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*&ruby(むじんき){【無人機】}; [#v52cfb37]
Unmanned Aerial Vehicle (UAV).~
Unmanned Aerial Vehicle (UAV) / Drone.~
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人間が乗らず、コンピュータによる自動操縦、もしくは遠隔操作で飛行する[[航空機]]。~
「[[ドローン]]」とも呼ばれる。~
人間が乗らず、自動操縦・遠隔操作される機械。「ドローン」。~
現行環境における実用品の大半が飛行能力を持つ[[航空機]]だが、広義の「ドローン」には地上走行や水上航行を行うものも含まれる。~
古くは[[ミサイル]]・[[魚雷]]なども含まれていたが、現在では激突・自爆を前提とするものは無人機に含まない事が多い。~
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乗員を考慮する必要がないため安価に製造でき、[[撃墜]]されても人命が失われない。~
反面でコンピュータの操作性には未だ難があり、有人[[戦闘機]]との直接交戦には対応が困難である((しかし近年では、[[空対地ミサイル]]を搭載して[[空爆]]を行える機体も登場しており、少しずつ戦争の形態を変えつつある。))。~
その形状は多種多様である。~
ホビーなどの技術蓄積から、最も小さいものは[[電池]]式の手投げサイズにまで小型化できる。~
一方、最新鋭[[戦闘機]]などから技術転用(([[ジェットエンジン]]・[[合成開口レーダー]]・高精度カメラ・[[空対地ミサイル]]・[[データリンク]]など。))された極めて高価な機体も存在する。~
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乗員を考慮する必要がないため性能要求に比して安価に製造でき、[[撃墜]]されても人命が失われない。~
反面でコンピュータの操作性には未だ難があり、[[戦闘機]]など敵戦闘員と直接交戦する場面では対応が困難である。~
こうした特性を踏まえ、主に[[偵察機]]や[[標的機]]として利用される。~
しかし近年では[[空対地ミサイル]]を搭載して[[空爆]]を行える機体も登場しており、少しずつ戦争の形態を変えつつある。~
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その形状は多種多様である。~
ホビーなどの技術蓄積から、最も小さいものは[[電池]]式の手投げサイズにまで小型化できる。~
一方、サイズ・価格・機体性能(([[合成開口レーダー]]・高精度カメラ・[[空対地ミサイル]]・[[データリンク]]、そして長大な[[戦闘行動半径]]。))の全てで有人機に互するようなものも現れている。~
機械の遠隔操縦という概念はほとんどの軍用機械兵器より古く、古くは1898年にも蒸気船の無線操縦に関する特許が出現している((セルビア人の発明家ニコラ・テスラによる。))。~
兵器を遠隔操作するという発想は以来絶えた事がないが、その後半世紀にわたって[[標的機]]だけが実用に耐えるシステムだった。~
その次に実用化されたのは自爆機械([[ミサイル]]・[[魚雷]])で、それ以外の用途は[[サイバネティックス]]の発達によって初めて実用化可能になった。~
>主な問題は、無人機が置かれている環境を操作員に伝えるセンサー機器が未発達だった事にあった。~
このため操作員は自ら状況を確認できる場所に居合わせるか、無人機を短時間で使い捨てる前提で操作しなければならなかった。~
そして、操作員がその場に居合わせるのなら、離れた場所に生身で立っているより[[装甲]]機械の中に入って操作した方が安全である。

[[戦闘行動半径]]の限界が機体性能よりも通信確立に依存するため、戦略的な運用には[[通信衛星>人工衛星]]とインターネットを必要とする。~
全地球的な[[データリンク]]が可能になった昨今では、現地に人員を展開せずに無人機だけで[[空爆]]を敢行する事も可能になっている。~

関連:[[RQ-1]] [[RQ-4]] [[MQ-8]] [[QH-50]] [[X-45]] [[X-47]] [[QF-4]]
~
>この事は[[士気]]統制上の問題や外交上の失点をもたらす可能性を指摘されている。~
操作員は[[ミサイル]]を人に撃った日の夜には帰宅して日常を過ごし、そして翌朝にはまた空爆して人を殺す、という極端な生活を送る事になる。~
生身の人間が戦場に隔離されるような準備期間を伴わず、操作員本人には身体的な危険も負荷もないため、ある種の心理的錯誤を伴う((殺人という行為を自己正当化・精神的合理化する事が難しい。あるいは逆に、自分が人を殺しているという自覚を持って行動する事が難しい。))。~
それに加えて有人機と大差ない頻度で[[誤爆>誤射]]も発生するため、表面上「気楽」に敢行できる分だけ戦略上無意味な惨禍を広げる事になりやすい。

