【誉】(ほまれ)

中島?が製作した旧陸海軍向けの空冷エンジン
誉は海軍名称で、陸軍名称はハ-45?
主な搭載機は紫電紫電改疾風烈風銀河?流星など。

零戦??等に搭載された?エンジンをベースに2000馬力級のエンジンとして開発された。
試作の段階ではめざましい性能を発揮、2000馬力級のエンジンとしては極めて小型、軽量であり日本で作れた事自体、奇跡に近いエンジンである。
その性能から陸海軍はこぞって自軍の機体に採用した。

だがいざ量産に入ると精巧な作りが災いし、学徒動員された臨時工の手に負えず粗製濫造され、また粗悪なガソリンと相まって、所定の性能が全く発揮出来ない欠陥だらけのエンジンになってしまい、搭載機の足を引っ張り続けた。

戦後、アメリカ軍の手で疾風が最大695km/時を記録し誉の高性能が証明されたと言う話をよくきくが、実際にはアメリカ軍の整備力とガソリンであの性能を達成したのであり、日本にある整備力とガソリンでその性能を発揮出来ないのでは何ら意味は無かった。列強のエンジンは自国の能力で高性能を発揮したのである。
結局誉は日本の工業力の限界を超えた高嶺の花だったのである。


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