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*&ruby(よびえき){【予備役】}; [#d472a9c2]
+[[軍隊]]の構成人員の一種で、主として有事の際に戦死傷者の補充要員として招集されてくる、云わば非常勤の軍人。~
[[軍隊]]の兵器や人員のうち、世代交代でいったん退役したが、非常時には損失を補充するために復帰する可能性があるもの。~
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人員は、主として「自己都合」や「軍の必要人員に対して余剰となった((「事故や不祥事件で[[軍法会議]]の被告人になる」「組織改編に伴う[[部隊]]・艦船の削減」「軍内部での出世競争に敗れる」などが原因となる。))」などの理由で早期退職した職業軍人の中から志願した者で構成される。~
また、[[徴兵制]]の施行されている国では、兵士としての服役義務期間を満了した後も、（心身に重大な故障のない限り）一定の年齢に達するまでは予備役として軍役に従事することを義務付けられる場合が多い。((このため、多くの国では現役将兵と同数〜数倍の予備役将兵を擁しているという。&br; なお、わが国の[[予備自衛官]]は陸海空あわせて約6万人で、約24万人いる現役隊員（将兵）の1/4と、列国に比してきわめて少ない。))~
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平素は、民間人としての仕事((国会議員など、現役軍人では就くことのできない職業に従事することもできる。))に従事しながらいつでも軍隊に復帰できるよう待機している((この間に、技量を維持するために適宜招集されて訓練を受けるのが普通。))が、[[紛争]]・事変や戦争が勃発して軍が戦時編制に移行すると招集される。~
招集された予備役将兵は、当初は原則として後方部隊に配置され((国によっては[[民兵]]などの準軍事組織に配属されることもある。))、現役将兵の補充要員として勤務する((爾後、戦死傷者が出て前線の部隊に欠員が出てくると順次、前線へ送り込まれる。))。~
予備役となったものは、装備であれば改修、人員は再訓練を定期的に受けつつ、いつでも復帰できるようストックされる。~
[[運用寿命]]、老化、[[兵站]]保持能力などの限界を超えて保存を継続できなくなった時点で完全な除籍となる。
>[[自衛隊]]では装備・兵器のみを「予備役」と称し、人員は[[予備自衛官]]・[[即応予備自衛官]]・[[予備自衛官補]](([[即応予備自衛官]]及び[[予備自衛官補]]は[[陸上自衛隊]]のみにある。))と称する。~
また、[[旧軍]]でも「予備役」という表現に一種の侮蔑性を認め、自称としては「在郷軍人」等と名乗る事が好まれた。
関連：[[モスボール]] [[用途廃棄]] [[F-117]] [[アイオワ]] [[徴兵制]]
**予備役将兵 [#z081a4f5]
人員の場合、[[徴兵制]]の軍務に基づく訓練期間を終えた兵と、自己都合や懲戒によって早期退職した((「事故や不祥事で[[軍法会議]]の被告人になる」「組織改編に伴う[[部隊]]・艦船の削減」「軍内部での出世競争に敗れる」などが原因となる。))職業軍人が予備役となる。~
[[国家総力戦]]を想定する場合、現役将兵と同数から数倍の予備役将兵を擁しておく事が望ましい((なお、[[自衛隊]]の[[予備自衛官]]は陸海空あわせて約6万人。約24万人いる現役隊員の1/4と、列国に比してきわめて少ない。))。
予備役に編入された者は一般の職業((国会議員など、現役軍人の就労が禁じられる職業への従事もできる。))に従事しつつ、定期的に招集され再訓練を受ける。~
[[紛争]]・事変や戦争が勃発して軍が戦時編制に移行すると長期の招集を受け、現役将兵の補充要員として軍隊に勤務する((国によっては[[民兵]]などの準軍事組織に配属されることもある。))。~
予備役将兵は慣熟訓練を兼ねて後方に配置されるが、[[再編成]]される[[部隊]]と交代で順次前線へ送り込まれる。~
そして事態が収束して軍が平時編制に戻ると[[動員を解除>復員]]され、一般市民としての生活に戻る。~
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本邦では、[[自衛隊]]における[[予備自衛官]]・[[即応予備自衛官]]及び[[予備自衛官補]](([[即応予備自衛官]]及び[[予備自衛官補]]は[[陸上自衛隊]]のみにある。))、[[旧軍]]における「在郷軍人」等がこれに当たる。~
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+[[戦闘艦艇>戦闘艦]]や[[軍用機]]のうち、旧式化や保存のために退役したが、まだ除籍されていないもの。~
旧式のままでは作戦全般に支障をきたすため、随時、能力向上の改修を行いながら有事に備えてストックされるが、耐久年数の経過や必要数を超えるなど、ストックにも不適な状態になると除籍（[[用途廃棄]]）され、スクラップになるかメモリアルとして保存される。~
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関連：[[モスボール]] [[用途廃棄]] [[F-117]] [[アイオワ]]
