*&ruby(むじんき){【無人機】}; [#v52cfb37]
Unmanned Aerial Vehicle (UAV).

人間が乗らず、コンピュータによる自動操縦・遠隔操作で飛行する[[航空機]]。~
「[[ドローン]]」とも呼ばれる。~
~
乗員を考慮する必要がないため安価に製造でき、[[撃墜]]されても人命が失われない。~
反面でコンピュータの操作性には未だ難があり、有人[[戦闘機]]との直接対決には耐えない。~
こうした特性を踏まえ、主に[[偵察機]]や[[標的機]]として利用される。~
~
その形状は多種多様である。~
ホビーなどの技術蓄積から、最も小さいものは[[電池]]式の手投げサイズにまで小型化できる。~
一方、サイズ・価格・機体性能(([[合成開口レーダー]]・高精度カメラ・[[空対地ミサイル]]・[[データリンク]]、そして長大な[[戦闘行動半径]]。))の全てで有人[[偵察機]]に互するようなものも現れている。~


関連:[[RQ-1]] [[RQ-4]] [[MQ-8]] [[QH-50]] [[X-45]] [[X-47]] [[QF-4]]
~
&ref(UAV.jpg);~
Photo: USAF~

**余談:「無人機」を名乗ったミサイル [#w1d5cad3]
[[第二次世界大戦]]後、[[ミサイル]]技術の黎明期において、[[ミサイル]]が無人機として扱われていた時期があった。~
~
当時、[[アメリカ空軍]]では[[地対空ミサイル]]や[[空対空ミサイル]]は「無人[[戦闘機]]」として扱われた。~
また同様に、地対地ミサイルや[[空対地ミサイル]]は「無人[[爆撃機]]」であった。~
~
これは概念的には間違っているわけでもなかったが、書面上で恐ろしい事態を引き起こした。

>[[ミサイル]]は交戦の度に失われる。~
従って、[[ミサイル]]を航空機と同列で管理すると損耗率・未帰還率などの数字がとてつもない事になる。

必然的に、[[ミサイル]]は[[航空機]]の分類から独立し、新たな[[型式]]を割り振られる事となった。~

***無人機とされたミサイルの一覧 [#c8a716ea]

|旧名称(無人機)|新名称(ミサイル)|
|>|無人戦闘機(地対空ミサイル/空対空ミサイル)|
|F-99「ボマーク」|IM-99/CIM-10|
|F-98「ファルコン」|[[AIM-4]]|
|>|無人爆撃機(地対地ミサイル/空対地ミサイル)|
|B-61「マタドール」|MGM-1|
|B-62「スナーク」|SM-62|
|XB-63「ラスカル」|GAM-63|
|B-64「ナヴァホ」|SM-64|
|B-65「アトラス」|CGM/HGM-16|
|B-67「[[クロスボー>クロスボウ]]」|GAM-67|
|B-68「タイタン」|HGM-25|
|B-72「クエイル」((実質は[[デコイ]]ミサイル。))|ADM-20|
|B-73「ブルグース」|SM-63|
|B-75「ソー」|PGM-17|
|B-76「メース」|MGM/CGM-13|
|B-77「ハウンドドッグ」|[[AGM-28]]|
|B-78「ジュピター」|PGM-19|
|B-80「[[ミニットマン]]」|LGM-30|
|B-83「[[ブルパップ]]」|AGM-12|
|XB-87「スカイボルト」|AGM-48|

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