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*&ruby(りょうかい){【領海】}; [#j33133ff]
[[領土]]沿岸部に設定された基線から12[[海里]]以内の海域。 ~
[[領土]]同様その国の領域とされるが、[[内水]]と異なり、船舶が安全に航行できる「無害通航権」等が外国船舶に認められる。~
隣国との距離が近い場合や国際海峡は、12[[海里]]未満の中間線等で策定される場合もある。~
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かつては「海岸に設置された砲の弾が届く範囲」として3[[海里]]以内とする解釈が一般的であったが、船舶や兵器などの発達によりそれ以上の範囲を主張する国家もあり、特に[[冷戦]]期には混乱や[[紛争]]の原因ともなった。~
現在では[[国際連合]]海洋法条約にもとづき「『原則として』基線から12[[海里]]以内」と定められている。~
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領海と[[内水]]を併せて[[領水]]という。~
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海上において、至近の国が持つ国家主権が及ぶ領域。~
[[国際連合]]海洋法条約に基づき、[[領土]]沿岸部に設定された基線から12[[海里]]以内を領海とする。~
複数の国家の領海が重なるような事例においては、両国の中間に境界線を敷くのが通例。

>かつては「海岸から砲撃が可能な距離」という曖昧な定義が為されていた。~
この解釈について各国間で意見が食い違ったため、各地で[[領土]][[紛争]]の火種ともなった。~
現代では[[国際連合]]の規定により「『原則として』基線から12[[海里]]以内」と定められている。

領海と[[内水]]を併せて[[領水]]という。

関連:[[排他的経済水域]]~

**無害通航権 [#s46a8779]
領海の扱いは基本的に[[領土]]に準ずるが、国際合意に基づき、一つの例外が設けられている。~
合法的に活動する全ての船舶は、国籍が何れであれ、全ての国の領海を通航する権利を保障されている。~
よって、国家は領海内の船舶に対して正当な理由なく攻撃や[[拿捕]]を行う事ができない。~
これを「無害通航権」という。

ただし、領海に侵入した船舶に対して退去を求める権利はある。~
退去勧告が無視されれば、その船舶は合法な活動をしていない事になり、正当な理由により攻撃できる。

同様の根拠で、[[司法警察]]の捜査や、戦争状態にある敵国の船に対する干渉は正当である。~
また、武装船舶が事前の外交的合意なく侵入した場合は「国防上の正当な理由」により無警告で攻撃できる。


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