|
|[[巡航速度]]|M0.19（228km/h）|
|[[航続距離]]|456km|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|3,960m|
|[[ホバリング]]高度限界|3,720m（IGE）|
|海面[[上昇率]]|494m/min|
|固定武装|[[M197 20mmガトリング砲>M61]]×1門|
|兵装|[[BGM-71「TOW」>TOW]][[対戦車ミサイル]]×最大8発&br;JM261ロケット弾ポッド×2基&br;（ハイドラ70 70mm[[ロケット弾]]19発）等|
~
|タイプ|CENTER:''AH-1J「シーコブラ」''|CENTER:''AH-1W「スーパーコブラ」''|
|乗員|>|CENTER:2名（前席：[[射撃手>ガナー]]、後席：[[操縦士>エビエーター]]）|
|全長|CENTER:16.3m|CENTER:17.7m|
|[[主ローター>メインローター]]直径|CENTER:13.4m|CENTER:14.6m|
|胴体長|CENTER:13.5m|CENTER:13.9m|
|スタブウィング幅|>|CENTER:3.28m|
|全高|CENTER:4.1m|CENTER:4.19m|
|回転円盤面積|>|CENTER:168.1��|
|空虚重量|CENTER:2,998kg|CENTER:4,630kg|
|最大離陸重量|CENTER:4,540kg|CENTER:6,690kg|
|[[エンジン]]|>|CENTER:[[ターボシャフト]]×1基|
|~|CENTER:[[P&W>プラット＆ホイットニー]]・カナダ T400-CP-400&br;（PT6T-3 ツインパック）|CENTER:[[GE>ジェネラルエレクトリック]] T700-GE-401|
|[[推力]]|CENTER:1,800shp（1,342kW）|CENTER:1,690shp（1,300kW）|
|超過禁止速度|>|CENTER:190kt（352km/h）|
|最高速度|CENTER:152kt（280km/h）|CENTER:190kt（352km/h）|
|[[航続距離]]|CENTER:576km|CENTER:587km|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|CENTER:3,215m|CENTER:3,720m|
|[[上昇率]]|CENTER:5.54m/s|CENTER:8.2m/s|
|[[ホバリング]]&br;高度限界|>|CENTER:3,720m（IGE）|
|固定武装|CENTER:[[M197 20mmガトリング砲>M61]]×1門&br;（M97[[ターレット>砲塔]]に搭載、装弾数750発）|CENTER:[[M197 20mmガトリング砲>M61]]×1門&br;（A/A49E-7ターレットに搭載、装弾数750発）|
|兵装|CENTER:[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]][[AAM>空対空ミサイル]]×2発&br;[[ロケット弾]][[ポッド]]×2基&br;（Mk.40 70mmロケット弾×7発&br;または&br;ハイドラ70 70mmロケット弾×19発）&br;LAU-10D/A ロケット弾ポッド×2基&br;（127mmズーニーロケット弾×16発）|CENTER:LAU-68C/Aロケット弾ポッド&br;（ハイドラ70×7発）&br;LAU-61D/A ロケット弾ポッド&br;（APKWS�供�19発）&br;LAU-10D/A ロケット弾ポッド×2基&br;（127mmズーニーロケット弾×16発）&br;XM65 4連装ミサイル発射機×2基&br;（[[TOW]][[対戦車ミサイル]]×8発）&br;M272 4連装ミサイル発射機×2基&br;（[[AGM-114]]×8発）&br;AIM-9AAM×2発|
~
|>|CENTER:''AH-1Z''|
|乗員|2名（前席：[[射撃手>ガナー]]、後席：[[操縦士>エビエーター]]）|
|搭載容量|3,021kg|
|全長|17.8m|
|[[主ローター>メインローター]]直径|14.6m|
|全高|4.37m|
|回転円盤面積|168.1��|
|空虚重量|5,580kg|
