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*&ruby(れっぷう){【烈風】};
旧日本海軍最後の艦上[[戦闘機]]。~
将来[[零戦]]を上回る敵機の出現に備え、昭和17年[[三菱航空機]]に試作が命じられた。~
[[零戦]]の後継機故に要求は過酷で、[[零戦]]を上回る[[運動性]]、最大速度639km/時等、当時の日本の工業力を無視した要求であった。~
1944年に日本海軍が開発した戦闘機~
将来[[零戦]]を上回る敵機の出現に備え、昭和15年から[[三菱航空機]]に開発が命じられていたが、[[零戦]]があまりに活躍したのとその対応に追われ技術者の不足で一時中断していた。その後、17年に開発を再開した。~
零戦と同等の航続力や機動性に加え、更に最高速度を639��/hに上げ、上昇力も6分/6,000mとしたことから相当厳しい要求であった。~
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高速度と[[運動性]]は相反する要求であり、それを達成するため当初[[三菱航空機]]は自社製の2200馬力のエンジン「ハ−43」を搭載する予定であったが、海軍が1990馬力の「[[誉]]」エンジンに固執、試作機が完成するも全く要求を達成出来ず、不採用に終わった。~
このとき[[三菱]]は「[[誉]]」エンジンを自社でテストし、[[カタログ>カタログスペック]]値1990馬力に対して1400馬力程度しか出ていなかった旨を海軍に伝えたが全く無視された。~
だが開発側独自の判断で「ハ−43」を搭載、若干の改修を行った試作機を飛ばしたところ、要求性能を達成、それを見た海軍は「[[零戦]]の再来」とばかりに直ちに「烈風改」として採用に踏み切ったが、時すでに遅く、量産一号機完成直前に終戦となった。~
仮に量産出来たとしても列強の[[戦闘機]]は700km/時の壁を超えており、さらには米軍では「究極のレシプロ戦闘機」[[F8F]]が量産間近で、もし[[F8F]]と相まみえたら、ほとんど歯が立たなかったであろう。~
烈風は「時代遅れ」の感は否めない。~
当初[[三菱航空機]]は自社製の「ハ−43」エンジンを搭載する予定であったが、開発が先行していた「[[誉]]22型」エンジンに変更された。また、度重なる要求変更が更に開発を困難にした。試作1号機は昭和19年4月にようやく完成するものの、[[誉]]22型エンジンでは最高速、上昇力不足が解消できず開発は暗礁に乗り上げた。この時点で艦上戦闘機としての開発は中止された。~
昭和19年10月には、局地戦闘機「烈風改」として改めて「ハ−43」を搭載し、これを飛ばしたところ要求性能をみごと達成した。しかし、量産化の為の修正や改修にてこずり、試作の8機を製造しただけで終戦となった。~
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性能（A7M2）~
最大速度：624km/時~
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性能：烈風11型~
最大速度：624km/時/5800m~
上昇力 ：6分5秒/6000m
重量 ：3200kg（最大4700kg）~
エンジン；[[ハ−43]]空冷星形18気筒（2200馬力）~
武装 ：20mmx2、13mmx2（一部資料には20mmx4）~
主な形式~
A7M1 [[誉]]搭載、不採用~
A7M2 [[ハ−43]]搭載。烈風改~
エンジン；[[ハ−43]]空冷星形18気筒~
武装 ：20mmx4~
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