【陸上自衛隊特殊作戦群】(りくじょうじえいたいとくしゅさくせんぐん)

JGSDF Special Forces Group(SFGp)

陸上自衛隊中央即応集団の隷下に属する特殊部隊(軍事SOG)。
千葉県・習志野市の習志野駐屯地をベースとしている。
陸上自衛隊で唯一、正式に特殊部隊である事を明言された部隊である。

本隊の現時点における主要任務は「対テロリズム及び対ゲリラ作戦」とされている。
将来的には、他国での隠密偵察・特殊作戦・情報戦など、多様な任務に対応しうる世界水準の特殊部隊を目指しているという。

人員は正面戦闘員が約200名、後方支援隊員は100名とされる。
編成・装備・訓練はアメリカ陸軍の「グリーンベレー」や「デルタフォース」を手本としているというが、現時点では制度研究・実験的側面が強く、自費で他国の民間軍事会社に研修に出向く隊員も多いという。

発足当時の幕僚長によると
「様々な専門技能の習得などに時間がかかるため、実戦投入可能になるには10年から15年はかかる」
とされており、早くても2010年代半ばまで養成が続くものとみられる。

秘匿性

この部隊は、陸上自衛隊において「特殊部隊」とされている他の部隊と比べても非常に秘匿性が高い。
想定される任務・訓練の詳細、保有する装備などは一切公表されておらず、式典などに参加することがあっても、一部の幹部を除いて顔をパラグラパで隠している。
個々の隊員も厳格な防諜を行っており、家族に所属部隊名を言うだけでも守秘義務違反となる。
その隊舎(と推定される建物)には部隊名も掲げられず、扉も完全オートロックで、同じ駐屯地に所在する他の部隊の隊員からも「よくわからない」と言われている*1


*1 ただし、これは「自衛隊の部隊としては秘密が多い」という事であり、一般的に「特殊部隊」とされる部隊の隊員は、敵対勢力による報復の回避や任務に関わる機密保持のため、その身分や顔を隠すことは珍しくない。

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