【良心的兵役忌避】(りょうしんてきへいえききひ)

徴兵制が敷かれている国で、本来、兵役につく義務を負っている成年国民が、個人の政治的・倫理的・宗教的な信条から自発的に徴兵を拒否する行為。

軍隊における命令不服従・脱走・敵前逃亡などと同等の重大な犯罪行為として厳罰を科せられたり、政府が提供する公的サービスの提供制限などの制裁措置を取る国もあるが、その一方で、老人介護などの社会福祉事業や警察・消防活動への従事という「代替措置」を政府が用意し、兵役に替えてこれらの役務への参加を強制することで事実上合法化している国もある。*1


*1 ドイツではこの制度が高度に整備された結果、逆に徴兵制の廃止が困難になってしまうという現象が発生している。

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