【用法適応翼】(ようほうてきおうよく)

mission adaptive wing (MAW)
航空機動翼で操縦するのではなく、翼断面形そのものを変形させて制御する翼のこと。
主翼キャンバーを変化させてフラップの代わりとしたり、翼をひねって補助翼の役割を果たしたりすることが出来る。
動翼を使う場合に比べ、翼の表面が滑らかであるため抗力を大幅に低減でき、速度航続距離などの性能が大幅に向上するという。
また、翼面荷重を高くせずとも乱気流に強い機体を造れるとも言われる。
一方で、翼を自由に変形させられる柔軟さと、飛行に耐える強靭さを両立する必要があり、これまでのところ実用化はされていない。

米空軍?が1980年代に提唱したAFTI計画の一環として、F-111にガラス繊維製の用法適応翼を装着した実験機『AFTI F-111』を製造し*1、飛行実験をしていたことがある。


*1 主契約社はボーイングであった

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