• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
*&ruby(えーえーぶいなな){【AAV7】}; [#o173d208]
Assault Amphibious Vehicle,personnel. model7~
Assault Amphibious Vehicle,personnel. model7(水陸両用[[強襲]]輸送車7型)~
~
アメリカ合衆国で開発された、水陸両用車としての能力を持つ[[装甲兵員輸送車]]。~
公式の愛称はないが、[[アメリカ海兵隊]]では水陸両用装甲車に用いる伝統的な名称である「アムトラック(Amtrak)」の愛称で呼ばれている。~
~
もともとは1960年代、[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]の上陸強襲作戦用車両「LVTP-7」として開発されたが、実戦投入された[[湾岸戦争]]やイラク戦争では、陸上にて通常の[[装甲兵員輸送車]]・[[歩兵戦闘車]]として用いられることが多かった。~
もともとは1960年代、[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]の上陸強襲作戦用車両「LVTP-7((Landing Vehicle, Tracked, Personnel-7の略。))」として開発されたが、実戦投入された[[湾岸戦争]]やイラク戦争では、陸上にて通常の[[装甲兵員輸送車]]・[[歩兵戦闘車]]として用いられることが多かった。~
そのため、[[対戦車ミサイル]]対策として増加装甲キットが開発され装備されている。~
~
日本でも[[25大綱>防衛大綱]]にて編制された事実上の[[海兵隊]]である「[[水陸機動団]]」の装備として採用されている。~
[[陸自>陸上自衛隊]]独自の仕様として航海灯(戦闘時は外す)とサイレンを装備し、オプションとしてサイドミラー付き方向指示器も用意されている。~
>なお、2017年6月2日の改正自衛隊法の公布にて、「船舶法などの適用除外」を定めた第109条・第110条が改正され、[[陸上自衛隊]]の使用する船舶(水陸両用車両を含む)が「船舶法」・「小型船舶の登録等に関する法律」の対象外となったほか、これに乗船して操縦に従事する[[隊員>自衛官]]が「船舶職員及び小型船舶操縦者法」の対象外となった。

