【A380】(えーさんはちまる)

ボーイング社のB747に対抗しうる大型旅客機とすべくエアバス社が開発を進めている超大型旅客機。 開発当初はA3XXと呼ばれていた。

世界初の総2階建て客室を持つ旅客機で、完成すればB747を凌ぐ超大型旅客機となる。
3クラス(ファースト、ビジネス、エコノミー)の仕様では約555席を収容し、1クラス(オールエコノミー)では約800〜850席を収容できる。

2005年1月に完成。同年4月27日に初飛行を予定し、今後型式証明の取得を目指し、2006年以降に引き渡しが行われる予定となっている。
(2005年1月18日、同機の完成に伴いツールーズのエアバス本社にてロールアウト?の式典を開催)

コックピットは従来開発されたA320ファミリーA330A340のレイアウトとは大きく異なり、縦長で大型の液晶ディスプレイを8列並べるスタイルを取っているが、フライバイワイヤーはそのまま引き継いでいる。

エアバス社のホームページ内にあるAirbus A380 Navigatorにて、製造課程にある機体の写真や開発の経緯などを見ることができる。

 エアバス社では主な派生型として次のようなものを提案している。
・A380-800 (A380の基本型で、3クラス555席)
・A380-800S(-800の短距離型)
・A380-800F(-800の純貨物型 Payload:150t以上 Range:10,400km 完成すればAn-124を超え、世界最大の貨物機)
・A380-800R(-800の航続距離延長型)
・A380-900 (-800の胴体延長型で、3クラス656席)
・A380-900S(-900の短距離型)
・A380-700 (-800の胴体短縮型で、3クラス480席)

※開発時点では、当分の間基本型であるA380-800のみに販売を集中し、顧客からの要望があれば胴体延長型(A380-900)や胴体短縮型(A380-700)などの各種派生型を研究・開発することも検討している。

※諸元(A380-800)
・全幅    :79.80m
・全長    :73.00m
・全高    :24.10m
・最大離陸重量:560,000kg(560t)
・運行自重  :277,000kg(277t)
・最大巡航速度:マッハ0.89
・最大航続距離:14,800km
・離陸距離  :3,200m
・着陸距離  :2,500m
(2004年05月08日(土)付の共同通信より抜粋)
「空の豪華客船」組み立て エアバス、仏で工場開き
【パリ7日共同】欧州の航空機メーカーのエアバスは7日、「空の豪華客船」と呼ばれる次世代超大型旅客機A380(定員555人)の最終組立工場のオープニング式典をフランス南部トゥールーズで開催した。
ラファラン首相をはじめドロビアン運輸相らフランス政府関係者、フォルジャール社長ら同社関係者の計約3000人が出席。
今後、欧州各地から既に搬入されている主翼や機体など完成部品の組立作業が、巨大な工場で始まる。
 A380は全長約80メートル、高さ24メートル、重さ590トンの超大型機。
エアバスは、エールフランスや大韓航空など世界の11航空会社から既に129機を受注。
1号機は2006年にシンガポール航空に引き渡され、同年からの運航を目指す。
 英国で主翼、ドイツで機体、スペインで尾翼、フランスで機体と操縦室などをそれぞれ完成。
海上輸送の後、フランス・ボルドーから河川をさかのぼり、トゥールーズの工場まで輸送された。(共同通信)~


参考リンク(http://www.airbusjapan.com/product/a380_backgrounder.asp


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