【殲撃12】(せんげきじゅうに)

1.中国の次期戦闘機計画で中国航空工業第1集団公司(AVIC-I)傘下の成都航空機工業(CAC)第611研究所と瀋陽航空機工業(SAC)第601研究所が開発している機体。
成都航空はカナード付き無尾翼デルタの機体、瀋陽航空は後退翼と水平尾翼を組み合わせた通常形式の機体を設計した。
エンジンはロシアのRD-33クラス、若しくはAL-31Fクラスのものを搭載する予定で、機体の制御は瀋陽航空が開発した新型フライバイワイヤー、レーダーはKLJ-5と呼ばれるアクティブフェイズドアレイレーダーが搭載される。
この新型レーダーは対空・対地・対水上用のマルチ・モードを有しており、捜索・追跡距離も長く同時に多数の目標を追跡・攻撃できるという。
一部の不特定情報で「性能はF/A-22F-35並」と中国内で言われているらしいが、現在の中国の技術力からみてまず不可能と思われる。*1

2.文化大革命中に中国の南昌飛機製造公司が開発した試作小型軽量戦闘機。
固定武装は30mm機関砲1門と23mm機関砲1門を装備し、PL-2赤外線誘導空対空ミサイルを2発搭載する。
当時中ソ対立によるJ-7の就役の遅れが発生した為、純国産戦闘機として大きく期待されたが、低性能だったため1978年に開発中止になっている。
製造数は合計4〜6機と推定されている。


*1 しかし、ロシアからの技術協力を受けている可能性もある。

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