【051B型】(ぜろごいちびーがた)

中国人民解放軍海軍で運用されている駆逐艦。同型艦はない。
051B型は中国での型式番号で、NATOコードでは旅海(ルーハイ)型と呼ばれる。

艦の設計としては中国海軍の軍艦として初めて、ステルス性への配慮を全面的に導入しており、レーダー断面積は、3,000t級のフリゲートと同程度に抑えられている。
また、機関にはガスタービンが採用されており、14ノットで14,000海里という中国海軍の水上戦闘艦艇では最も長い航続距離を有している。
武装や電子装備については、多くが052型(旅滬(ルフ)型)駆逐艦のものを踏襲している。

本艦は、技術試験艦的な要素が強く、建造は1隻のみに終わったが、本艦の運用実績はその後建造された、広州級(052B型)駆逐艦・蘭州級(052C型)駆逐艦・瀋陽級(051C型)駆逐艦の設計に生かされている。

スペックデータ

乗員250名(うち士官40名)
全長153m
全幅16.5m
排水量
基準/満載
6,100t/6,600t
主機CODOG方式 2軸推進
MTU 12V 1163TB83ディーゼル×2基
GT25000 ガスタービン×2基
出力8,840hp(ディーゼル)
48,600hp(ガスタービン)
速力30ノット
航続距離14,000海里/14ノット
武装79A式56口径100mm連装砲(PJ33A)×1基
99式56口径100mm連装砲×1基(2004年改装時)
76A式37mm連装機関砲×2基
紅旗7(HQ-7)SAM 8連装発射機×1基
鷹撃83(YJ-83)SSM4連装発射筒×4基
3連装324mm短魚雷発射管×2基
艦載機Ka-28または直昇9C(Z-9C)対潜ヘリコプター×2機
C4IシステムSNTI240 衛星通信装置
ZJK-4-3A戦術情報処理装置(トムソンCSF TAVITAC)+ HN-900戦術データリンク
レーダー381C型3次元対空レーダー×1基
517H-1型対空レーダー×1基
H/LJQ-360S型(SR-60)対空・対水上レーダー×1基
RM-1290航海レーダー×2基
FCSレーダー345型(MR-35)×1基(SAM用)
344型(MR-34)×1基(SSM・主砲用)
347G型(EFR-1)×2基(機関砲用)
光学指揮装置OFD-630×2基(主砲用)
ソナーDUBV-23バウ・ソナー
電子戦・
対抗手段
SRW210A/946型(PJ-46)艦載ECCM装置
レーダー波警告装置
IFF×2基
946型(PJ-46/ERC-1)15連装100mmチャフフレア発射装置×2基
947型10連装130mmチャフ・フレア発射装置×2基
衛星通信装置SATCOM衛星通信装置
データリンク用衛星通信装置×1基
航法装置ロランC/GPS/「北斗(Beido)」衛星位置測定システム等


同型艦

艦番号艦名主造船所起工進水就役所属
167深圳
(Shenzhen)
大連造船所1996.7.1997.10.161999.1.南海艦隊



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