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*&ruby(えーしーひゃくさんじゅう){【AC-130】}; [#jc684098]
[[C-130]]をベースにして製作された局地制圧用[[攻撃機]]。愛称は AC-130Hがスペクター、AC-130Uがスプーキーとなっている。~
ベトナム戦争中に、ジャングルに潜むゲリラ等に対する[[ガンシップ]]の有効性を見出した[[アメリカ空軍>USAF]]が1967年に原型機を製作。機体が完成してまもなく実戦評価のためにベトナムに派遣されている。~
[[ロッキード]]（現[[ロッキード・マーティン>ロッキード・マーチン]]）社製の中型[[四発>多発機]][[ターボプロップ]][[輸送機]]・[[C-130]]をベースにして製作された局地制圧用[[攻撃機]]（[[ガンシップ]]）。~
~
武装は輸送機を元にしているだけあり、初期型の AC-130A は 20mm[[バルカン]]砲（[[M61A1]]）と M134 7.62mmミニガン がそれぞれ四門。 最新型の AC-130U にいたっては M102 105mm[[榴弾砲]]・40mmボフォース[[機関砲]]・GAU-12「イコライザー」25mm[[ガトリング砲>ガトリングガン]]がそれぞれ一門と、空飛ぶ戦車としてふさわしい内容となっている。~
武装は機体の左側にまとめて搭載されており、攻撃の際は左旋回を維持しながら行うが、正確な射撃を維持するための[[アビオニクス]]類も充実している。~
[[ベトナム戦争]]中、ジャングルに潜む[[ゲリラ]]への対策として[[アメリカ空軍]]が1967年に原型機を製作。~
機体が完成してまもなく、実戦評価のためにベトナムに派遣されている。~
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なお後部ハッチは、空薬莢の投棄や投光機の使用に用いられていて、ベトナム戦争時に電灯の切れた野戦病院の手術の為に投光機を長時間照射し続けたという逸話も残っている。~
大口径[[機関砲]]による対地攻撃を想定した設計で、後期モデルでは[[榴弾砲]]も搭載。~
[[赤外線]]センサー・[[全地球測位装置]]・[[慣性航法装置]]などの[[アビオニクス]]類も充実している。~
[[機長]]が左側に座っているため武装は全て機体の左側にまとめて設置され、攻撃時は反時計回りに旋回しながら発砲する。~
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[[輸送機]]ベースのため弾薬の搭載量が多く、同じ場所に長時間滞空しながら[[機関砲]]による[[制圧射撃]]を続ける事が可能。~
その火力は「空飛ぶ[[トーチカ]]」「空飛ぶ[[戦車]]」と恐れられた。~
>電灯の切れた状態で外科手術が必要になった際、野戦病院の上空で投光機を掲げて長時間照射し続けたという逸話も残っている。
#ref(AC-130H.jpg)~
Photo:USAF
Photo:USAF~
**運用部隊 [#q4171f55]
-[[アメリカ空軍]][[特殊作戦コマンド>空軍特殊作戦軍団]]
--[[第1特殊作戦航空団>航空団]]
--第4特殊作戦中隊
--第16特殊作戦中隊
--第19特殊作戦中隊
--第27特殊作戦航空団
**スペックデータ [#pf85fa92]
|乗員|計13名&br;・[[士官]]5名（[[機長]]、[[副操縦士>副機長]]、[[航法士>航法員]]、火器管制官、[[電子戦]]担当官）&br;・[[下士官]]8名（[[航空機関士]]、TVオペレーター、[[赤外線]]検出担当士、[[ロードマスター]]、[[砲手>ガナー]]）|
|全長|29.79m|
|全高|11.66m|
|翼幅|40.41m|
|[[主翼]]面積|162.1��|
|空虚重量|32,936kg|
|最大離陸重量|70,307kg|
|[[エンジン]]|AC-130U：アリソン T56-A-15[[ターボプロップ]]×4基&br;AC-130J：ロールス・ロイス AE 2100D3ターボプロップ×4基|
|エンジン[[推力]]|4,300shp（3,200kW）（T56-A-15）&br;4,700shp（3,500kW）（AE 2100D3）|
|最高速度|480km/h|
|[[航続距離]]|4,100km|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|12,000m|
|海面[[上昇率]]|579m/min|
~
|>|CENTER:''搭載武装''|
|AC-130A「プロジェクトガンシップ�供�|[[GAU-2/A 7.62mmミニガン>M134]]×4挺&br;[[M61A1 6砲身20mmバルカン砲>M61]]×4門|
