【90式空対空誘導弾】(きゅうまるしきくうたいくうゆうどうだん)

AAM-3.

航空自衛隊にて、AIM-9Lの後継として開発された空対空ミサイル
誘導方式は赤外線+紫外線誘導方式で撃ちっ放し能力を有する。信管はアクティブ・レーザー近接信管で弾頭は指向性弾頭。

同ミサイルの特徴として以下のことなどがあげられる。

  • 切り欠きのある動翼
  • NEC製2色シーカー(赤外線と紫外線を利用する)の採用によるIRCCM能力の向上
  • 電動アクチュエーターの採用や、旋回時に自動的に適切なバンク角をとる機構の導入による機動性能向上

DACTを行う際に錬度の高い部隊にはAIM-9Lを使わせ、錬度の低い部隊には同ミサイルを使わせるといったハンディを課すことがあるとされている。
IRCCM性能が高く、標的に付属しているフレアではホットスポットが小さくフレア判定を出してしまうため、実射訓練時にはIRCCM機能を切っているともされる。
また、かつてAAM-2を開発した際、アメリカ製のAIM-4Dにコスト面で太刀打ちできず、採用されなかったことから開発コストを下げる努力も行われた。

スペックデータ

全長3.1m
直径12.7cm
翼幅64cm
重量91kg
推進方式固体燃料ロケットモーター
最大速度マッハ2,5
最大射程5〜10km程度
信管アクティブ・レーザー近接信管
弾頭小松製作所製HE破片効果弾頭
弾頭重量15kg
シーカーNEC製2色シーカー(赤外線、紫外線利用)
誘導方式赤外線+紫外線誘導
製作三菱重工



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