【用途廃棄】(ようとはいき)

自衛隊に於ける用語で、運用寿命の尽きた物資を処分すること。
略して用廃。

基本的にはゴミ(産業廃棄物)として廃棄されるが、別用途で再利用されることもある。
そうした事例として最も有名なのは、いわゆる「物資の横流し」であろう。
用途廃棄の書類を申請しておいて実際には売却する、というのは軍事物資の密売において典型的な手口の一つである。
当然、銃火器や機密物資の横流しは犯罪であり、大抵の軍の内部法規に抵触する。
またそもそも、官給品を売却して個人的な収入を得る事自体が横領の罪に問われる。
わが国の自衛隊は、この点については厳格な軍隊であるが、使用期限が経過して廃棄された戦闘糧食を親戚や友人に配る程度の軽微な事例はやはり散見される*1

http://www.masdf.com/crm/downeagle/f104j018.jpg
F-104J 697号機。1980年那覇基地での姿。

http://www.masdf.com/crm/downeagle/f104j017.jpg
上記機体の2001年の姿。千葉県某所国道沿いで放置中。


*1 機密物資でもなく、金銭取引でもなければ黙認される傾向にあるようだ。

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