|AC-130A「サプライズ・パッケージ/&br;ペイブフロント」&br;AC-130E「ペイブスペクター」|GAU-2/A 7.62mmミニガン×2挺&br;M61A1 6砲身20mmバルカン×2門&br;[[ボフォース]]L/60 40mm[[機関砲]]×2門|
|AC-130E「ペイブイージス」|M61A1 20mmバルカン砲×1門&br;ボフォースL/60 40mm機関砲×1門&br;[[M102 105mm榴弾砲>M102]]×1門|
|AC-130H「スペクター」|2000年頃：&br;M61A1 20mmバルカン砲×2門&br;ボフォースL/60 40mm機関砲×1門&br;M102 105mm榴弾砲×1門&br;&br;最終時：&br;[[GAU-12/U「イコライザー」5砲身25mmガトリング砲>GAU-12]]×1門&br;ボフォースL/60 40mm機関砲×1門&br;M102 105mm榴弾砲×1門|
|AC-130U「スプーキー�供廖並猝髻�|GAU-12/U「イコライザー」5砲身25mmガトリング砲×1門&br;ボフォースL/60 40mm機関砲×1門&br;M102 105mm榴弾砲×1門|
|AC-130W「スティンガー�供�&br;AC-130J「ゴーストライダー」|GAU-23/A（[[Mk.44「ブッシュマスター�供�>M242]]）30mm機関砲×1門&br;M102 105mm榴弾砲×1門（AC-130Jのみ搭載）&br;&br;「ガンスリンガー」ウェポンシステムに搭載&br;（発射筒にどちらか片方または両方、搭載数10発）&br;AGM-176A「グリフィン」[[対戦車ミサイル]]&br;GBU-44/B「バイパーストライク」[[レーザー誘導爆弾]]&br;&br;[[主翼]]下[[パイロン]]に搭載&br;（BRU-61/Aラックの[[ハードポイント]]に4発ずつ）&br;[[AGM-114「ヘルファイア」>AGM-114]]&br;[[GBU-39 SDB>GBU-39]][[誘導爆弾]]&br;GBU-53/B「ストームブレイカー（SDB�供法�[[誘導爆弾]]|
~
**派生型 [#h2d98e9d]
-AC-130A：~
C-130Aから改造された初期型。~
AN/APQ-133ビーコン追跡装置、AN/APQ-136移動目標識別[[レーダー]]、アナログ式コンピュータ等の電子装備やサーチライトなどを装備。~
また、ペイブ・フロント計画に基づいて改造された機体（7機）は、ブラッククロウ点火センサーとAN/ASQ-24A安定追跡セットを備えている。~
後に兵装をE型準拠に改装。~
~
-AC-130E：~
C-130Eベースの地上掃射型。~
搭載弾薬量の増加や装甲強化、電子装備の改良（ビーコン追跡装置をAN/APQ-150に変更）が施されている。~
後に兵装をH型準拠に改装。~
~
-AC-130H &ruby(スペクター){Spectre};：~
C-130Hベースの地上掃射型。~
エンジンをアリソン製T56-A-15に変更し、[[M61]] 20mmバルカン砲4門、ボフォース40mm[[機関砲]]1門、M102 105mm[[榴弾砲]]1門を装備した((ただし40mm[[機関砲]]と105mm[[榴弾砲]]の同時射撃は禁止されている。))。~
AN/AAD-7[[前方監視赤外線装置>FLIR]]、AN/AAR-44赤外線妨害装置、AN/ALT-32ノイズ妨害システム、AN/ALQ-172強化型[[ECM]]システムなども備える。~
2014年に退役。~
~
-AC-130U &ruby(スプーキー){Spooky};：~
H型の攻撃力強化版で現行生産モデル。~
M61 20mmバルカン砲をGAU-12/U25mm ガトリング砲に換装。~
電子装備も火器管制レーダーや[[FLIR]]、電子戦セットなどが大幅に更新。~
側方装着型全光量TVやAN/ALE-40[[チャフ]]/[[フレア]]ディスペンサーなども装備された。~
電子機器類は[[1553B>MIL-STD-1553]]デジタル・データバスで統合化されており、同時に2つの目標に対して攻撃が可能になっている。~
航法装置には、[[INS>慣性航法装置]]と[[GPS>全地球測位装置]]を搭載している。~
~
-AC-130J「ゴーストライダー」/AC-130W「スティンガー�供廖�~
C-130Jベースの[[近接航空支援]]型。現在開発中。~
[[スタンドオフ>アウトレンジ]]攻撃能力として[[精密誘導爆弾>誘導爆弾]]や[[対戦車ミサイル]]を搭載できる。~
代わりに固定武装をブッシュマスター�� 30mm[[機関砲]]1門に削減している。~
~
