【AGM-28】(えーじーえむにじゅうはち)

AGM-28(B-77) Hound Dog(ハウンド・ドッグ)

アメリカ合衆国のノースアメリカン社で開発され、アメリカ空軍が運用した核弾頭搭載の巡航ミサイル
ミサイルの管理教則が整理される前に開発されたため、当初は「無人爆撃機」に分類され「B-77」の型式が与えられていた。

1956年から開発が開始され、1959年に初飛行。1960年から部隊配備が開始され、主にB-52(G型以降)に搭載された。
最終的に722基が生産されたが、SRAMの配備に伴い1976年に退役している。

ミサイルは細長い胴体部の後下部に胴体部よりも太く短いジェットエンジンを取り付けた形状をしており、主翼も胴体後部にある。
水平尾翼は無く、垂直尾翼のみである。

その巨大さのため爆撃機ウェポンベイには搭載できず、主翼の下に1発ずつ吊り下げて携行された。
また、そのサイズと重量は離陸を阻害するほどのものであったため、ミサイル内蔵のジェットエンジンを離陸補助に転用する機構が用意されていた。

スペックデータ

名称AGM-28
製造ノースアメリカン
配備米戦略空軍(SAC)*1
全長12.95m
全幅3.66m
直径71m
発射重量4,500kg
射程1,100km
命中精度1,850kmCHP
推進装置P&W J52-P-3?ターボジェット×1基
エンジン推力33kN
最大速度マッハ2.1
上昇限度16,800m
弾頭W28熱核弾頭(核出力70kt〜1.45Mt)
ペイロード単弾頭 790kg
誘導方式慣性誘導


バリエーション

  • B-77:
    無人機として扱われていた際の名称。

  • XGAM-77:
    試作モデル。

  • AGM-28A/GAM-77:
    初期生産型。

  • AGM-28B/GAM-77A:
    アップグレード型。

  • AGM-28C:
    TERCOMシステム搭載型の提案モデル。


*1 現在の「地球規模攻撃軍団」。

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