&ref(UAV.jpg);~
Photo: USAF~

**余談:「無人機」を名乗ったミサイル [#w1d5cad3]
~
**各国の主な機体 [#jd94fe37]
-アメリカ合衆国
--BTT
--TDN-1
--TDR-1「アサルト・ドローン」
--[[QH-50 DASH>QH-50]]
--BQM-74「チャカ」
--BQM-34「ファイヤービー」
--[[MQ-1「プレデター」>RQ-1]]
---[[MQ-1C「グレイイーグル」>RQ-1]]
---[[アヴェンジャー>RQ-1]]
--RQ-2「パイオニア」
--RQ-3「ダークスター」(計画中止)
--[[RQ-4「グローバルホーク」>RQ-4]]
---[[MQ-4C「トライトン」>RQ-4]]
--RQ-5「ハンター」
--RQ-6「アウトライダー」(開発中止)
--RQ-7「シャドー」
--MQ-8「ファイアスカウト」
--[[MQ-9「リーパー」>RQ-1]]
--CQ-10「スノーグース」
--RQ-11「レイヴン」
--RQ-14「ドラゴンアイ」
--RQ-15「ネプチューン」
--RQ-16「タランチュラホーク(T-ホーク)」
--XMQ-17(不採用)
--A160(YMQ-18)「ハミングバード」
--エアロゾンデ(XRQ-19)
--RQ-20/ピューマAE
--RQ-21「ブラックジャック」
--MQ-25「スティングレイ」(無人艦載[[空中給油機]])
--RQ-170「センチネル」
--ポールキャット
--X-7([[ラムジェット]]推進実験機)
--X-10([[巡航ミサイル]]試験機)
--HiMAT(高機動実験機)
--DC-X「デルタクリッパー/デルタクリッパー・エクスペリメンタル」(単段式の無人再使用型ロケット実験機)
--X-34(再使用型宇宙往還機の技術試験機。開発中止)
--X-36(戦闘機機動研究機)
--X-39(アメリカ空軍無人航空機開発計画として予約されていた名称。実機なし。)
--ヘリオス(ソーラープレーン実験機)
--X-40(スペースプレーン技術試験機)
--X-43「ハイパーX」([[スクラムジェット]]試験機)
--ポールキャット
--[[X-45]]
--X-46(計画中止)
--ファントム・レイ
--ファントム・アイ
--[[X-47「ペガサス」>X-47]]
--X-50「ドラゴンフライ」(計画中止)
--X-51「ウェーブライダー」(スクラムジェット試験機)
--X-56
--サイファー
--スウィフト020/021
--スキャンイーグル
--イーグル・アイ
--グローバル・オブザーバー
--GL-10「グリーズド・ライトニング」
--AD-150
--[[QF-4]]
--[[QF-16>F-16]]
--[[SR-72]](開発中)~
~
-イギリス
--[[BAE>BAEシステムズ]] コラックス
--BAE マンティス
--BAE HERTI
--BAE タラニス
--LEMV~
~
-イタリア
--Mirach 26~
~
-ノルウェー
--Black Honet Nano~
~
-イスラエル
--タディラン/[[IAI]] マスティフ
--トップ Iビジョン キャスパー
--トップ Iビジョン エアロスタット
--シルバーアロー マイクロV
--シルバーアロー スナイパー
--IAI スカウト
--IAI/AAC パイオニア
--IAI サーチャー
--IAI ハンター
--IAI ヘロン
--IAI エイタン
--IAI パンサー
--IAI ハーピー
--IAI ハロップ
--IAI ハーピーNG
--IAI I-ビュー
--IAI バードアイ
--IAI/RUAG レンジャー
--エルビット スカイラーク
--エルビット ヘルメス250
--エルビット ヘルメス450
--エアロノーティクス ドミネーター
--エアロノーティクス オービター
--エアロノーティクス エアロスター
--エアロノーティクス エアロライト
--EMIT ブルー・ホライソン
--EMIT スパロー
--EMIT バタフライ
--Hero-30~
~
-オーストリア
--シーベル カムコプターS-100~
~
-オーストラリア
--エアロゾンデ~
~
-カナダ
--カナディア CL-227「センチネル」~
