*&ruby(きゅうてんいちいちじけん){【9.11事件】}; [#d62368b3]
2001年9月11日、アメリカ国内線を就航する以下の[[旅客機]]4機が同時に[[ハイジャック]]され、実行犯が命も顧みず世界貿易センタービル(WTC)や[[ペンタゴン]]、ピッツバーグ近郊に[[墜落]]させた事件。~

11日朝、旅客機の操縦技術を持った実行犯たちが、アメリカ国内線の定期便4機の操縦室を占拠。自ら機体を操り、そのうち2機がニューヨークのマンハッタンにある世界貿易センタービルの各塔にそれぞれ突入し、ビルそのものを崩壊させる結果となった。~
また、3機目はアメリカ国防総省([[ペンタゴン]])に突入しその一部を破壊(飛行機の残骸が無い、ボーイングの機首部分が入るくらいしかない穴だったことから、米軍によるミサイル攻撃説もあり)。~
そして4機目はペンシルバニアに[[墜落]]した。~
この機はホワイトハウスに突入する予定だったとも、スリーマイル島の原子力発電所を狙う予定だったとも云われるが詳細は不明。~
一般には乗員乗客の抵抗によって[[墜落]]したとされるが、米軍の[[F-16]]による[[撃墜]]とする説もある。~
~
~※事件に巻き込まれた[[旅客機]]~
・ボストン発ロサンゼルス行~
 ユナイテッド航空175便[[B767]]-222(N612UA)~
→世界貿易センタービルサウスタワー(第2ビル)に[[墜落]]~

・ボストン発ロサンゼルス行~
 アメリカン航空11便[[B767]]-223ER(N334AA)~
→世界貿易センタービルノースタワー(第1ビル)に[[墜落]]~

・ニューアーク発サンフランシスコ行~
 ユナイテッド航空93便[[B757]]-222(N591UA)~
→ピッツバーグから南東約100Kmのペンシルバニア州サマーセット近郊の炭鉱跡地に[[墜落]]~
~
・ワシントン発ロサンゼルス行き~
 アメリカン航空77便[[B757]]-223(N644AA)~
→ヴァージニア州のアメリカ国防総省([[ペンタゴン]])に[[墜落]]~

いずれも[[ボーイング]]社の[[B757]]と[[B767]]に搭乗するフライトで、両機は共用する部分の多い兄弟機で、[[コックピット]]のレイアウトがほとんど同一であることから、[[B767]]の操縦法さえ習得すれば簡単に[[B757]]へ移行することもできる。そのため実行犯は兄弟機に搭乗するフライトを選択したと思われる。~
また、アメリカ国内線で長距離のフライトを飛ぶこともあって[[燃料]]を大量に搭載していたこともあって[[爆薬]]の代わりとするには十分といわれている。

犠牲者の総計はおよそ3800人。一度に起こった[[テロリズム]]としては空前絶後の規模と犠牲者であった。

そしてこの事件をきっかけとして対テロ戦争が開始され、アフガニスタンへの攻撃が行われた。~
また、民間航空業界に多大な影響を与えたほか、[[冷戦]]終結後の「ホットウォー」時代を世界に痛感させる出来事でもあり、各国にテロリズムへの軍備転換を急がせることにもなった。

**犯人は何者だったのか? [#b915bdf6]
国際的に認識されている定説として、犯人はウサーマ・ビン=ラーディン率いるスンニ派[[イスラム原理主義]]組織「アルカーイダ」のメンバーであり、反米・反ユダヤ的な思想に基づく[[テロリズム]]であるとされている。~
だが、事実関係の立証については十分な確証があるとは言い難い。歴史の転換点に起きた事件全てがそうであるのと同様、この事件についても「隠された真相」を主張する非主流の解釈は多い。~

実際、事件後にアメリカ政府が過大な戦力を投入して[[一方的な報復戦争>非対称戦争]]を開始した事がこの事件に対する視点を非常に複雑なものとしており、「アメリカ合衆国が用意したアメリカに都合の良い見解を国際社会が鵜呑みにしている((とはいえ、他の方法での事実確認を要求するのは法学的にも政治的にも全く現実的ではない。))」という印象は拭いがたく存在する。

関連:[[特別攻撃]]

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