|有用重量|2,620kg|
|最大離陸重量|8,390kg|
|[[エンジン]]|GE T700-GE-401Cターボシャフト×1基|
|[[推力]]|1,800shp（1,340kW）|
|超過禁止速度|222kt（411km/h）（降下時）|
|[[巡航速度]]|160kt（296km/h）|
|[[航続距離]]|685km|
|[[戦闘行動半径]]|231km（[[ペイロード]]1,130kg時）|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|6,000m+|
|[[上昇率]]|14.2m/s|
|[[ホバリング]]&br;高度限界|3,720m（IGE）|
|固定武装|[[M197 20mmガトリング砲>M61]]×1門&br;（A/A49E-7ターレットに搭載、装弾数750発）|
|兵装|[[ATAS>FIM-92]]&br;AIM-9×最大6発&br;BGM-71「TOW」&br;AGM-114「ヘルファイア」×最大16発（両翼合計）&br;[[AGM-65「マーベリック」>AGM-65]]&br;[[AGM-122「サイドアーム」>AGM-122]][[ARM>対レーダーミサイル]]&br;CBU-55 FAE [[燃料気化爆弾]]&br;[[焼夷弾]]&br;77/100/230ガロン燃料タンク×最大4基&br;M260ロケット弾ポッド×最大4基&br;（ハイドラ70FEAR×19発）&br;127mmズーニーロケットランチャー|
**バリエーション（陸軍型） [#if61c427]
-AH-1G~
初期型。愛称は「ヒューイコブラ」。((これまで米陸軍の制式採用ヘリには、大陸原住民の種族名が愛称として採用されていたが、本機ではこの慣例が破られた。))~
ベトナム戦争における対ゲリラ戦闘に対応した兵装が搭載されていた。~
-ベル209：~
AH-1Gの原型機。~
エンジンやトランスミッションなどは[[UH-1]]から流用している。~
また、民間向けとして販売された機体（森林警備用として販売）にもこの型番が使われている。~
~
-TH-1G~
-AH-1G"&ruby(ヒューイコブラ){HueyCobra};"：~
初期型。[[ベトナム戦争]]における[[対ゲリラ戦闘>ゲリラ戦]]に対応した兵装が搭載されていた。~
~
--TH-1G：~
G型に複操縦装置を搭載した[[練習機]]型。~
~
-AH-1Q~
--JAH-1G：~
試験機型。~
[[ヘルファイア>AGM-114]][[対戦車ミサイル]]などの発射実験に使用された。~
~
--Z.14：~
G型の[[スペイン海軍>無敵艦隊]]での呼称。~
~
-YAH-Q：~
Q型の試作機。~
~
--AH-1Q：~
旧東側（[[ワルシャワ条約機構]]）各国軍（[[ソ連軍]]・東ドイツ軍など）との対戦車戦闘向けに改修された型。~
[[TOW]]対戦車ミサイルの運用能力を有し、機関砲をターレット状に変更している。~
[[TOW]]対戦車ミサイルの運用能力を有し、[[機関砲]]をターレット状に変更している。~
~
-AH-1R~
G型のエンジン出力向上型。S型のテストベッド機。~
--YAH-1S：~
S型の試作機。Q型ベース。~
~
-AH-1S~
AH-1GとAH-1Qを改修した型。~
[[エンジン]]やトランスミッションが強化された他、風防形状の変更や搭載機器の改良等の改修が行われた。~
-YAH-1R：~
G型にS型のエンジン（T53-L-703）を搭載したテストベッド機。~
~
-AH-1P~
AH-1S準拠の新造機で、[[キャノピー]]と計器を改善した、旧称「量産型AH-1S」~
-AH-1S：~
Q型の改良型。~
機体重量増加による運動性能の低下を補うために、[[エンジン]]やトランスミッションが強化された。~
また、風防形状の変更や搭載機器の改良等の改修が行われた。~
新規生産のほか、一部のG/Q型が改修された。~
~
-AH-1E~
旧称「アップガンAH-1S」~
[[機関砲]]と照準器を[[ターレット]]に装着して攻撃の自由度を強化した型。~
--AH-1P：~
S型の量産型。[[キャノピー]]と計器を改善した。~
旧称「量産型AH-1S」。~
~
-AH-1F~
旧称「近代化AH-1S」~
[[赤外線抑制装置]]の追加やレーザー測距器、火器管制装置を搭載して隠密性を向上させるなどした型。~