~
-ソ連/ロシア
--ラヴォーチキン La-17
--[[ツポレフ]] Tu-123"Yastreb"
--ツポレフ Tu-141"Strizh"
--ツポレフ Tu-143"Reys"
--[[ヤコブレフ]] プチェラ
--ZALA 421-08
--ZALA 421-06
--ZALA 421-12
--ENICS Eleron-10
--[[MiG>ミグ]] スキャット(開発中止)
--[[スホーイ]] S-70「オホートニク」
--[[カモフ]] Ka-137
--VRT 300~
~
-中国
--利剣
--暗剣(概念案)
--GJ-1
--WZ-2000「千里眼」
--ASN-104
---ASN-105
---ASN-215
--ASN-206(JWP-1)
---ASN-207(無偵6(WZ-6))
---ASN-209
--ASN-15
--翔龍
--翼龍
~
-イラン
--カラール
--サーエゲ
--アバビル
--Ghods Mohajer
--シャハド129
--ヤシール~
~
-フランス
--SAGEM スペルウェール
--SAGEM Patroller
--Dassault-Sagem SlowFast
--SAGEM Crecerelle~
~
-ドイツ
--EMT Aladin
--Canadair CL-289
--Luna X 2000
--EMT Fancopter~
~
-日本
--完全自動操縦装置(実用化されず)
--低翼単葉ロボット機
--滑空標的機(MXY3)(試作のみ)
--一式標的機(MXY4)
--無人標的機 [[UF-104J/JA>F-104]]
--無人標的機 [[J/AQM-1]]
--遠隔操縦観測システム(FFOS)
--新無人偵察機システム(FFRS)
--無人機研究システム(元・多用途小型無人機TACOM)
--携帯型飛行体
--GPSカメラ搭載自律飛行機
--無人航空機用制御装置
--球型飛行体
--HYFLEX
--ALFLEX
--RTV
--HSFD
--NEXST-1
--LIFLEX
--放射線モニタリング無人機システム(URAMS)
--S3CM
--McART3
--RCASS
--R-50
--R-MAX
---R-MAX TypeII
---R-MAX TypeII G
--FAZER~
~
-メキシコ
--エヘカトル~
~
-インド
--DRDO Rustom~
~
-トルコ
--Malazgirt
--Bayraktar Mini UAV
--TAI Anka~
~
-中華民国
--銳鳶無人機~
~
-韓国
--RQ-101「隼(ソンゴルメ)」
--リモアイ
--TR-100
--KUS-TR~
~
-国際共同開発
--ラインメタル KZO
--ダッソー nEUROn
--EADS バラクーダ
--EADS Harfang~
~
**「無人機」を名乗ったミサイル [#h1409928]
[[第二次世界大戦]]後、[[ミサイル]]技術の黎明期において、[[ミサイル]]が無人機として扱われていた時期があった。~
~
当時、[[アメリカ空軍]]では[[地対空ミサイル]]や[[空対空ミサイル]]は「無人[[戦闘機]]」として扱われた。~
当時、[[アメリカ空軍]]では[[地対空ミサイル]]や[[空対空ミサイル]]は「無人[[戦闘機]]」として扱われた((余談だが、他国でも[[陸軍]]・[[空軍]]の派閥争いから「[[地対空ミサイル]]は[[高射砲]]だ」「いや無人[[戦闘機]]だ」と議論された事もある。))。~
また同様に、地対地ミサイルや[[空対地ミサイル]]([[巡航ミサイル]]・[[弾道ミサイル]])は「無人[[爆撃機]]」であった。~
~
これは概念的には間違っているわけでもなかったが、書面上で恐ろしい事態を引き起こした。
[[ミサイル]]を無人機として定義するのは概念上は正しいが、[[兵站]]管理上で恐ろしい事態を引き起こした。~
>[[ミサイル]]は交戦の度に失われる。それも1基や2基ではなく、大規模交戦なら一度に数十・数百基を消費して当然である。~
しかし、それを「機体の喪失」として扱うと、発射母機の[[パイロット]]が全員生還した場合でも「機体の過半を喪失した[[全滅]]状態」と判断されるような報告書になってしまう。~

