【劣化ウラン弾】(れっかうらんだん)

弾芯に劣化ウラン(減損ウラン)を使用した徹甲弾を特にこう呼ぶことがある。

劣化ウランは天然ウランから核兵器や原子力発電用に用いられるウラン235を精製する課程で発生するウラン238を再利用したもので、
比重が鉄の2.2倍、鉛の1.7倍と大きく、弾芯として使用した場合に非常に大きな運動エネルギーを得ることができる。
また着弾時に非常に大きな熱量を発生させるため、焼夷弾としても効果がある。
元が廃棄物なので非常に安価で、主に機関砲や戦車砲に使用されている。

ただし、貫徹、燃焼後にエアロゾルという微粒子の状態になり放射線を発生し、吸い込んだ者に放射線障害を起こすと言われており、クラスター爆弾気化爆弾?などと同様に非人道兵器と呼ばれることもある。

余談ではあるが、「新世紀エヴァンゲリオン」に登場するパレットライフルも、劣化ウラン弾を使用している。


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