【052D型】 †
中国人民解放軍海軍が現在配備を進めているミサイル駆逐艦。
中国での型式名称では052D型と呼ばれているが、NATOコードでは
1番艦は2014年に就役した。
052C型の発展型で、艦形や配置は類似しているが、ステルス性強化のために艦橋構造物は側面の傾斜が強くなり、ヘリコプター格納庫が艦の中心線上に配置される*1など、設計変更された箇所も少なくない。
武装については、054A型?で搭載された物を発展させた新型VLSが搭載されている。
このVLSは各種ミサイル(対空/対艦/対潜?)が搭載できる汎用型となっている。
また、CIWSについては052C型と同じ730型(H/PJ-12)30mmCIWSが搭載されたが、後部上部構造物上のものはHHQ-10近接防空ミサイルに変更されている。
電子装備では346A型フェイズドアレイレーダーが装備されている。
このレーダーは052C型が装備していた346型よりアンテナ面積を拡大、アンテナに組み込まれるアクティブ素子数も大幅に増加している。
発熱量の増大に対処するため、冷却システムが空冷式から冷却効率の高い液冷式に変更されている。
そのため、052C型では曲面状だったカバーが本艦では平面状のカバーになっている。
建造に当たってはブロック工法が全面的に採用されており工期の短縮に繋がっている。
2014年現在までに3隻が建造中で最終的に10〜12隻が建造予定である。
スペックデータ †
乗員 | 280名(うち士官40名) |
満載排水量 | 7,500t |
全長 | 155m |
全幅 | 17m |
喫水 | - |
主機 | CODOG方式 QC-280ガスタービン×2基 MTU 20V956 TB92ディーゼル×2基 スクリュープロペラ×2軸推進 |
出力 | 38,000hp(QC-280) 8,000hp(20V956) |
速力 | 29ノット |
航続距離 | 4,500海里/15ノット |
主砲 | H/PJ-38 70口径130mm単装速射砲×1基 |
CIWS | 730型(H/PJ-12)30mmCIWS×2基 |
VLS | GJB5860-2006型VLS×2基32セル (HHQ-9SAM・SSM・SUM?) |
SAM | HQ-10近SAM 24連装発射機×1基 |
対潜装備 | B515 3連装短魚雷発射管×2基(魚7(Yu-7)324mm短魚雷を装備) |
艦載機 | Ka-28/直昇9C(Z-9C)対潜ヘリコプター×2機 |
C4ISRシステム | H/ZBJ-1戦術情報処理装置+JSIDLS戦術データリンク |
レーダー | 346A型多機能フェイズドアレイレーダー×4基 364型(SR-64)2次元対空・対水上レーダー×1基 517HA型2次元長距離対空レーダー×1基 760型航海レーダー×1基 |
FCSレーダー | 366型/MR-331「ミネラル-ME1/2」×1基(SSM/砲用) 344型(MR-34)FCS×1基(SSM/砲用) 327G型(EFR-1)FCS×2基(CIWS用) |
ソナー | MGK-335MSバウソナー×1基 曳航式ソナー(TASS)×1基 可変深度ソナー(VDS)×1基 |
電子戦 ・対抗装備 | H/RJZ-726型電子戦システム 726-4型18連装デコイ発射機×4基 |
通信装備 | 衛星通信用アンテナ×2基 |
同型艦 †
艦番号 | 艦名 | 主造船所 | 進水 | 就役 | 所属 |
172 | 昆明 (Kunming) | 江南長興造船廠 | 2012.8.28 | 2014.3.21 | 南海艦隊 |
173 | 長沙 (Changsha) | 2012.12.28 | 2014.予定 | ||
175 | 貴陽 (Guiyang) | 2013.7.1 | 2015.予定 | ||
176 | 成都 (Chengdu) | 2014.3.30 | |||
154 | 合肥 (Hefei) | - | 東海艦隊 | ||
155 | 南京 (Nanjing) | ||||
117 | 銀川 (Yinchuan) | 大連造船廠 | 北海艦隊 | ||
118 | 太原 (Taiyuan) |