*&ruby(えーえーいち){【AA-1】}; [#g9ea4383]
旧ソ連が開発した、東側初の[[第1世代短射程空対空ミサイル>空対空ミサイル]]。~
[[NATOコード]]は、AA-1「アルカリ(Alkali)」と呼び、ロシアではRS-1/RS-2U/US/K-88「マリュートカ」又はR-55と呼ばれている。~
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AA-1は[[空対空ミサイル]]では世界で唯一の[[ビームライディング誘導]]を採用したもので、1950年代半ばに開発がスタートした。~
[[ビームライディング誘導]]は、指令誘導の一種で[[レーダー]]が放射するコード化された継続波ビームに乗り、自動無線誘導によって通視線上を目標まで追尾するものである。~
そのため、当時としては珍しい[[レーダー]]搭載機の[[MiG-17PFU「フレスコ」>MiG-17]]・[[Su-9「フィッシュポット」>Su-9]]・[[YaK-25K「ファイアバー」>YaK-25]]・[[MiG-19PM「ファーマー」>MiG-19]]・[[MiG-21PFM「フィッシュベット」>MiG-21]]にしか搭載出来なかった。~
そのため、後期型のR-55/K-55([[NATOコード]]AA-1B Alkali)や[[R-13M>AA-2]]([[NATOコード]]AA-2D Advanced Atoll)は[[赤外線誘導]]を採用し、搭載出来る機種のバリエーションを増やしている。~
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1960年代に旧[[ソ連防空軍]](PVO)に配備され、他にアルバニア・中国・旧チェコスロバキア・ポーランド・ルーマニア・ハンガリー・旧東ドイツ・ブルガリア等に輸出された。~
現在でもアルバニアのみ[[殲撃6]]用に使用されている。

**[[カタログスペック]] [#q402748a]
|CENTER:ミサイル形式|CENTER:AA-1&br;(RS-1)|CENTER:AA-1A&br;(RS-2U/US/K-5M)|CENTER:AA-1B&br;(R-55)|
|CENTER:全長|CENTER:2.356m|CENTER:2.50m|CENTER:2.76m|
|CENTER:直径|>|>|CENTER:20cm|
|CENTER:翼幅|CENTER:54.9m|>|CENTER:65cm|
|CENTER:発射重量|CENTER:74.2kg|CENTER:82.2kg(RS-2U)&br;82.7kg(RS-2US)|CENTER:91.1kg|
|CENTER:射程|CENTER:2〜3km|CENTER:2.5〜3.5km|CENTER:1.2〜2.8km|
|CENTER:速度|>|>|CENTER:800m/s|
|CENTER:飛行高度|CENTER:5,000〜10,000m|CENTER:2,500〜16,500m|CENTER:22,000m|
|CENTER:推進方式|>|>|CENTER:固体推進[[ロケットモーター>ロケットエンジン]]|
|CENTER:弾頭|CENTER:[[HE>榴弾]] 破片弾頭&br;(9.2kg)|CENTER:HE 破片弾頭&br;(13kg)|CENTER:HE 破片弾頭&br;(8.6kg)|
|CENTER:誘導方式|>|CENTER:[[ビームライディング誘導]]|CENTER:[[赤外線誘導]]|
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**AA-1の主な種類 [#m5100ff8]
-RS-1/K-5(AA-1A):~
初期生産型。~
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-RS-2U/US/K-5M(AA-1B):~
RS-1の改良型。~
~
-R-55/K-55:~
[[赤外線誘導]]型。~
射程が10kmに伸びている。~
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-[[霹靂1]]:~
中国での[[ライセンス生産]]型。~
詳しくは[[霹靂1]]を参照。~
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