【A-7】(えーなな)

A-4の後継機としてヴォート社の開発した単発単座の亜音速軽艦上攻撃機。愛称はCorsair(こるせあ)II(つー)

開発期間短縮のためF-8クルセイダー艦上戦闘機を基に作られた。
超音速性能や核搭載能力は求められてはいないためペイロードが大きく軽量、安価で航続距離も長い。
固定武装としてA〜C型は20mm機関砲2門、D・E型はM61A1を1門搭載し、通常爆弾ロケット弾AGM-45などを携行した。
また、D型はAN/AAS-35「ペイヴ・ペニー」レーザー目標指示器とペイブウェイ誘導爆弾を搭載し、E型はAGM-65AGM-88の発射能力を持つ。

1965年に初飛行し、1967年には初期型A-7Aがベトナム戦争に投入されている。
また、米空軍でもF-100の後継機として採用されたが、海賊という名が嫌われたせいか、SLUF(Short Little Ugly Feller)なる愛称が使用され、コルセアIIの愛称は決して使われなかったという。

1990年頃までは米海軍の主力艦攻であったが、湾岸戦争を最後にF/A-18などに主力の座を譲り、1991年に退役している。
米空軍では、A-10F-16に置き換えられ、1993年に全機退役した。

アメリカ軍以外にタイ、ポルトガル、ギリシャ軍で採用されている。

スペックデータ

乗員:1名/2名
全長:14.06m
全高:4.88m 全幅:11.80m
主翼面積:34.8
空虚重量:9,033kg
運用時重量:13,200 kg
最大離陸重量:19,050kg
エンジン:アリソンTF-41ターボファンエンジン(推力64.5 kN)1基
最高速度:1,123km/h(最高)/860 km/h(巡航)
航続距離:4,600km(300 USガロン外部燃料タンク4基搭載時)
実用上昇限度:12,800m
海面上昇率:2,460m/min
上昇率:76m/s
航続距離:2,645nm(フェリー時)
戦闘行動半径:600nm(Hi-Lo-Hi)
武装 固定武装:M61A1 20mmバルカン砲1門(弾数1,030発)

兵装
下記兵装を翼下及び胴体下部に最大6,804kgまで搭載可能。

派生型

  • A-7A
    TF30-P-6エンジンを搭載するアメリカ海軍向け初期生産型。
    199機製造。うち開発原型機3機。

  • A-7B
    A型のエンジンをTF30-P-8に換装し、推力を向上させたアメリカ海軍向け改良生産型。
    196機製造。

  • A-7C
    B型のアビオニクスを改良しTF30エンジンを搭載した型。67機製造。

  • A-7D
    空軍向け量産型。
    エンジンや電子装置の換装、空中給油受油口の装備、機関砲M61A1に換装するなど変更点が多い。459機製造。

  • A-7E
    アメリカ海軍向け主力量産型。
    D型の海軍仕様であるが、エンジンがTF41に換装されている。535機製造。

  • A-7H
    ギリシャ向けのE型。60機製造。

  • A-7K
    D型の複座練習機型。D型から改造された機体と新造された機体がある。
    アメリカ空軍州兵向け。30機製造。

  • A-7P
    ポルトガル向けに、A型をE型相当に改修した機体。

  • TA-7C
    B・C型を複座に改造した機体。

  • TA-7H
    H型の複座型。

  • YA-7E(H)
    ヴォート社が自社開発した複座型。

  • YA-7F
    D型の後継機として、P&W F100エンジンへの換装やアビオニクスの改良、夜間攻撃能力の強化を行った機体。F-16の採用により試作機2機のみで終了。

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