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*&ruby(せんげきなな){【殲撃7】}; [#z8ee7fb1]
中国国産の[[超音速]][[戦闘機]]。~
中国語では殲-7（殲撃7）を「ジエン・チー」と呼ぶ、またJ-7やF-7とも言う。~
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本機は旧ソ連（ロシア）の[[MiG-21]]を[[コピー>チャイニーズコピー]]したもので、オリジナル[[MiG-21]]の基本性能の良さと、中国初の[[マッハ]]2級超音速[[戦闘機]]と言うこともあり、中国独自の発展型が数多く作られた。
>当初は正式に[[ライセンス生産]]する予定だったが、中ソ関係の悪化でロシア人技術者が帰国してしまい、残された不完全な技術資料から、リバース・エンジニアリングを行い生産にこぎつけたもの。
1966年に原型機が初飛行したが、その直後に[[文化大革命]]が勃発して計画が停滞、量産第1ロットの生産開始は1968年、中国空軍で最初の実戦部隊が編成完結したのは1972年と大幅に遅延してしまった。~
>因みに南昌飛機製造公司が開発した[[J-12>殲撃12]]は、当機の就役の遅れを補う目的で開発されたが低性能だったため、結局物にならなかった。
現在では本機の発展型は非常に多く、いまだ未発表のタイプもあると言われている。~
また、[[湾岸戦争]]や[[イラン・イラク戦争]]などの実戦にも使われた。（結果は[[MiG-21]]と一緒で惨敗であった。）~
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基本的な性能は[[MiG-21]]と大して変わりがないが、初期型の殲撃7I型は、30I型30mm[[機関砲]]を2門装備し、国産の成都 渦噴13（WP-13・A/B64.7kN）を搭載した事によりエンジン推力は5%向上している。これらが[[MiG-21]]との違いである。~
本機は2500機以上が生産され、中国空軍・海軍で使用されている他、パキスタン、バングラディッシュ、イラク、エジプト、ジンバブエ、アルバニア、タンザニア、スリランカ等に輸出されている。~
輸出型には、使用国ユーザーの要望で搭載機器の一部（計器類、[[射出装置>射出座席]]、通信機材等）が西側の製品に転換されているものもある。~
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殲撃7は、今後も海外への売り込みは続けると思われるが、次世代の[[戦闘機]]に比べると能力がかなり落ちている。しかし、価格的に新鋭機を買う余裕が無い国にとっては、お手ごろの値段である。~
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**主な採用国 [#dc9decf4]
中国、北朝鮮、ミャンマー、バングラデシュ、スリランカ、パキスタン、タンザニア、スーダン、ジンバブエ、イラク、エジプト、~
イエメン、イラン、アルバニア、ナイジェリア
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**性能諸元（殲撃7III）[#v502c778]
乗員：1名~
全幅：7.15m~
全高：4.10m~
全長：14.9m~
空虚重量：5.270kg~
最大離陸重量：7.500��~
[[エンジン]]：成都 渦噴13A（WP-13A）[[ターボジェット]]×1基~
最大出力：3,800�圈�[[アフターバーナー]]使用時6,100��)~
最高速度：M2.1~
[[航続距離]]：1,740km~
上昇限度：18,800m~
固定武装：30I型30mm[[機関砲]]×2門（装弾数60発）~
兵装：[[霹靂5]][[赤外線誘導]][[空対空ミサイル]]、[[霹靂7]]赤外線誘導空対空ミサイル、[[霹靂8]]赤外線誘導空対空ミサイル、雷霆2型（LT-2）[[レーザー誘導爆弾]]、各種爆弾、ロケット弾を搭載可能。~
**殲撃7の主な種類 [#hf9236fe]
-殲撃7：MiG-21F-13に準じた初期生産型。12機製作。~
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-殲撃7I型：初期生産型で1門だった30I型30mm機関砲を2門にした[[昼間戦闘機]]。少数生産。~
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-F-7A型：I型の輸出型。エンジンを渦噴7から渦噴7Bに換装している。タンザニアとアルバニアに輸出された。~
F-7IAとも表記されることもある。
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-殲撃7II:II型の改良型。~
[[キャノピー]]を再設計し射出座席を装備し、エンジンも渦噴7Bに強化され、機内燃料タンクの増設などが行われている。~
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-F-7B型：輸出型。[[AIM-9]]サイドワンダー・[[R550]][[AAM]]の運用可能。~
エジプト・イラク・スーダンに輸出。~
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-殲撃7IIA型：II型をベースに改良、西側製[[FCS>火器管制装置]]を搭載し[[ピトー管]]が機種下面から同上面に移設された。
-F-7Mエアガード（殲撃7M型）：IIA型がベース、主に[[射出座席]]をさらに改善し、ハードポイントを4ヶ所に増設した型。バングラデシュ、イラン、ミャンマー、ジンバブエ、イエメン共和国に輸出されている。
-F-7MPエアボルト（殲撃7MP型）：M型ベースの改良型で輸出機。各種新型[[アビオニクス]]を搭載し、多種多様な兵装を着けれるように、[[パイロン]]を2個増加、後方視界用[[リアビューミラー]]を搭載している。
-F-7MPエアボルト（殲撃7MP型）：M型ベースの改良型で輸出機。各種新型[[アビオニクス]]を搭載し、多種多様な兵装を搭載できるように、[[パイロン]]を2個増加、後方視界用[[リアビューミラー]]を搭載している。
-F-7Pエアボルト（殲撃7P型）：M型のパキスタン仕様。[[AIM-9]]サイドワンダー[[AAM]]を4発搭載。
-殲撃7PG型：J-7MGのパキスタン空軍型。0-0射出座席、[[ECM]]装置等を備える。
-殲撃7G型：2003年に初飛行したJ-7Eの発展型。
-殲撃7IIN型：ジンバブエに輸出された機体。
-殲撃7III型（J-7C）：殲撃7の[[全天候]]型。[[MiG-21]]MFに似ており、少数生産された。
-殲撃7EB型：II型ベースでの能力向上型。主翼を大幅に再設計し、デブルデルタ翼が採用されている他、[[FCS>火器管制装置]]等の電子装備の更新も行われている。中国のアクロチーム[[空中儀仗隊]]にも採用されている。
-殲撃7MG型：E型の輸出型。
-FC-1（殲撃9）：スーパー７と呼ばれる近代化改修型。これまでの物より大幅に改修が加えられている。パキスタンに輸出。
-殲教7型（JJ-7、JT-7）：殲撃7の複座高等練習機。
-殲教7P型（FT-7P）：殲教7型の胴体を650mm延長したタイプ。
-殲撃7FS型：殲撃7型の最新型で1998年6月初飛行した実験機、機首上面にレーダーを搭載し、[[エアインテーク]]は[[F-16]]同様胴体下面にある。
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Photo:Chinese Defence Today
関連:[[MiG-21]]