--AH-1E：~
[[機関砲]]と[[照準器]]を[[ターレット>砲塔]]に装着して射撃能力を向上させた型。~
旧称「アップガンAH-1S」。~
~
-AH-1F C-NITE~
AH-1Fに暗視照準器を追加した夜間戦闘対応型、通称「コブラナイト」~
--AH-1F：~
近代化改修型。~
[[赤外線抑制装置]]の追加や[[レーザー]][[測距器]]、[[火器管制装置]]を搭載し、隠密性の向上などを施した。~
旧称「近代化AH-1S」。~
~
-TH-1S~
---AH-1F C-NITE：~
F型に暗視照準器を追加した夜間戦闘対応型。~
通称「コブラナイト」。~
~
--TH-1S：~
S型を[[AH-64]]の操縦士訓練用に改修した練習機型。~
~
-AH-1S（[[陸上自衛隊]]仕様）：~
[[富士重工業>SUBARU]]での[[ライセンス生産]]モデル。~
実質的にはAH-1EまたはAH-1F C-NITEに相当する。~
武装を[[M197>M61]]・3砲身20mm[[ガトリング砲>ガトリングガン]]・[[TOW]][[対戦車ミサイル]]・JM261ハイドラ70 2.75in[[ロケット弾]][[ポッド]]に置換。~
~
-YAH-63：~
ローターブレードを4枚化するなどした発展型試作機。[[AH-64]]に破れ不採用。~
~
-QAH-1：~
アメリカとカナダが共同開発した[[無人機]]モデル。~
~
-ベル309"&ruby(キングコブラ){KingCobra};"：~
AH-1の[[実験機]]。エンジンはT-55-L-7Cを搭載。~
~
**バリエーション（海兵隊型） [#h70facab]
-AH-1J~
愛称「シーコブラ」~
海上飛行を考慮して[[エンジン]]を双発にし、出力の増加を行った型。~
-AH-1J"&ruby(シーコブラ){Sea Cobra};"：~
海上飛行を考慮して[[エンジン]]を[[双発>双発機]]にし、出力の増加を行った海兵隊モデル。~
~
-AH-1T~
エンジン出力の強化やBGM71 [[TOW]]対戦車ミサイル発射機能の付加、胴体を延長して[[燃料]]搭載量が増加した型。~
-AH-1T：~
エンジン出力の強化や[[BGM-71「TOW」>TOW]][[対戦車ミサイル]]発射機能の付加、胴体を延長して[[燃料]]搭載量が増加した型。~
~
-AH-1W~
愛称「スーパーコブラ」~
-AH-1W"&ruby(スーパーコブラ){SuperCobra};"：~
[[エンジン]]を[[UH-60]]や[[AH-64]]と共通のT700にした型。~
[[AIM-9サイドワインダー>AIM-9]]、[[FIM-92スティンガー>FIM-92]]、[[AGM-122 サイドアーム>AGM-122]][[対レーダーミサイル]]、[[AGM-65マーベリック>AGM-65]]空対地ミサイル、[[AGM-114ヘルファイア>AGM-114]][[対戦車ミサイル]]の運用が可能。~
[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]]、[[FIM-92「スティンガー」>FIM-92]]、[[AGM-122「サイドアーム」>AGM-122]][[対レーダーミサイル]]、[[AGM-65「マーベリック」>AGM-65]]空対地ミサイル、[[AGM-114「ヘルファイア」>AGM-114]][[対戦車ミサイル]]の運用が可能。~
~
-AH-1Z~
愛称「ヴァイパー」~
AH-1Wの改修型で、[[ローター]]を4枚ブレードにして飛行能力を強化、[[MFD]]や新型照準器（AN/AAQ-30ホークアイ目標照準システム(TSS)）の搭載などにより戦闘力の強化が行われている。
--AH-1P：~
AH-1Wのトルコ軍での呼称。~
~
-AH-1Z"&ruby(ヴァイパー){Viper};"：~
AH-1Wの改修型。~
[[ローター]]を4枚ブレードにして飛行能力を強化、[[MFD]]や新型照準器（AN/AAQ-30「ホークアイ」目標照準システム（TSS））の搭載などにより戦闘力の強化が行われている。~
~
参考リンク：http://www.mb-aero.net/contents/products/bell_defense/ah-1z.html
#ref(ah1.JPG)
AH-1S(JGSDF)