なお、本車の後継としてEFV(Expeditionary Fighting Vehicle:遠征戦闘車)が開発されていたが、2011年にキャンセルされている。~

**スペックデータ [#vc669b4d]
|タイプ|CENTER:AAV7|CENTER:AAV7A1|
|乗員|>|CENTER:3名|
|搭載量|>|CENTER:兵員25名または貨物4.5t|
|全長|CENTER:7.944m|CENTER:8.161m|
|全高|CENTER:3.264m|CENTER:3.315m|
|全幅|>|CENTER:3.269m|
|全備重量|CENTER:22.839t|CENTER:25.652t|
|[[エンジン]]|>|CENTER:[[液冷>液冷エンジン]][[ターボチャージド>ターボチャージャー]][[ディーゼル>ディーゼルエンジン]]|
|~|CENTER:デトロイト・ディーゼル8V-53T&br;2ストロークV型8気筒&br;(出力400hp)|CENTER:カミンズ VT400&br;4ストロークV型8気筒&br;(出力525hp)|
|速度|>|CENTER:72.42km/h(地上整地時)&br;13km/h(水上航行時)|
|行動距離|>|CENTER:483km(地上整地時)&br;72km(水上航行時)&br;3.7kn/2海里(海上発進時)|
|武装|[[M85]] 12.7mm重機関銃×1挺(弾数400発)|Mk.19 40mm[[自動擲弾銃>擲弾発射器]]×1基&br;[[ブローニングM2 12.7mm重機関銃>ブローニングM2]]×1挺|
|[[装甲]]|>|CENTER:7.4〜44.45mm|
~
**バリエーション [#db3d89e7]
-LVTX12:~
計画・開発時の総称。~
~
--LVTPX12:~
兵員輸送車型の試作車。[[銃塔>砲塔]]に20mm[[機関砲]]を装備。~
~
--LVTCX2:~
指揮車輌の試作車。~
量産車とは異なり、兵員輸送型と同じ銃塔を装備している。~
~
--LVTRX2:~
回収車型の試作車。~
~
-LVTP7(AAV7):~
兵員輸送車型の量産型。~
~
--LVTP7A1(AAV7A1):~
近代化改修型。~
重量増加によるサスペンションの強化や発電機および電子機器の更新、[[銃塔>砲塔]]への[[発煙弾>スモーク弾]]発射機の追加、パッシブ式暗視装置への変更などが施されている。~
LVTP7からの改修車両に加え、生産当初から改修点を盛り込んだ新造車両がある。~
改修により銃塔はすべてキャデラック・ゲージ製新型銃塔(UGWS((Up-Gunned Weapon Stationの略。)))に換装された。~
~
---AAVP7A1 EAAK:~
兵員輸送車型に増加[[装甲]]キット(EAAK((Enhanced Applique Armor Kits(強化型増着装甲キット)の略。)))を装着したタイプ。~
~
---AAVP7A1 RAM/RS:~
兵員輸送車型に第二次改装(RAM/RS((Reliability, Availability, Maintainability/Rebuild to Standard の略。)))を施したタイプ。~
~
---AAVP7A1 RAM/RS EAAK:~
兵員輸送型に第二次改修(RAM/RS)を実施し、増加装甲キット(EAAK)を装着したタイプ。~
~
-LVTC7(AAVC7):~
指揮車輌型。銃塔は装備されず、通常のハッチになっている。~
~
--LVTC7A1(AAVC7A1):~
LVTP7A1に準じた近代化改修を施した指揮車両型。~
LVTC7からの改修車両に加え、生産当初から改修点を盛り込んだ新造車両がある。~
~
---AAVC7A1 EAAK:~
指揮車両型に増加装甲キット(EAAK)を装着したタイプ。~
~
---AAVC7A1 RAM/RS:~
指揮車輌型に第二次改装(RAM/RS)を施したタイプ。~
~
---AAVC7A1 RAM/RS EAAK:~
指揮車輌型に第二次改修(RAM/RS)を実施し、増加装甲キット(EAAK)を装着したタイプ。~
~
-LVTR7(AAVR7):~
ブーム式クレーンとウインチを装備した回収車型。~
銃塔は装備されず、通常のハッチになっている。~
~
--LVTR7A1(AAVR7A1):~
LVTP7A1に準じた近代化改修を施した回収車型。~
LVTR7からの改修車両に加え、生産当初から改修点を盛り込んだ新造車両がある。~
~
--AAVR7A1 RAM/RS:~
回収車型のAAVR7A1に第二次改修(RAM/RS)を実施したタイプ。~
(なお、回収車型のAAVR7A1にEAAKを装着する改修は、2015年時点まで実施された例は無い。)~
~
-LVTP7A1(MCSK((Mine Clearance System Kits(追加型[[地雷]]除去装置)の略。))搭載型):~
不採用に終わったLVTE7の代用として、兵員輸送車型の兵員室部分にMK.154 LMC((Launcher, Mine Clearance.))を搭載した[[地雷]]原除去車。~
~
-AAV7 SU:~
セラミック製の装甲防御力向上パッケージ装着型。~
2010年頃より開発が行われ、2016年に公開された。~
~
-LVTE7(LVTE2):~
車体前面にドーザープレート、兵員室に[[地雷]]原突破用の爆索投射装置を装備した戦闘工兵車型。~
試作車のみで量産はなされなかった。~
~
-LVTEX3:~
LVTE7の試作車を転用した火力支援車型の試作車輛。~
主砲を105mm低反動砲に換装した[[M551「シェリダン」>M551]][[空挺戦車]]の砲塔を搭載した。~
[[制式]]採用はなされず、1両のみが製作されたに留まった。~
~
-LVTH7:~
火力支援車型。105mm榴弾砲装備の砲塔を搭載した。計画のみ。~
~
-LVTP7 MTU((Mobile Test Unitの略。)):~
1975年、[[アメリカ陸軍]]の計画した対空[[レーザー]]兵器(GAAHEL((Ground-based AntiAircraft High Energy Laser(地上設置対航空機高エネルギーレーザー)の略。)))のテストベッド車両に改造されたもの。~
兵員室部分に[[ガスタービン]]発電機と冷却装置、及びレーザー装置を搭載し、30キロワットの出力の炭酸ガスレーザーを照射できた。~
海兵隊より陸軍に譲渡された車両が改造されて、[[レッドストーン兵器廠]]において各種の実験に用いられた。~
実験終了後、装置は[[NASA]]に移管されている。~
~
-AAVP7A1 CATFAE:~
兵員室に[[燃料気化爆弾]]弾頭の地雷処理用ロケット弾発射装置(CATFAE((Catapult Launched Fuel-Air Explosive (Land Mine Countermeasure).)))を搭載した地雷処理車両型。~
[[ロケット弾]]発射装置は横3列と4列のものを各3基、計21基を搭載し、兵員室部分以外は兵員輸送型と同一である。~
テストのみで[[制式]]採用はなされなかった。~
~


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS