【10式戦車】(ひとまるしきせんしゃ)

陸上自衛隊の第4世代主力戦車
74式戦車90式戦車の後継として2002年に試作を開始、2009年12月に制式化された。
2010年度の予算から調達が開始され、2011年度より富士教導団戦車教導隊などから順次配備される予定。

最大の特徴は、陸上自衛隊の戦闘車両としては初めて搭載されたC4Iシステム
これにより、戦車同士の情報共有や指揮統制が可能になった他、陸上自衛隊のC4Iシステムである「ReCs?*1」に連接させることで戦車部隊と普通科歩兵)部隊との一体化した作戦行動が可能となった。
将来はOH-1観測ヘリコプターAH-64D戦闘ヘリコプターからの情報も入手できるようになると言われている。

車体は90式戦車より小型軽量で、74式戦車と同じく73式特大型セミトレーラによる輸送が可能。

武装は、国産の44口径120mm滑腔砲(日本製鋼所製)を装備し、副武装としては主砲同軸に74式車載7.62mm機関銃、砲塔上面にブローニングM2 12.7mm機関銃を装備している。

スペックデータ

乗員3名(車長、砲手、装填手)
全長9.42m
全高2.30m
全幅3.24m
全備重量約44t
懸架方式油気圧式アクティブサスペンション
エンジン水冷4サイクルV型8気筒ディーゼルエンジン(出力1,200ps)
最大速度70km/h
装甲複合装甲(正面要部)/増加装甲(砲塔側面)
兵装44口径120mm滑腔砲×1門
12.7mm重機関銃×1挺(砲塔上面)
74式車載7.62mm機関銃×1挺(主砲同軸)
製作三菱重工業

*1 Regiment Command Control system:基幹連隊指揮統制システム

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