*&ruby(むはんどうほう){【無反動砲】};

発射する弾薬と全く同じ質量の物体を後方に発射、又は噴射して、~
作用反作用の法則により、反動を相殺する砲の事。~
~
当初は後方に砲弾とバラストと呼ばれる同じ重さの固まり(油脂と鉛の散弾)を撃ちだしていたが、~
その後、発射のガスを薬莢後方に一旦ためて噴出する方法が考えだされた。~
現在ではプラスチックや木材チップ製のカウンターマスと呼ばれる重りを採用している物もある。~
また砲弾を[[ロケット弾]]とし、砲弾の推進補助装置として利用する物もある。~
構造上、発砲煙が豪快に出るので、被発見率が高い事と、後方に被害が出ない様、~
安全地帯を設定しなければならないので、運用がやや限られる欠点がある。~
~
かつては[[対戦車砲]]などとして使われていたが、反動が無く軽く作れるので、~
現在では歩兵の携帯重火器として多く用いられる。
~
~
ちなみに、「無反動」という名称が付いているが、決して反動がゼロという訳ではない。照準など運用上問題ないという程度である。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS