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【9.11事件】 †
2001年9月11日、アメリカ国内線を就航する以下の旅客機4機が同時にハイジャックされ、実行犯が命も顧みず世界貿易センタービル(WTC)やペンタゴン、ピッツバーグ近郊に墜落させた事件。
11日朝、旅客機の操縦技術を持った実行犯たちが、アメリカ国内線の定期便4機の操縦室を占拠。自ら機体を操り、そのうち2機がニューヨークのマンハッタンにある世界貿易センタービルの各塔にそれぞれ突入し、ビルそのものを崩壊させる結果となった。
また、3機目はアメリカ国防総省(ペンタゴン)に突入しその一部を破壊*1、そして4機目はペンシルバニアに墜落した。*2
犠牲者の総計はおよそ3800人。一度に起こったテロリズムとしては史上空前絶後の規模と犠牲者であった。
そしてこの事件をきっかけとして対テロ戦争が開始され、アフガニスタンへの攻撃が行われた。
また、民間航空業界に多大な影響を与えたほか、冷戦終結後の「ホットウォー」時代を世界に痛感させる出来事でもあり、各国にテロリズムへの軍備転換を急がせることにもなった。
事件に巻き込まれた旅客機 †
上記のように、事件に巻き込まれたいずれの機体もボーイング社のB757とB767であった。
両機は共通する部分も多い兄弟機で、コックピットのレイアウトがほとんど同一であることから、B767の操縦法さえ習得すれば簡単にB757へ移行することもできる。
そのため、実行犯は兄弟機を利用するフライトを選択したと思われる。
また、これらのフライトは国内線でも長距離の路線であり、燃料を大量に搭載していたこともあって、爆薬の代わりとするには十分であったといわれている。
犯人は何者だったのか? †
国際的に認識されている定説として、犯人はウサーマ・ビン=ラーディン*3率いるスンニ派イスラム原理主義組織「アルカーイダ」のメンバーであり、反米・反ユダヤ的な思想に基づくテロリズムであるとされている。
だが、事実関係の立証については十分な確証があるとは言い難い。
かつて、歴史の転換点に起きた事件全てがそうであるのと同様に、この事件についても「隠された真相」を主張する非主流の解釈は多い。
実際、事件後にアメリカ政府が過大な戦力を投入して一方的な報復戦争を開始した事がこの事件に対する視点を非常に複雑なものとしており、「アメリカ合衆国が用意したアメリカに都合の良い見解を国際社会が鵜呑みにしている*4」という印象は拭いがたく存在する。
*1 「飛行機の残骸が無い」「突入口の大きさが、旅客機の機首部分が入るくらいしかなかった」ことから、米軍によるミサイル攻撃説もあり。
*2 この機はホワイトハウスに突入する予定だったとも、スリーマイル島の原子力発電所を狙う予定だったとも云われるが詳細は不明。
一般には乗員乗客の抵抗によって墜落したとされるが、米軍のF-16による撃墜とする説もある。
*3 2011年5月2日、パキスタン領内で死亡が確認された。
*4 とはいえ、他の方法での事実確認を要求するのは法学的にも政治的にも全く現実的ではない。