【AFPB】(あーえふぴーびー)

Automatic Firing Pin Block.  撃針固定子(自衛隊用語)

銃の引き金を引ききらない限り、撃針を前進しないように固定する事により銃の暴発を防ぐ機構。
量産された物としては、ドイツのワルサーP38で初めて採用されたと言われている。
特に、アメリカ国防省により行われた制式拳銃トライアル、JSSAP(空軍)、XM9-SPT(陸軍)が行われた1970年代末〜1980年代前半以降に登場した半自動式拳銃において、不意の落下等の事故による暴発防止等、安全性を確保する内蔵セフティーとして採用されており、現在生産されている多くの半自動式拳銃に装備されている。

一方で回転式拳銃の場合、撃針が撃鉄に装着されている物と、フレーム側に内蔵されている物があるが、どちらの場合も引き金を引ききらなければ雷管を打撃する事が出来ないような機構が内蔵されており*1、AFPBのような機構はない。
撃鉄の固定が不安定だった初期の回転式拳銃では、撃針を折り畳んで暴発を防ぐ仕組みのものもあった。


*1 S&Wのハンマーリバウンド、スターム・ルガーのトランスファーバー等

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