【油圧ポンプ】(ゆあつぽんぷ)

Hydraulic pump

液体*1を伝達媒体として運動を行う機械。
基本的にはエンジン電動機トルクを変換・調整するために用いられる。

基本的な構造は、「大きさの異なる複数の栓を持つ、液体で満たされた容器」である。
そのうち一つの栓に圧力をかける事で、液体を通じて他の栓に運動エネルギーが伝わる。
この時、圧力の逃げ場となる栓が大きければ速度が減じるが、その分大きな荷重に耐えられる。
また逆に、小さな栓は荷重に耐えられないが、早い速度で駆動する。

単純な機構でも効率的なエネルギー伝達が可能であり、また用途に応じた調整・再設計が容易である。
また、可動部分のほとんどが液体で占められるため、精密機械部品の摩耗が少ない。

一方で液体を充填しなければならず、しかも中の液体を密封するのは技術的に不可能に近い。
このため、漏出や成分劣化などの問題が常に生じ、常に整備と整備を必要とする。


*1 原理的には液体であれば何でも良いが、実用においては鉱油が使われる。

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