>[[ミサイル]]は交戦の度に失われる。~
従って、[[ミサイル]]を航空機と同列で管理すると、損耗率・未帰還率などの数字がとてつもない事になる((一度の戦闘で、何十〜何百機もの戦闘機や爆撃機が失われていることになる。&br;  これは、もし全てが有人機であれば、指揮官が作戦の中止を決断するような数字である。))。
そうした混乱を避けるため、[[ミサイル]]は[[航空機]]の分類から独立して新たな[[型式]]を割り振られる事となった。

必然的に、[[ミサイル]]は[[航空機]]の分類から独立し、新たな[[型式]]を割り振られる事となった。~

***無人機とされたミサイルの一覧 [#c8a716ea]

|旧名称(無人機)|新名称(ミサイル)|主契約メーカー|その他|
|>|>|>|無人戦闘機(地対空ミサイル/空対空ミサイル)|
|CENTER:旧名称&br;(無人機)|CENTER:新名称&br;(ミサイル)|CENTER:主契約メーカー|CENTER:その他|
|>|>|>|CENTER:「無人戦闘機」とされたもの(地対空ミサイル/空対空ミサイル)|
|F-98「ファルコン」|[[AIM-4]]|ヒューズ| |
|F-99「ボマーク」|IM-99/CIM-10|[[ボーイング]]|[[核弾頭>核兵器]]型が「CIM-10」、通常弾頭型が「IM-99」|
|>|>|>|無人爆撃機(地対地ミサイル/空対地ミサイル)|
|B-61「マタドール」|MGM-1|マーティン| |
|>|>|>|CENTER:「無人爆撃機」とされたもの(地対地ミサイル/空対地ミサイル)|
|B-61「マタドール」|MGM-1|[[マーティン>マーチン]]| |
|B-62「スナーク」|SM-62|[[ノースロップ]]|初期の[[巡航ミサイル]]。|
|XB-63「ラスカル」|GAM-63|[[ベル>ベル・エアクラフト]]|試作のみ。|
|B-64「ナヴァホ」|SM-64|[[ノースアメリカン]]|開発中止。|
|B-65「アトラス」|CGM/HGM-16|コンベア|アメリカ初の[[大陸間弾道ミサイル]]。|
|XB-67「[[クロスボー>クロスボウ]]」|GAM-67|ラジオプレーン|[[対レーダーミサイル]]。試作のみ。|
|B-68「タイタン」|HGM-25|マーティン|儀燭里漾0文紊賄初からミサイルとしての形式が付与。|
|B-72「クエイル」|ADM-20|[[マクダネル]]|[[B-52]]搭載の[[空中発射デコイ]]。|
|XB-67「[[クロスボー>クロスボウ]]」|GAM-67|ラジオプレーン|[[対レーダーミサイル]]。&br;試作のみ。|
|B-68「タイタン」|HGM-25|マーティン|儀燭里漾&br;以後は当初からミサイルとしての形式が付与。|
|B-72「クエール」|ADM-20|[[マクダネル]]|[[B-52]]搭載の[[空中発射デコイ]]。|
|B-73「ブルグース」|SM-63|[[フェアチャイルド]]| |
|B-75「ソー」|PGM-17|[[ダグラス]]|中距離弾道ミサイル。&br;[[英国空軍>RAF]]にも配備されたが、[[キューバ危機]]後に撤去。|
|B-76「メース」|MGM/CGM-13|マーティン| |
|B-77「ハウンドドッグ」|[[AGM-28]]|ノースアメリカン|核弾頭搭載の大型空対地巡航ミサイル。|
|B-78「ジュピター」|PGM-19|クライスラー|[[キューバ危機]]後に退役。&br;一部は[[人工衛星]]の打ち上げに転用。|
|B-80「[[ミニットマン]]」|LGM-30|ボーイング|儀燭里漾0文紊賄初からミサイルとしての形式が付与。|
|B-80「[[ミニットマン]]」|LGM-30|ボーイング|儀燭里漾&br;以後は当初からミサイルとしての形式が付与。|
|B-83「[[ブルパップ]]」|AGM-12|マーティン|アメリカ初の実用[[空対地ミサイル]]。|
|XB-87「スカイボルト」|AGM-48|ダグラス|空中発射型弾道ミサイル。試験のみ。|
|XB-87「スカイボルト」|AGM-48|ダグラス|空中発射型弾道ミサイル。&br;試験のみ。|
~


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